「支持率は、国民の支持を数えた数字ではない」CONEEが世論調査の測定構造を分析する公開レポートを発表
株式会社CONEE

2026年7月の主要調査は41.0%から65.9%。数字の高低ではなく、数字が生成される過程を測定論と統計モデルから読み解く
株式会社CONEEは、世論調査における「支持率」の測定構造を分析した公開レポート、『
支持率は、国民の支持を数えた数字ではない』を公開しました。
2026年7月に公表された主要な内閣支持率は、41.0%から65.9%まで分かれ、最大差は24.9ポイントに達しました。
同じ「内閣支持率」という名称で報じられていても、調査日、質問文、回答選択肢、電話・Webなどの調査方法、回答者構成、集計・補正方法は各社で異なります。
世論調査が直接観測しているのは、国民一人ひとりの内心そのものではなく、特定の条件のもとで、調査対象者がどの選択肢を選んだかという「回答行動」です。
公表される支持率は、抽出、接触、回答・非回答、質問形式、集計、補正という複数の工程を経て構成された推定値です。
本レポートでは、各社の数字の正誤を判定するのではなく、支持率という数字が何を表し、何を表していないのかを、測定論と統計モデルの観点から整理しています。
記事本文と詳細レポートを、同一ページ内で全文公開しています。
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https://www.conee.co.jp/repoto/politicssurvey
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/186578/8/186578-8-b896c44b2abac91af4b0d5e0bbed3e46-1536x768.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図1 公開レポート『支持率は、国民の支持を数えた数字ではない』
なぜ、支持率は24.9ポイントも分かれたのか
2026年7月に公表された主要調査は、41.0%から65.9%まで分かれ、最大差は24.9ポイントに達しました。各社の公表値と、支持率が生成されるまでの測定プロセスを図2に整理しています。
この差は、単純に「高い数字と低い数字のどちらが正しいか」を示すものではありません。
むしろ、支持率が調査方法から独立した一つの直接測定値ではなく、調査設計を経て構成される推定値であることを示す事例です。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/186578/8/186578-8-ef37c8b029cc35229dd67294606ac6ec-1536x768.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図2 2026年7月の主要調査比較と、支持率が生成されるまでの測定プロセス
特に、2026年7月11日から12日に実施された二つの電話調査では、調査日程と標本規模が近いにもかかわらず、支持率に11.2ポイントの差がありました。
この差を単純な標本抽出の偶然だけで説明することは難しく、質問形式、接触方法、回答者構成、非回答、集計・補正など、標本誤差以外の要因も検討する必要があります。
ただし、現在の公開情報だけから、それぞれの要因が何ポイントの差を生じさせたかを特定することはできません。
本レポートで整理した3つのポイント
1.世論調査が直接測定しているのは「支持」ではなく「回答」
個人の内面にある支持態度は、直接観測できません。 調査で観測されるのは、特定の質問文や回答選択肢を提示された際に、対象者がどの回答を選択したかという結果です。二択か四段階か、電話かWebか、「わからない」を明示するかによって、同じ人でも回答が変わる可能性があります。
2.一般的な「誤差±3%」だけでは、調査の不確実性を表し切れない
標本誤差は、調査に含まれる不確実性の一部です。 実際には、調査対象へ誰が含まれたか、誰が回答したか、どのように質問したか、どのように補正したかといった、複数の要因が公表値へ影響します。
本レポートでは、これらを「総調査誤差」の観点から整理しています。
3.絶対値だけでなく、時系列変化と調査の透明性を見る
本レポートは、世論調査そのものを否定するものではありません。調査方法が継続している場合、同じ調査主体の時系列変化を見ることで、支持の変化方向を把握しやすくなります。
また、複数の調査で共通した上昇・下落が確認された場合、単独の絶対値よりも、変化方向に関する推論は比較的頑健になります。
重要なのは、自分の感覚に近い数字を選ぶことではなく、調査日、対象、質問文、回答率、調査方法、補正方法などが、どの程度開示されているかを確認することです。
世論調査だけではない、企業データにも共通する問題
この測定構造は、政治分野に限ったものではありません。
企業で利用される次の指標にも、同じ問題があります。
- 顧客満足度 - NPS - 従業員エンゲージメント - ブランド認知率 - 購入意向 商品・サービス評価
これらも、顧客や従業員の内面を直接測定した数字ではなく、質問、回答者、調査方法、集計・補正を通じて得られた結果です。
例えば、調査方法を電話からWebへ変更した場合、顧客の実態が変化していなくても、スコアが変動する可能性があります。
CONEEは、調査方法を変更する際に新旧方式を一定期間並行して実施する「ブリッジ調査」など、時系列データの連続性を確保するための実務的な方法も提示しています。
公開レポート概要
レポート名
支持率は、国民の支持を数えた数字ではない
主な内容
- 潜在的な支持態度と観測回答の違い - 電話・Webなどの調査モードによる測定効果 - 回答者と非回答者の違い - 標本誤差と総調査誤差 - 補正ウエイトの役割 - 調査主体ごとの系統差 - 時系列比較の考え方 - 顧客満足度やNPSなど企業調査への応用
閲覧方法
https://www.conee.co.jp/repoto/politicssurvey
株式会社CONEEについて
株式会社CONEEは、技術、データ、現場知を構造化し、企業の意思決定と実装へ接続する支援を行っています。単にデータを集計するのではなく、その生成過程、測定上の不確実性、推論可能な範囲を整理し、経営、品質、製品・事業開発における判断設計を支援しています。
コーポレートサイト
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お問い合わせ
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記事提供:PRTimes