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「好きで選んだ“歯科衛生士”を、なぜ辞めるのか」有資格者130名の声が明かす、歯科衛生士17万人が現場を去る構造的理由

株式会社D.HIT

「好きで選んだ“歯科衛生士”を、なぜ辞めるのか」有資

── 歯科衛生士のキャリア意識調査 2026|株式会社D.HIT ──


 日本では、歯科衛生士の国家資格を持つ人が32万人以上いながら、実際に就業しているのは約15万人(就業率46.6%)。残りの約17万人は、資格を手にしながらも現場を離れた「潜在歯科衛生士」です(厚生労働省 令和6年衛生行政報告例)。
 歯科衛生士は予防医療の最前線を担う専門職です。国が「国民皆歯科健診」(骨太方針2024)を検討し、健康寿命の延伸が国家課題となる今、この17万人が現場に戻ることは、日本の予防医療を底上げすることに直結します。

 一方で、有効求人倍率23.7倍という超売り手市場にもかかわらず、多くの有資格者が現場に戻らないままです。引く手あまたのはずの専門職が、なぜ資格を眠らせるのか。
 株式会社D.HIT(代表:杉野奈央)は、全国約3万人の歯科衛生士コミュニティを運営する立場から、その問いにデータで向き合うため、歯科衛生士資格保有者130名を対象に意識調査を実施しました。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118687/8/118687-8-26aa5e6e9a2aa4fafc499deb4f001a6b-2560x1440.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 辞める背景にあるのは、業界の構造的な問題です。医院の90%以上が小規模診療所であるがゆえに、院内の閉鎖的な人間関係と医院を越えた横のつながりの不在(孤独)が深刻です。30代前半で就業率が落ちるM字カーブが示す通り、結婚・出産・育児との両立困難も大きな壁です。さらに「臨床しか選択肢がない」という思い込みがキャリアに行き止まり感をもたらし、離職に拍車をかけています。

本調査について

[表1: https://prtimes.jp/data/corp/118687/table/8_1_545c569684d28934c10a0057163f3c4a.jpg?v=202608062215 ]
【本調査の特性について】

 本調査は、歯科衛生士のキャリアに主体的に向き合うアクティブ層(D.HITキャリココ登録者130名)を対象としています。「自身のキャリアを真剣に考えている層でさえ、2人に1人以上が職業を手放すことを考えた」という事実は、一般の歯科衛生士全体ではなく前向きな層の声だからこそ、業界の構造的問題の深刻さをより際立たせます。

FINDING 01 やりがいを持って入職した約8割が、職業そのものを捨てることを考えた


● 入職時の意識--仕事への愛着は、業界平均を遥かに上回るはずだった
 「歯科衛生士を目指した当時、この職業にどの程度やりがいや誇りを持っていましたか」という問いに、「非常に高いやりがい・好感を持っていた」44名(33.8%)、「ある程度持っていた」56名(43.1%)。合計76.9%が入職時に肯定的な感情を持っていました。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118687/8/118687-8-69c7a1a3a2312f2e816d75187a3f2f7b-3200x1676.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


● それでも2人に1人以上が、転院を超えて「職業そのもの」を手放すことを検討した
 「単に転院(職場を変える)だけでなく、歯科衛生士の仕事自体を完全にやめたいと考えた、または実際にやめた経験はありますか」という問いへの回答が、今回の調査で最も重い事実を示しています。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118687/8/118687-8-69de74bf8e3f6e33de6a09b71330e4ea-3200x1800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


● 「志がある層ほど、行き詰まる」--最も見過ごされてきた構造の逆説
 離職を検討または実行した72名のうち、入職時にやりがい・好感を持っていた人は53名(73.6%)を占めます。仕事が好きで入職したにもかかわらず、現場の構造が離職に追い込んでいる--この逆説こそが、業界が抱える問題の本質です。

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118687/8/118687-8-6051c87bb30a4920a83995fa2fb305cc-3200x1578.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


● 離職・離職検討の理由(上位6位)


[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118687/8/118687-8-62b17038841a61226d3a5570678fb0ef-3200x1972.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118687/8/118687-8-1bec2e45db968ea9b2aae1fffb712978-3200x1776.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



FINDING 02 「臨床以外の選択肢を知らない」情報格差が、17万人の離職を加速している


● 9割近くが、臨床以外のキャリア選択肢を「具体的に知らなかった」
 「クリニック勤務以外に、歯科衛生士の知識・資格を活かせる多様なキャリア(在宅ワーク、企業サポート、介護領域など)があることを、どの程度知っていましたか」という問いに対し、「全く知らなかった」53名(40.8%)と「知っていたが具体的な方法は知らなかった」61名(46.9%)を合わせると87.7%--つまり9割近くが選択肢の詳細を知らない状態にありました。

[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118687/8/118687-8-429ca7cdff0549eee01d0b11475b82bf-3200x1676.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


● 「知れば、希望が生まれる」--知識と可能性のギャップ
 一方で「臨床以外の選択肢を具体的に知ることは、生涯歯科衛生士として働き続ける可能性を広げると思うか」という問いには、99.2%(129名)が「非常にそう思う・ある程度そう思う」と回答。9割が知らない現実と、知れば99%が希望を感じるという確信の間には、大きな情報格差が存在します。

FINDING 03 求めているのは「求人情報」ではなく、仲間とキャリア教育だった


 長く、楽しく働き続けるために現場が本当に必要としているものを問うと、単なる求人マッチングを超えた2つの答えが浮かび上がりました。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118687/8/118687-8-811c74e34537f0024798d9d104f89dbc-3200x1738.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 小規模診療所に孤立する歯科衛生士にとって、「院内の誰にも相談できない」孤独が離職の背景にある(離職理由5位:27.8%)ことと合わせて読むと、横のつながりへのニーズは切実な痛みからの声です。また99.2%がキャリアプランニングの有効性を感じながら、こうした機会を業界がほとんど提供してこなかったことも、今回の調査が示す構造的な空白です。
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118687/8/118687-8-993086450a5663314fbaffb8fc69cb7f-3200x1578.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



VOICE 調査対象者の声(自由記述より)

「専門学校では「歯科医師のもとでないと働けない」という前提で教育されるので、臨床へ出た後も歯科医師が上であるという思い込みを持ちます。今は、歯科衛生士も自由に働く場所を選べる存在だと強く思います。学生の頃からそれを知っていてほしい」
40代・ブランク(離職)中・育児中 経験10年以上

「時短勤務で採用された方が現場では影で「いらない」と言われたり、採用担当から「20代と50代にはスカウトを送るな」と指示されたりしている現実があります。どんなライフステージのどんな衛生士にも、必ず輝ける舞台があると思っています」
40代・フルタイム勤務・育児中(未就学児) 経験10年以上

「転職先の環境が合わず退職後、ストレスが祟って入院・手術を要する大病を患いました。技術面の教育環境と人間関係、人手不足の問題は根深いと感じています」
30代前半・パート勤務・経験10年以上


STATEMENT 本調査に寄せて--株式会社D.HIT 代表取締役 杉野 奈央


 「やりがいを持って入職した人ほど、辞めていく」ー今回の調査で最も苦しかったのは、この結果でした。離職・離職検討をした72名のうち73.6%が、入職時に高いやりがいや誇りを持っていた人たちです。歯科衛生士という仕事に何の未練もなく去っていく人はほとんどいません。むしろ、この仕事が好きだったからこそ、閉鎖的な人間関係や行き詰まったキャリア観の中で消耗し、限界を迎えている。私たちが向き合うべきは「歯科衛生士に向いていない人」ではなく、「向いている人ほど潰れる構造」そのものです。

 もう一つ見過ごせないのが、87.7%が臨床以外のキャリアの選択肢を「具体的には知らなかった」という数字です。知識や資格は同じでも、働き方の情報を持っているかどうかで、人生の選択肢の幅がまるで変わってしまう。これは個人の意欲の問題ではなく、業界が長年放置してきた情報格差です。そして99.2%が「知っていれば働き続けられる可能性が広がる」と答えている。これは裏を返せば、業界側が情報を届ける努力さえすれば、17万人のうちの多くを現場に取り戻せるという、極めてポジティブな伸びしろでもあります。

 D.HITは、全国約3万人の歯科衛生士がつながるコミュニティを通じて、この二つの構造課題に正面から取り組みます。一つは、医院を越えた横のつながりをつくること。孤独は離職理由の上位に必ず入ってくる、静かだけれど深刻な痛みです。もう一つは、臨床だけがキャリアではないという事実を、資格取得前の学生時代から伝えていくこと。企業サポート、在宅ワーク、介護領域など、歯科衛生士の知識を活かせる場は臨床の外にも確かに存在します。
国民皆歯科健診の議論が進み、予防医療の担い手としての歯科衛生士の重要性が増す今こそ、17万人の潜在歯科衛生士は「掘り起こすべき資源」ではなく、「本来この仕事を愛していた仲間たち」だと捉え直す必要があります。彼女たちが安心して現場に戻れる、あるいは戻らなくても歯科衛生士としての誇りを持ち続けられる環境をつくること。それが、D.HITがこの業界に対して果たすべき役割だと考えています。

ABOUT |株式会社D.HITについて

 2020年設立。「業界初の歯科衛生士専門キャリア支援」として、全国約3万人の歯科衛生士コミュニティを運営。1on1キャリアコーチングサービス「キャリココ」(累計受講者1,300名、顧客満足度98%)と、歯科医師×歯科衛生士マッチングプラットフォーム「ハリンク」を軸に、離職を「定着」と「生涯続くキャリア」へと変えることを使命とする。
 代表の杉野奈央は、WHITE CROSS「dstyle」・デンタルダイヤモンド社「Dhstyle」連載、アークレイ社歯科衛生士セミナー登壇など、業界メディアでの発信実績を持つ歯科衛生士起業家。

COMPANY |会社概要
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/118687/table/8_2_77bb28108033892acc9592d53e15f5ff.jpg?v=202608062215 ]

CONTACT 本件に関するお問い合わせ

株式会社D.HIT 広報担当
D.HIT PR事務局(株式会社しんめ):pr@shin-me.co.jp


プレスリリース提供:PR TIMES

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記事提供:PRTimes

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