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誰が「プベルル酸」と決めたのか ――消費者庁、令和8年7月30日付で不開示決定

株式会社薫製倶楽部

誰が「プベルル酸」と決めたのか ――消費者庁、令和8

消費者庁は「厚生労働省の資料による」と説明。その厚生労働省は「紅麹にプベルル酸が含まれていたことを示す科学的証拠文書は保有していない」と回答。大阪市が保有していたのは原因企業の提出資料。


誰が「プベルル酸」と決めたのか ――消費者庁、令和8年7月30日付で不開示決定
消費者庁は「厚生労働省の資料による」と説明。その厚生労働省は「紅麹にプベルル酸が含まれていたことを示す科学的証拠文書は保有していない」と回答。大阪市が保有していたのは原因企業の提出資料。三機関の開示文書を並べた考察。
株式会社薫製倶楽部(岡山県都窪郡早島町、代表取締役・薬剤師 森雅昭)は、令和6年のいわゆる紅麹関連事案において「プベルル酸」という物質名がどの機関のどの文書に基づいて用いられるに至ったのかを、厚生労働省・消費者庁・大阪市の三機関に対する情報公開請求により追跡してきました。
令和8年7月30日付で消費者庁から受領した不開示決定により、現時点で「誰が、どの文書に基づいて『プベルル酸』と決めたのか」を示す行政文書は、いずれの機関からも確認できていません。以下、各決定通知書の記載に即して経過を整理します。
1.大阪市――保有していたのは原因企業の提出資料大大保第8202号(令和8年7月22日付・部分公開決定)
請求内容は、紅麹にプベルル酸が含まれていたこと及びその同定を示す科学的根拠資料の開示です。開示された公文書は5点で、うち4点は小林製薬株式会社が提出した資料でした。大阪市自身の文書は令和7年3月31日付「検査成績書の送付について」1点のみです。
最初の資料は令和6年3月27日付「厚生労働省健康・生活衛生局食品基準審査課 ご説明資料」(全14頁)で、ここに Puberulic acid の記載があります。同資料はアジェンダに「自社データ(精査前)」と明記し、まとめ欄には「紅麹が産生する可能性は低い 今後、精査し、エビデンスを固める」との留保が付されています。同定の方法として記載されているのは、NMRシグナルを文献値と照合したというものです。
大大保第8220号(令和8年7月24日付・不存在による非公開決定)
請求内容は、令和6年3月27日前後に小林製薬から提出された「プベルル酸」関連資料について、大阪市と厚生労働省との間の協議・連絡・確認・情報共有の記録、及び「小林製薬が同定したとするプベルル酸について、行政機関として妥当と判断した者・判断日時・判断根拠」等を示す公文書です。
回答は、いずれについても「作成又は取得しておらず、実際に存在しない」というものでした。
なお令和8年7月24日の電話照会において、担当者は令和7年3月18日付の総括(食中毒詳報)の時点まで、小林製薬提供資料以外の資料は存在しない旨を述べています。
2.厚生労働省――含有を示す証拠文書を保有していない
令和6年3月28日、薬事・食品衛生審議会の調査会において小林製薬が同定について説明し、翌3月29日、厚生労働省がプベルル酸の名称を含む内容を公表しています。
開第444号(発健生0729第5号/令和8年7月29日付・不開示決定)
請求内容は、「紅麹」又はその原料にプベルル酸が含まれていたことを科学的に証明する試験結果報告書・分析データ(生データを含む)、国立医薬品食品衛生研究所や大阪健康安全基盤研究所等からの報告書、及び小林製薬から受領したプベルル酸同定書類の原本を含む関連文書一切です。
回答は「事務処理上作成又は取得した事実はなく、実際に保有していない」というものでした。
発健生0422第2号(令和8年4月22日付)
不開示理由中に、令和6年の紅麹関連事案において「プベルル酸」を原因物質として位置付け、公表した事実はない、と記載されています。
一方で、プベルル酸そのものの毒性に関する研究文書(ラットを用いた7日間反復経口投与毒性試験の報告書等)は保有され、開示されています。厚生労働省が本件に関する文書を何も持っていないという趣旨ではありません。
3.消費者庁――「厚労省の資料による」、しかしその資料は存否を明らかにせず令和8年4月20日・21日付 不開示決定3件
消食基第187号(食品衛生基準審査課)、消食表第319号(食品表示課)、消安全第184号(消費者安全課)。請求内容は、「プベルル酸」の用語を用いて消費者向け情報発信(注意喚起・Q&A等)を行うに至った意思決定過程に関する一切の行政文書です。
3件とも不開示理由の文言は同一で、「プベルル酸」を用いた部分はいずれも厚生労働省から提出のあった資料を配布したもの又は厚生労働省の配布資料等から引用したものであって、当庁においてこの用語を用いるに至った意思決定過程に関する行政文書を作成し、又は取得していないことから保有していない、というものでした。
令和8年7月30日付 不開示決定(消食基第344号/消食表第595号 ほか)
そこで当社は、上記理由中に消費者庁自身が言及した「厚生労働省から提出のあった資料」及び「厚生労働省の配布資料等」そのもの、並びにその受領・取得の経緯が分かる記録の開示を請求しました(受付番号 情42・情43)。請求書には、当該資料の存在は不開示決定通知書の理由中において消費者庁自身が認めているものである旨を注記しています。
これに対する令和8年7月30日付の決定は、行政機関情報公開法第8条による存否応答拒否(当該行政文書が存在しているか否かを答えるだけで不開示情報を開示することとなるため、存否を明らかにしないで請求を拒否する)でした。同日付では、ほかに関連する不開示決定が計8件発出されており、その多くも同条によるものです。
なお同時に消費者庁は、令和8年7月31日付の送付状において、「プベルル酸」の用語を用いた公表資料を同庁ウェブサイトに掲載した際の決裁文書について、4月の不開示決定を取り消し、やり直しの開示決定を近く行う予定である旨を明記しています。
4.三機関の回答の対照
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/182444/64/182444-64-6a7173ba25318ece1f7f54e4d7f813ea-2060x1308.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]




5.開示文書から確認できること
1. 大阪市が開示した、紅麹への含有・同定に関する資料は、その大半が原因企業とされる小林製薬の提出資料であり、市の独自検証の結果を示す資料は開示されていない。
2. 大阪市には、その提出資料を行政上妥当と判断した者・判断日時・判断根拠を示す文書が存在しない。
3. 厚生労働省は、紅麹にプベルル酸が含まれていたことを示す科学的証拠文書を、作成も取得もしていないと回答している。
4. 消費者庁は、自庁には意思決定過程文書がなく厚生労働省の資料に由来すると説明した一方、その資料の特定を求めた請求に対しては存否を明らかにしていない。
6.当社の受け止め
以上を並べると、「プベルル酸」という物質名を行政として採用するに至った判断が、どの機関のどの文書によって行われたのかを、現在までに開示された行政文書から特定することができない状態にあります。
当社としては、出発点にあるのは企業自身が「精査前」と明記した自社資料であり、行政がこれを独自の検証を経ないまま用いたのではないかと考えています。ただしこれは当社の推論であり、行政文書によって裏づけられたものではありません。当社は引き続き、各機関に対して根拠の明示を求めてまいります。
7.本リリースが述べていること/述べていないこと
【述べていること】
・各機関が発出した決定通知書に、上記のとおりの記載があること。
・請求に対し「作成又は取得しておらず保有していない」又は「存否を明らかにしない」との回答があったこと。
【述べていないこと】
・プベルル酸という物質が存在しないということ、又はその毒性に関する科学的知見が存在しないということ。文書の不存在は、科学的知見の不存在を意味しません。
・健康被害の原因についての結論。
・各機関又は特定の企業に違法行為があったとの断定。
・また、令和6年3月26日付「健生食監発0326第6号」(厚生労働省健康・生活衛生局食品監視安全課長発、大阪市健康局長宛)は同省ウェブサイトで公開されており、本事案に関する国から大阪市への通知が存在したこと自体は公知です。大大保8220号の不存在回答は、あくまで「令和6年3月27日前後のプベルル酸関連資料についての協議・連絡等の記録」という請求範囲に対するものであり、両者の間に一切の連絡がなかったという意味ではありません。
会社概要
株式会社薫製倶楽部
所在地:岡山県都窪郡早島町前潟611-1
代表者:代表取締役・薬剤師 森 雅昭
電話:086-483-0602/メール:sales@kunsei.co.jp
ブランド:倉敷ソーセージ
https://kunsei.com/archives/category/benikoji
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/182444/64/182444-64-db27c5c20f64cc265a82fc20e508b0df-1200x650.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



プレスリリース提供:PR TIMES

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