【調査レポート】防犯意識高まるも、自宅の防犯対策は手軽な“0円防犯”が主流。3割が「常時の鍵かけはしない」/マクロミル
株式会社マクロミル

シニア・戸建て居住者で危機感突出。ハード(設備)とソフト(地域)を合わせた防犯対策が鍵
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昨今、「トクリュウ」や「闇バイト」などが関わる強盗・侵入事件のニュースが連日のように報じられています。今、生活者の防犯意識にどのような変化が起きているのでしょうか。本レターでは、最新の防犯意識や対策状況、今後求められる防犯のあり方について、調査結果からひもときます。(調査対象:全国18歳~79歳の男女3,000人、調査期間:7月15日~7月16日)
■トピックス
1. この1年で「自宅の防犯意識が高まった」人は4割|シニア層・戸建て居住者で顕著に
2. 自宅の防犯対策、実施率は25%にとどまる|対策阻むハードルは「費用」と「何をしていいかわからない」
3. 自宅の防犯対策、主流は手軽な“0円防犯”|一方で、「常時の鍵かけはしない」が3割の実態も
4. 防犯対策をしても「安心感が高まった」は半数止まり|時代の変化に伴い求められる、「ハード・ソフト」両面からの新防犯アプローチ
■調査結果
1. この1年で「自宅の防犯意識が高まった」人は4割|シニア層・戸建て居住者で顕著に
「自宅の防犯意識」について、この1年間の変化を尋ねました。
防犯意識が「高まった」と回答した人は39.3%。性別では男性よりも女性の方が高く、年代が上がるほど高まる傾向がみられます。年代別で最も高かったのは、女性70代の45.7%(全体よりも6.4ポイント増)でした【図表1】。
防犯意識が高まっている人を住居形態別にみると、「一戸建て」居住者は44.8%、「集合住宅」居住者は32.5%となり、「一戸建て」の方が12.3ポイント上回る結果となりました【図表2】。
防犯意識が高まった人の理由としては、「トクリュウ・闇バイトなどが関わる強盗・侵入事件のニュースを見たため(57.5%)」、「特殊詐欺・空き巣など、日常的な犯罪に関するニュースを見たため(56.9%)」が突出して多くなっています。この傾向は男女ともに高年齢層ほど顕著で、60~70代では6~7割に達しました【図表3】。
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【図表1】この1年の「自宅の防犯意識」に対する変化(性年代別)(全国18~79歳男女3,000人/単一回答)
[画像2:
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【図表2】この1年の「自宅の防犯意識」に対する変化(居住形態別)(全国18~79歳男女3,000人/単一回答)
[画像3:
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【図表3】直近1年間で防犯意識が高くなった理由として、「トクリュウ・闇バイトなどが関わる強盗・侵入事件のニュースを見たため」、「特殊詐欺・空き巣など、日常的な犯罪に関するニュースを見たため」と回答した人の性年代別割合(直近1年間で防犯意識が高くなった人1,179人/複数回答)
2. 自宅の防犯対策、実施率は25%にとどまる|対策阻むハードルは「費用」と「何をしていいかわからない」
次に、自宅の防犯対策についてみていきます。
「すでに具体的な対策をしている」人は24.7%、「何もしていないが、今後は対策をしたい」人は51.0%でした。一方で、「何もしておらず、今後も対策をするつもりはない」人も24.4%存在します。
性年代別にみると、「すでに対策をしている」割合は男性70代および女性60~70代が高く、3割を超えています。一方で、「何もしておらず、今後も対策をするつもりはない」は、若年~中堅層の男性において約3割と、防犯対策への関心の低さが浮き彫りとなりました【図表4】。
防犯対策をしていない人の理由としては、「費用の負担が重いから(36.2%)」と「どのような防犯グッズや対策が効果的なのかわからないから(29.7%)」が突出して多くなっています。経済的なハードルに加え、効果的な防犯情報の不足が、対策の障壁になっているようです【図表5】。
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【図表4】防犯対策の実施状況(全国18~79歳男女3,000人/単一回答)
[画像5:
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【図表5】防犯対策をしていない理由(「防犯対策をしていない」と回答した人2,260人/複数回答)
3. 自宅の防犯対策、主流は手軽な“0円防犯”|一方で、「常時の鍵かけはしない」が3割の実態も
自宅で防犯対策をしている人に具体的な内容を尋ねました。
最も多かったのは「在宅時も常に鍵をかける(70.3%)」でした。裏を返せば、約3割が常時の鍵かけをしていないことになります。2位は「見知らぬ訪問者には出ない(59.2%)」、3位は「録画機能付きインターホン(50.7%)」となりました【図表6】。特に録画機能付きインターホンは、女性の18~29歳および60代で全体を約15ポイント上回る結果でした【図表7】。
最近では、スマホ連携やAI技術を活用したグッズも登場していますが、先述の費用面での負担感もあり、現時点では費用をかけずにできる“0円防犯”が主流のようです。
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【図表6】実施している防犯対策(自宅で防犯対策をしている人740人/複数回答/上位7項目を抜粋)
[画像7:
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【図表7】録画機能付きインターホン利用者割合(自宅で防犯対策をしている人740人/複数回答)
4. 防犯対策をしても「安心感が高まった」は半数止まり|時代の変化に伴い求められる、「ハード・ソフト」両面からの新防犯アプローチ
防犯対策をしたことによる安心感の変化を尋ねると、「高くなった」人が11.8%、「やや高くなった」人が40.7%で、合わせると半数強となります【図表8】。なかでも、実際に不審者の訪問や電話を受けた経験のある人、結婚・出産、引っ越しなどライフステージの変化があった人ほど、防犯対策が安心感につながっている傾向がみられました【図表9】。
一方で、「変わらない」と回答した人も46.8%と半数弱にのぼり、現状の対策だけでは十分な安心感を得られていない実態も浮き彫りとなりました【図表8】。
また、防犯に対する基本的なスタンスを確認すると、「自分や家族の安全は、自分自身で守るしかない(76.5%)」が最多で、特にシニア女性で顕著でした。次いで「ご近所との日頃のコミュニケーションが一番の防犯対策になる(52.7%)」が続き、上の年代ほど高い傾向です。【図表10】。
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【図表8】防犯対策後の安心感の変化(自宅で防犯対策をしている人740人/単一回答)
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【図表9】防犯対策後の安心感が高まった人の理由(直近1年で防犯意識が高くなったかつ防犯対策をしている464人/複数回答/n=30以上を抜粋)
[画像10:
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【図表10】今後の防犯対策に対するスタンス(全国18~79歳男女3,000人/あてはまる、ややあてはまる計)
このように、自宅の防犯対策を実施してもなお不安が拭いきれない背景には、「自分や家族の安全は自分で守る」「ご近所付き合いが一番の防犯」といった考えがあるようです。家族観や働き方、ライフスタイルが多様化する現代において、真の安心感を得るには「グッズや設備によるハード面の対策」と「地域や家族間でのコミュニケーションといったソフト面の対策」の両輪をあわせて高めていくことが求められています。
以上
■調査レポート全結果のダウンロード(無料)
https://www.macromill.com/service/report/research-report-169/
■調査概要
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国18~69歳の男女 3,000人
割付方法:人口構成比割付(令和2年国勢調査の性年代別人口比率に基づく)
調査期間:2026年7月15日(水)~2026年7月16日(木)
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