大岩オスカールの個展「The Supplemental Sublime」 ニューヨークのGOCA by Gardeで開催 「食の過剰」を通して、現代社会に潜む“崇高”を描く
株式会社GARDE

会期: 2026年9月3日(木)~10月3日(土)
インテリアデザイン、コンサルティング、コーディネーションのトータルサービスをグローバルに展開する株式会社GARDE(本社:東京都港区 代表取締役社長 室賢治)は、GARDEが手掛けるアートギャラリーGOCA by Gardeにて、ニューヨークを拠点に国際的な活動を続ける現代アーティスト大岩オスカールによる個展「The Supplemental Sublime」を、2026年9月3日(木)から10月3日(土)まで開催いたします。
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Donut's Shop (big) , 2026, oil on canvas, 225 x 444 cm, 90 x 175 inches
GOCA by Gardeは、日本およびアジアのアーティストを世界へ紹介する拠点として、絵画、彫刻、陶芸など多彩な作品を展示するGARDE初の海外アートギャラリーです。日本およびアジアの現代アートをグローバルに発信する役割を担う、新たな文化発信の場を目指しています。
本展では、ドーナツショップの陳列、吊るされた肉が並ぶ食肉市場、地平線まで広がるキャンディ畑など、「食の過剰」をモチーフとした新作絵画のほか、約30年にわたる代表作を一堂に展示します。身近で魅惑的な食べ物が増殖し、人間の尺度を超えていく光景を通して、豊かさや快楽がやがて不安へと反転する瞬間を描き出します。
大岩が長年にわたり描いてきた「食」は、単なる静物画のモチーフではありません。ショーケースを埋め尽くすドーナツや、吊るされた肉、果てしなく続く甘い畑。見慣れた食べ物が画面の中で増殖し、巨大化していくことで、それらはやがて風景や都市、そして私たちがつくり上げた巨大な生産・流通・消費システムの姿へと変化していきます。
一口の食べ物の背後には、土地、水、労働、燃料、物流、資本など、普段は意識することのない広大な連鎖が存在しています。本展では、食べるという極めて身近で個人的な行為から、人間の尺度では捉えきれない現代社会の構造へと視点を広げ、大岩作品における「食」と「崇高(sublime)」の関係を提示します。
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Secret Room, 2013, oil on canvas 111 x 227 cm, 44 x 90 inches
展覧会タイトルの「The Supplemental Sublime」における「Supplemental」は、単なる「追加」を意味するものではありません。現代の食には、砂糖、包装、広告、ブランド、輸送、イメージなど、さまざまなものが絶えず付け加えられています。一方で、何かを補う行為は、その背後にある「欠如」の存在を浮かび上がらせるものでもあります。
豊かさを完成させるように見える「過剰」が、同時に、そこから切り離された土地、季節、労働、固有の記憶、そして限界の存在を明らかにする。「The Supplemental Sublime」は、現代社会にあふれる豊かさと、その背後に潜む不足や不安という逆説を、大岩独自のユーモアと壮大なスケールによって描き出す展覧会です。
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New York Breakfast (small) , 2009, oil on canvas 111 x 227 cm, 44 x 90 inches
■本展の見どころ
日常的な「食」が、人間の尺度を超えた風景へ
大岩の作品では、ドーナツや肉、菓子など、誰もが知る身近な食べ物が反復・増殖し、人間の尺度を超えた風景へと変化していきます。
例えば、《Donut’s Shop》は、ブルックリンのタイヤ店に積み上げられたタイヤから着想を得た作品です。都市の中で繰り返されるタイヤの形をドーナツへと置き換えることで、日常の風景と大量生産・大量消費される食の風景を重ね合わせています。
また、《Candy Farm》では、地平線まで続く畑に、ポッキー、チョコボール、きのこの山など日本の菓子と伝統的な和菓子が共存。大量生産される食品と固有の食文化を同じ風景に描くことで、文化が国境を越え、混ざり、翻訳されながら変化していく姿を表現しています。
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Donut's Shop , 2026, oil on canvas, 91.5 x 122 cm, 36 x 48 inches
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Candy Farm, 2026 oil on canvas 227 x 333cm, 90 x 132 inches
30年にわたり「食」を通して見つめてきた現代社会
本展では、1996年から2026年まで、大岩が約30年にわたって描いてきた「食」というテーマにも着目します。
パンデミックによるサプライチェーンの混乱や食料価格の上昇、スマートフォンを介した食体験、気候変動など、食を取り巻く環境は大きく変化しています。大岩が描き続けてきた、食の背後にある生産・流通・消費の「見渡すことのできない連鎖」は、現在、より身近な問題となっています。
世界各地の食文化が集まるニューヨークを舞台に、「食」という身近な存在から、豊かさと過剰、文化の交錯、そして現代社会を支える巨大なシステムを見つめ直します。
■展覧会開催概要
タイトル : The Supplemental Sublime
期間 : 2026年9月3日(木)~10月3日(土)
住所 :GOCA by Garde 515 W 23rd St, New York, NY 10011
入場料 :無料
公式サイト:
https://www.goca.gallery/
■アーティストプロフィール
大岩オスカール(Oscar Oiwa)
1965年、ブラジル・サンパウロ生まれ。1989年にサンパウロ大学建築都市学部を卒業後、1991年に東京へ移住。2002年よりニューヨークを拠点に活動。
ドローイング、絵画、大規模なインスタレーション、パブリックアートなど多様な表現を展開し、これまでに世界各地で200以上の展覧会(うち60以上の個展)を開催しています。主な展示先には、東京都現代美術館、リオデジャネイロ国立美術館、パリ日本文化会館などがあります。
また、パブリックアートの分野でも世界的な評価を受けており、2025年にはニューヨーク市地下鉄(MTA)のための恒久モザイク壁画作品『Woodside Window』を完成させました。さらに、Pollock-Krasner Foundation、John Simon Guggenheim Memorial Foundationなど、国際的に権威ある助成・フェローシップを多数受けています。
2026年8月7日(金)より公開中の長編アニメーション映画『ニホンジン』には「美術着想」として参加。本作は、ブラジル日系三世の少年が祖父との対話を通して一族の歴史をたどる物語で、大岩の俯瞰的かつ寓話的な視点を着想源とした美術表現が取り入れられています。
公式HP:
https://www.oscaroiwastudio.com/
GOCA by Garde
GARDEが手掛けるアートギャラリーであるGOCA by Gardeは、ニューヨーク・チェルシー地区に位置する日本およびアジアの現代アートに特化したギャラリー。絵画、彫刻、陶芸を通じて新進気鋭から著名なアーティストを紹介し、文化交流と対話を促進する場としての活用を目指しています。
チェルシー地区は、世界有数のアートとカルチャーの中心地として知られ、現在では約200のギャラリーが集まり、著名アーティストの展示から若手による実験的な作品まで、幅広いアートが展開されています。
そのようなチェルシーという舞台において、GARDEはこれまで築き上げてきた空間デザインのノウハウと、アーティストとのネットワークを最大限に活かし、アートを愛する人々が集い、交流する場を創出します。そして、GOCA by Gardeが生み出す新たなインスピレーションと可能性が、アートを通じて社会にポジティブな影響をもたらすことを期待しています。
GARDE(ギャルド)について
1985年創業のデザイン・コンサルティングファーム。世界のラグジュアリーショップ、ホテル、高級レジデンス、大型SC・百貨店、フードコートを含む飲食店、グローバル企業のオフィス、スポーツ・エンターテインメント複合施設など、多岐にわたる空間デザインを手がけている。事業の中核となる建築・環境デザインを担う「デザイン事業」に加え、不動産売買・仲介や新規事業企画開発、海外事業進出支援などを行う「コンサルティング事業」、さらに不動産コーディネーション、アート支援・販売、メタバースなどのデジタルソリューション開発、地方創生サービスを含む「コーディネーション事業」の3事業を柱に展開。近年では、ニューヨークおよび南青山にアートギャラリーを開業・運営。アートを起点とした価値創造や国際的な文化発信にも取り組み、空間デザインの枠を超えた事業領域を拡張している。「情緒的経営価値」の提供を掲げ、顧客企業の歴史や哲学、技術やビジョンを深く理解した上で、それらを統合し、卓越したデザインと機能性を兼ね備えた空間・体験へと昇華させている。東京本社のほか、ミラノ、パリ、香港、上海、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、ドバイ、ニューヨーク、ロサンゼルスなど世界各地に拠点を展開。
GARDE公式HP:
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記事提供:PRTimes