東京大学 松尾・岩澤研究室、高校生向けAIカリキュラムの「トライアル校・パイロット校」を全国公募
東京大学 松尾・岩澤研究室

─2単位約60コマの本格的なAIカリキュラムを開発、検証協力校の募集を開始─
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東京大学大学院工学系研究科 松尾・岩澤研究室(以下、松尾研)は「高校生向けAI教育プロジェクト」と題し、すべての高校生が学校教育の枠組みのなかでAIの本質と仕組みを学べる体系的なカリキュラムを開発し、全国の高等学校への普及を目指しています。2025年度に実施した先行モデル授業を踏まえ、現在は全4章・2単位(60コマ相当)で構成するモジュール型カリキュラムの開発を進めています。
このたび教材開発に一定の目処が立ったことを受け、2026年度中に先行実施いただく「トライアル校」および2027年度以降に通年で導入いただく「パイロット校」の募集を、全国の高等学校・中等教育学校および教育委員会を対象に開始いたします。一次締切は2026年9月30日(水)です。
あわせて、OS・ICT環境に依存せずブラウザ上でPythonの演習が行える学習環境「
PyHiroba」のβ版を公開いたしました。
■ 本リリースのポイント
- 全国の高等学校・教育委員会を対象に、トライアル校(2026年度)・パイロット校(2027年度以降)を公募(一次締切:2026年9月30日)- - 応募フォーム:
https://forms.gle/MZGUNMmfp95yVSLP7- 全4章・2単位(60コマ相当)のモジュール型カリキュラムを開発、章単位での柔軟な実施が可能- ブラウザベースの演習環境「
PyHiroba」β版を公開- 2026年秋以降、東京都立高校をはじめとする複数校でトライアル実施を予定- カリキュラム・教材および実施に係るトライアルは無償で実施- 教育委員会等を通じた地域単位・複数校でのご相談も歓迎
応募フォーム
■ 実施背景
AIがあらゆる社会活動の基盤として普及するなか、これからの社会を生きるすべての高校生が、AIを「使える」だけでなく、その仕組みと限界を本質的に理解した上で、自ら課題を設定し解決まで導く資質・能力を身につけることの重要性が高まっています。
中央教育審議会の情報・技術ワーキンググループにおける次期学習指導要領の検討では、高等学校「情報科」においてAIに関する内容を大幅に拡充する方向で議論が進められており、AIの特性や原理の科学的理解、生成AIの適切な活用と出力の批判的な吟味、AIを活用した問題発見・解決の実践などが、今後の学習内容の中核として位置づけられようとしています。(出典:
文部科学省 中央教育審議会 情報・技術ワーキンググループ)
一方で教育現場からは、「AIの本質や仕組みをどう教えるか」「既存の科目にどう組み込むか」「指導できる教員やノウハウをどう確保するか」といった課題が挙げられています。松尾研では、これまで延べ15万人以上に提供してきたAI教育のノウハウを結集し、専門外の教員でも運営可能な授業パッケージとして本カリキュラムを設計しています。本カリキュラムを早期に導入いただくことは、次期学習指導要領への円滑な移行に向けた先行的な取り組みとしても位置づけられると考えています。
なお松尾研では、2026年1月~3月に全国3校・計552名の高校生を対象とした先行モデル授業を実施しました。(実践事例は文部科学省編集の『中等教育資料』2026年6月号、月刊『産業と教育』令和8年6月号に掲載)。また2026年8月には、全国高等学校情報教育研究会 全国大会において本プロジェクトの取り組みを発表し、全国の情報科教員の皆様から多くの反響をいただきました。プロジェクトの全体像や設計の考え方については、
同大会での発表資料をご覧ください。
■ 開発中のカリキュラムについて
本カリキュラムは、導入と全4章、あわせて5つの「モジュール」で構成されています。高校の学校設定科目などでの運用に適した2単位(計60コマ程度)の体系的な内容を備えているだけでなく、各モジュールを単独で抽出し、「情報I」「情報II」「総合的な探究の時間」などの既存授業へ柔軟に組み込める構成となっています。
対象は、数学I・Aおよび「情報I」を履修した高校1年生相当の学習段階で理解できることを前提に設計しています。数式を極力減らし図解を中心とした構成とし、演習ではサンプルコードを用いるため、プログラムを書くこと自体を目的とはしていません。なお、各モジュールの内容や進め方は、生徒の状況に応じて調整いただくことが可能です。
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教材は章ごとに順次開発を進めており、教材全体は2027年4月の展開を予定しています。
カリキュラムの特徴
- 本質的な理解に基づく探究:AIの仕組みと限界を理解した上で、課題発見 → 仮説検証 → 評価・発表のサイクルを体験する「AI時代の探究・社会実装」の授業として設計- 手を動かす実践重視:演習ノートブック形式で、生徒自身がAIを動かしながら学ぶ構成- 教員負担の軽減:カリキュラムガイド、単元計画・指導案・評価基準、ipynb形式の教材・演習プログラムを含む授業パッケージとして提供- 環境に依存しない演習基盤:OS・ICT環境に依存しないブラウザベースの学習環境「PyHiroba」を開発・提供(β版公開中:
https://pyhiroba.weblab.t.u-tokyo.ac.jp/)
■ 募集概要
本募集では、開発中のカリキュラムを2026年度中にモジュール(章)単位で先行実施いただく「トライアル校」と、2027年度以降に通年での導入をご検討いただく「パイロット校」を、あわせて募集いたします。いずれも、実際の授業のなかで生徒の皆様に取り組んでいただくことを前提とし、松尾研が開発したカリキュラム・教材および実施に係る支援を原則無償で提供いたします。実施内容や規模は、各学校の教育課程やICT環境等の事情に応じて個別にご相談させていただきます。
なお、教材はモジュールごとに順次開発を進めているため、実施いただくモジュールや時期によっては選択の幅が限られる場合がございます。複数のモジュールを組み合わせて実施される場合や、モジュールの選択に幅を持たせたい場合は、2027年1月以降の実施をご検討いただくことを推奨いたします。
トライアル校(2026年度)
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パイロット校(2027年度以降)
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■ 応募方法・スケジュール
- 応募対象:全国の高等学校、中等教育学校・中高一貫校、および教育委員会等の関係者様- 一次締切:2026年9月30日(水)- 費用:カリキュラム・教材の提供および実施に係る支援は無償で提供いたします- 応募フォーム:
https://forms.gle/MZGUNMmfp95yVSLP7
実施に向けた流れ
- 2026年9月30日(水):応募一次締切- 順次:ご登録いただいたメールアドレス宛に松尾研よりご連絡し、順次オンラインでの打ち合わせ・ヒアリングを実施いたします。- 2026年10月~:打ち合わせの内容を踏まえ、実施可否および実施内容を個別にメールでご案内いたします(2026年度のトライアル実施分)- 2026年11月以降:準備が整った学校様から順次トライアルを開始いたします- 2026年度内:2027年度のパイロット実施について、各校の教育課程の編成スケジュールに合わせて個別に協議いたします
※募集校数の上限は設けておりませんが、松尾研から講師・TAを派遣する形での実施については、体制上、実施校数に限りがあります。
応募にあたってのお願い
- 本募集は、実際の授業としての実施を前提としております。校内で実施の意思決定・調整を行っていただいた上でご登録ください。- ご登録いただいた学校様には、松尾研より順次ご連絡のうえ、打ち合わせ・ヒアリングを実施し、具体的な実施内容を検討させていただきます。- できる限り多くの学校様と連携させていただきたいと考えておりますが、地域バランスや実施体制等を踏まえて選定させていただくため、ご希望に沿えない場合や、教材提供のみといった形でのご案内となる場合がございます。あらかじめご了承ください。- 教育委員会等を通じた地域単位・複数校でのご相談も歓迎しております。 域内での展開をご検討の際は、ぜひお問い合わせください。- 2026年6月開設の「事前情報登録」にご登録済みの方も、本募集への応募には改めて上記フォームからのご登録が必要です。
■ 今後の展望
松尾研では、トライアル校・パイロット校での実践を通じて、カリキュラム・教材、教員向けの養成プログラム、授業運営を支える仕組みを継続的に改善し、2028年度以降の全国展開を目指してまいります。すべての高校生が、学校教育の枠組みのなかでAIの本質を学び、自らの課題を解決する力を身につけられる環境の実現に向けて、教育委員会・学校現場の皆様と連携しながら取り組みを進めてまいります。
■ 関連リンク
- 高校生向けAI教育プログラム 実施校募集案内:
https://drive.google.com/file/d/1BlBzKc21NqVCDqv3_Kyk00pG8T4TCxFn/- ブラウザベースの学習環境「PyHiroba」(β版):
https://pyhiroba.weblab.t.u-tokyo.ac.jp/- トライアル校・パイロット校 応募フォーム:
https://forms.gle/MZGUNMmfp95yVSLP7- 前回リリース(2026年6月2日):
https://weblab.t.u-tokyo.ac.jp/news/2026-06-01/
■ 本件に関するお問い合わせ
教育委員会・学校の先生方:
東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻
松尾・岩澤研究室
教育PFチーム 高校AIプロジェクト担当
lecture_high_school_ai_team@weblab.t.u-tokyo.ac.jp
報道関係者様:
東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻
松尾・岩澤研究室 広報担当
pr@weblab.t.u-tokyo.ac.jp
プレスリリース提供:PR TIMES



記事提供:PRTimes