製造業の技術文書、電子化の次は「使いこなす」へ。ミラリンクがナレッジドリブン設計の3つのポイントを整理
株式会社ミラリンク

「資料はあるのに、ベテランに聞きに行く」製造業の現場で起きている検索の属人化に、どう向き合うか
株式会社ミラリンク(本社:福岡県北九州市小倉北区、代表取締役:佐取 直拓)は、製造業の設計現場における技術情報の活用について、その考え方を「ナレッジドリブン設計」として整理しました。
当社は、AIナレッジ活用プラットフォーム「タグっと」を通じて、検索の属人化の解消に取り組み、探したいときに探せる仕組みをつくることで、ナレッジドリブンな設計が当たり前になる状態を目指しています。
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近年、製造業では、長く紙で管理されてきた技術文書の電子化が進んでいます。一方で、情報が電子化され、社内に蓄積されていくほど、「必要な情報をどう探し、どう活用するか」という課題も生じます。当社が設計・開発・生産技術・品質保証の各部門と商談を重ねる中でも、「資料はあるはずなのに、結局人に聞きに行っている」という声を繰り返し伺ってきました。
電子化によって情報を残すことができるようになった今、その情報をどう探し、どう活かし、次の設計につなげていくか。当社は、製造業のデータ活用は「電子化」の次の段階について考える時期に来ているのではないかと捉えています。
製造業の技術文書は、長く紙を中心に管理されてきました。近年は電子化を進める企業が増え、設計資料や不具合報告書、検討資料など、さまざまな情報がデータとして蓄積されるようになっています。
一方で、電子化された情報が増えるほど、「必要な情報にどう辿り着くか」という新たな課題も生まれます。
当社が製造業の設計・開発・生産技術・品質保証の各部門と商談を重ねる中で、たびたび伺ったのが、次のような声です。
「資料はあるはずだが、どこにあるか分からない」
「過去の不具合事例を探すより、ベテランに聞いたほうが早い」
「過去に同じような検討をしていたはずなのに、その記録に辿り着けない」
社内のどこかには存在している。それでも、必要なときに見つけられなければ、現場では「使えない情報」になってしまいます。
例えば、過去の不具合について調べたいとき、関連する資料が複数のフォルダやサーバーに分散している。ファイル名やフォルダ構成だけでは判断できず、結局、その分野に詳しいベテランに確認する。その資料の存在を知っているのは、当時それを担当した人だけ。担当者が異動・退職すると、情報自体は会社に残っていても、誰にも探し出せない情報になってしまいます。
当社は、製造業で起きている属人化の一部は、知識そのものではなく、その知識がどこにあるのかを人に依存している状態にあるのではないかと捉えています。当社はこれを「検索の属人化」と呼んでいます。
人手不足や技術継承が課題となる中、これまで人が担ってきた「探す」「整理する」といった作業の一部をAIで支援し、人がより判断や創造性を必要とする業務に集中できる環境をつくることが、これからの製造業において重要になるのではないかと当社は考えています。
2026年7月に東京ビッグサイトで開催された「ものづくりワールド東京2026」においても、業種や企業規模を問わず、複数の企業から同様の相談が寄せられました。日々の商談で感じていた課題が、特定の企業だけではなく、製造業のさまざまな現場に共通するテーマであることを改めて認識する機会となりました。
では、蓄積された情報を、次の設計に活かすには何が必要なのか。
当社は、製造業の現場との対話を通じて見えてきた課題を整理し、「ナレッジドリブン設計」につながる3つのポイントを次のように考えています。
1.情報の在り処を、人の記憶に依存させない
データ保管した本人しかその在り処がわからない。この状態では、その人が異動や退職をしたとき、情報が残っていても辿り着きにくくなります。
必要なのは、担当者が誰であっても、社内に蓄積された情報へアクセスできる状態です。
文書をすべて整理し直すのではなく、「誰が知っているか」ではなく「何を探しているか」から情報に辿り着ける環境をつくる。それが、検索の属人化を抑えるための第一歩になると考えています。
2.「見つけた」で終わらせない
検索が速くなることは重要です。しかし、過去の資料を見つけることだけが目的ではありません。
過去の不具合事例や設計上の検討内容を見つけたあと、それを今回の設計にどう反映するか。その先の判断につなげることが重要です。
特に、設計段階で起こりうるリスクを洗い出すような業務では、担当者が持っている経験や過去事例をどれだけ参照できるかによって、検討の幅が変わる可能性があります。
AIで過去の情報を整理し、検討すべき項目のたたき台をつくるなど、「探す」から「活かす」までを支援することが、これからのナレッジ活用には必要だと考えています。
3.既存の資産を、できるだけそのまま活かす
製造業では、長年蓄積されてきた技術情報が物理ファイルサーバーに保管されているケースが多くあります。
新しい仕組みを導入するために、まず大量のデータを移行したり、既存の文書を整理し直したりすることを前提にすると、実際に活用を始めるまでのハードルが高くなります。
重要なのは、これまで蓄積してきた情報を、できるだけ今ある状態のまま活用できること。そして、一部の部門や用途から始め、効果を確認しながら段階的に広げられることです。
既存の資産を活かしながら、新しい活用方法を加えていく。
それが、実際の現場で継続的に使われる仕組みにつながると考えています。
社内に蓄積されたデータから必要な知見を取り出し、それをもとに新しい設計を組み立てる。
当社は、この状態を「ナレッジドリブン設計」と捉えています。
若手とベテランが、会社に蓄積された情報をできるだけ近い水準で活用できる環境をつくることができれば、人手不足への対応や設計の手戻り削減、ひいては製造業の競争力向上にもつながるのではないかと考えています。
電子化して終わりではなく、蓄積した情報をどう使いこなすか。
当社は、これからの製造業におけるデータ活用を、この視点から考えていきます。
「タグっと」は、当社が考える「ナレッジドリブン設計」を支える、製造業向けAIナレッジ活用プラットフォームです。
製造業の設計・開発・生産技術・品質保証部門で日常的に扱われる技術報告書、不具合報告書、検討資料、工程資料などを対象に、社内に蓄積された情報の活用を支援します。
社内に蓄積された情報を、横断して活用(ノウハウ検索)
社内の複数の文書を横断してAIが情報を整理し、質問に対して回答する機能です。当社ではこれを「ノウハウ検索」と呼んでいます。
回答には参照した文書名やページ番号を表示し、回答の根拠となった一次情報を確認できるようにしています。
必要な情報を探すだけでなく、「なぜその回答になったのか」を確認しながら、過去の資料を設計業務に活用できます。
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過去の知見をもとに、設計段階の検討を支援
社内に蓄積された過去の不具合事例や技術情報などをもとに、設計段階で検討すべきリスクや項目のたたき台をAIが生成する機能も提供しています。
担当者が一から検討するのではなく、社内に残る過去の知見を参照しながら検討の出発点をつくることで、経験の差を補うことを目指しています。
既存の情報を活かしながら導入
「タグっと」は、社内に蓄積されている既存の技術情報を活用することを前提に設計しています。クラウド上の文書だけでなく、社内のファイルサーバーに残っている文書も対象にできます。
開発の背景:製造現場との対話から生まれたプロダクト
「タグっと」は、当社が製造業のお客様に対して個別に開発・提供してきたシステムの知見をもとに、汎用プロダクトとして開発したものです。
北九州を拠点に製造業と向き合う中で、実際の現場では「どのような情報が残されているのか」「どのような言葉で過去の事例を探すのか」「どこで人に聞くことになるのか」といった点を確認しながら開発を進めてきました。
製造業特有の文書構造や用語体系、情報の蓄積方法を踏まえ、現場で実際に使えるナレッジ活用の仕組みを目指しています。
「製造業のお客様が長年かけて蓄積してきた技術情報は、本来、その会社が持つ大切な資産です。
しかし、現場でお話を伺うと、『資料はあるのに、人に聞きに行く』という状況があります。
知識そのものがベテランの頭の中にしかないのであれば、技術継承という別の課題になります。
しかし、資料として残っているにもかかわらず、どこにあるか分からない、探し出せないということであれば、そこにはまだ変えられる余地があります。
私たちが取り組みたいのは、こうした『検索の属人化』を減らすことです。
誰が担当していても、会社に蓄積された過去の知見にアクセスできる。その情報を、次の設計や開発に活かせる。
それが当たり前になれば、ベテランの経験を若手が活用しやすくなり、同じ検討や失敗を繰り返すことも減らせるのではないかと考えています。
電子化して終わりではなく、蓄積された情報を使いこなす。
私たちは、その先にある製造業の設計のあり方を『ナレッジドリブン設計』と捉えています。
この考え方を、製造業の皆さまと一緒に実際の現場で磨いていきたいと思っています。」
株式会社ミラリンク 代表取締役 佐取 直拓
■株式会社ミラリンク 会社概要
会社名:株式会社ミラリンク
設立年月日:令和4年2月3日
代表取締役:佐取 直拓
URL:
https://milalink.co.jp
本社所在地:〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目8番1号AIMビル6階
-事業内容-
・設計AIエージェント『タグっと(
https://milalink.co.jp/service/)』の開発・運営
・金属製品/技術の新たな創造『めたまっち(
https://metal-matching.net)』の運営
・製造業の技術および品質コンサルティング
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記事提供:PRTimes