犬は「評価しない聞き手」になれるか--読書犬活動を大学との共同研究へ。とちぎアニマルセラピー協会、9月3日クラウドファンディング開始
とちぎアニマルセラピー協会

国内では研究蓄積が十分とはいえない「読書犬活動」を、経験から研究へ。設立10周年を迎えるNPOが、子どもの不安や読書への向き合い方を大学との共同研究で検討します。
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【本リリースのポイント】
- 国内では研究蓄積が十分とはいえない「読書犬活動」について、大学との共同研究に着手- 研究テーマは、犬の同席が子どもの音読時の不安・緊張、読書行動、読むことに対する自己認識などに与える影響の検討- 研究費確保のため、READYFORで9月3日よりクラウドファンディングを開始(All or Nothing方式、目標金額50万円)- 募集期間は2026年9月3日10:00~10月8日23:00(35日間)- とちぎアニマルセラピー協会は2026年に設立10周年。読書犬活動はこれまで地元メディアやBS-TBSの番組でも紹介
NPO法人とちぎアニマルセラピー協会(栃木県鹿沼市)は、これまで図書館などで実施してきた「読書犬活動」を大学との共同研究へ発展させるため、2026年9月3日10時より、クラウドファンディングサービス「READYFOR」で研究資金の募集を開始します。
人の前では読むことに緊張していた子どもが、犬の隣では自分から本を開くことがあります。
しかし、「犬がいたから変わったように見えた」という現場での経験と、「犬の存在がどのような影響を与えたのか」を研究によって検討することは別のものです。
今回、これまでの実践を経験だけで終わらせず、大学との共同研究によって検討することにしました。
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教室で音読する順番が近づくと緊張する。
読み間違いを指摘された経験から、人前で声を出すことに不安を感じる。
本を読む力がないわけではないのに、「誰かに聞かれている」と思うとうまく読めなくなる。
私たちは読書犬活動を続けるなかで、そのような子どもたちと接してきました。
一方、人の前では緊張していた子どもが、犬の隣では自分から本を開き、犬に向かって読み始める場面があります。
犬は読み間違いを指摘しません。
読む速度を評価することもありません。
途中で言葉に詰まっても、急かすことなくそばにいます。
こうした犬の存在は、子どもの不安や読書への向き合い方にどのような影響を与えているのでしょうか。
今回の共同研究は、その問いを研究として確かめることから始まります。
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「読書犬」とは--米国では1999年から体系的な取り組み
読書犬活動は、子どもが犬のそばで本を声に出して読む取り組みです。
海外では「Reading to Dogs」などと表現され、学校や図書館などでさまざまなプログラムが実践されています。
代表的な取り組みの一つが、米国の非営利団体Intermountain Therapy Animalsが1999年に開始した「Reading Education Assistance Dogs(R.E.A.D.(R))」です。
犬とハンドラーがチームとなり、子どもの読書を支援するこうした取り組みは、その後、学校や図書館などへ広がってきました。
また、「子どもが犬に本を読む」活動については研究も行われています。
2016年には、Sophie S. Hallらによって、それまでの関連研究を整理した系統的レビュー「Children Reading to Dogs: A Systematic Review of the Literature」が学術誌PLOS ONEに発表されました。
このレビューでは、犬に本を読むことが読書を行う環境や、子どもの行動・感情面に好ましい変化をもたらす可能性が示されています。一方で、こうした可能性を支える既存研究の質は全体として低く、因果関係を明らかにするためには、より質の高い研究方法や適切な比較条件が必要であることも指摘されています。
つまり、海外で長年実践されているからといって、「犬に本を読むことの効果」がすでに十分証明されているわけではありません。
日本でも読書犬活動の実践は始まっていますが、国内での研究蓄積はまだ限られています。
今回の共同研究では、日本の実践現場で起きていることを、あらためて研究として確かめていきます。
とちぎアニマルセラピー協会は2016年に法人化し、2026年に設立10周年を迎えます。
栃木県内を中心に、福祉施設、医療機関、図書館などでセラピードッグ活動を継続するとともに、セラピードッグやハンドラーの育成、普及啓発活動などに取り組んできました。
読書犬活動では、栃木県内の複数の図書館と連携し、子どもが犬に向かって本を読む機会を継続して実施してきました。2021年には、栃木市図書館との共同事業としてライブラリードッグ(読書介助犬)の育成事業を開始し、その取り組みは国立国会図書館の「カレントアウェアネス・ポータル」でも紹介されました。2025年から2026年にかけても鹿沼市、下野市、那須塩原市、栃木市などの図書館で活動を行い、その様子はNHK宇都宮放送局、とちぎテレビ、下野新聞、朝日新聞、BS-TBS「いぬじかん」などでも紹介されています。
参考:カレントアウェアネス・ポータル(国立国会図書館)
https://current.ndl.go.jp/car/44855
読書犬活動の紹介動画:
https://www.youtube.com/watch?v=5bYTwVJnUEc
これまでの活動で私たちが蓄積してきたのは、研究データではなく、あくまで実践現場での経験です。
だからこそ、設立10周年を一つの節目として、その経験を研究につなげます。
犬と一緒なら読むことができたように見えること。
いつもより落ち着いているように見えること。
自分から本を選ぶ場面があること。
そのように見えた出来事について、犬の存在が本当に関係しているのか。
どのような子どもに、どのような状況で、どのような変化が生じるのか。
現場で感じてきた可能性を、研究として見極める段階へ進みます。
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今回のプロジェクトでは、大学の研究者と共同で研究を進めます。
主なテーマとして、次のような点を想定しています。
- 犬が同席することによる不安・緊張の変化- 自発的に本を読もうとする行動や読書意欲- 読むことに対する子どもの自己認識- 犬が「評価しない聞き手」として果たす役割
研究設計や評価、データ分析については大学側の専門性を生かします。
とちぎアニマルセラピー協会は、読書犬活動の実施、セラピードッグとハンドラーの管理、活動記録、安全・衛生管理など、これまで現場で培ってきた経験を担います。
なお、共同研究先との取り決めにより、クラウドファンディング募集段階では共同研究先の大学名および担当研究者名を公表していません。
研究開始後は、大学側との事前確認や必要な手続きを行ったうえで、共同研究の実施状況や成果について情報発信していく予定です。
読書犬活動では、子どもへの影響だけでなく、活動に参加する犬の福祉にも配慮する必要があります。
犬であれば、どの犬でも参加できるわけではありません。
活動への適性、健康状態、ストレスの兆候などを確認し、犬が無理なく参加できる環境を整えることが不可欠です。
当協会では、犬の健康管理、ハンドラーの研修、活動中の安全管理、犬の休憩時間の確保などを行いながら活動しています。
今回の共同研究でも、子ども側の変化だけを追うのではなく、犬に過度な負担をかけないことを研究・活動の重要な前提とします。
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今回の共同研究を進めるため、とちぎアニマルセラピー協会はREADYFORでクラウドファンディングを実施します。
プロジェクト名: 犬は「評価しない聞き手」になれるか。大学と共同研究。
クラウドファンディングサービス: READYFOR
募集期間: 2026年9月3日10:00~10月8日23:00(35日間)
目標金額: 50万円
方式: All or Nothing方式
プロジェクトページ:
https://readyfor.jp/projects/reading-dog-research
目標金額50万円では、共同研究を開始するために必要となる研究費等の確保を目指します。
目標達成後、さらに支援が広がった場合には、読書犬の健康管理、ハンドラー研修、活動実施、記録・データ整理、成果発信など、共同研究を継続的かつ適切な体制で進めるための費用に充当します。
※本プロジェクトは、2026年夏に鹿沼市で実施したガバメントクラウドファンディングとは、目的・資金使途の異なる別事業です。
今回の共同研究で得られた知見を、とちぎアニマルセラピー協会だけで利用することは考えていません。
個人情報や研究上の機密性に配慮しながら、支援者への活動報告や一般向けの成果報告を行うほか、図書館や学校などが参考にできる資料の作成、報告会・講演会などを通じて社会へ還元していく予定です。
また、研究の進展に応じて、学会発表や論文投稿も視野に入れています。
研究成果がまとまるまでには一定の期間を要する可能性がありますが、その間も、研究準備や活動実施の状況について継続的に発信します。
将来的には、読書犬活動に関心を持つ全国の図書館、教育・福祉関係者、アニマルセラピー団体などに向けて、得られた知見を発信していきたいと考えています。
私たちはこれまで、活動の現場で子どもたちのさまざまな変化を見てきました。
しかし、「犬がいたから変わったように見えた」という経験と、「犬の存在がどのような影響を与えたのかを研究によって検討すること」は別のものです。
だからこそ今回、大学の研究者と一緒に、これまで続けてきた読書犬活動そのものを研究対象として見直すことにしました。
私たちが証明したい結論が先にあるわけではありません。
犬は本当に子どもにとって「評価しない聞き手」になれるのか。研究を通じて一つずつ確かめ、その結果を次の実践につなげたいと考えています。
読書犬活動の様子は、これまでも地元のテレビ局・新聞社に取材いただいてきました。
今回のクラウドファンディング開始にあたり、活動の様子や理事長への取材、写真・動画素材のご提供にも対応可能です。
読書犬活動の実施現場についても、関係機関との調整のうえ取材をご相談いただけます。
ご関心をお持ちの方は、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
NPO法人とちぎアニマルセラピー協会は、栃木県を中心に、セラピードッグとともに福祉施設、医療機関、図書館などで活動する非営利団体です。
2016年に法人化し、2026年に設立10周年を迎えます。
人と動物との適切な関係を通じた地域福祉への貢献を目的として、アニマルセラピー活動、読書犬活動、セラピードッグ・ハンドラーの育成、普及啓発活動などを行っています。
- 法人名:NPO法人栃木アニマルセラピー協会- 所在地:栃木県鹿沼市府中町102-28- 公式サイト:
https://アニマルセラピー.jp
本件に関するお問い合わせ
- NPO法人栃木アニマルセラピー協会 担当:平澤 剛- TEL:0289-65-4321- Email:info@iyashi-animal.com
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes