【公演開催レポート】バレエアンサンブルガラコンサート 2026~関西~
マーティ株式会社

世界のバレエ団で活躍する日本人ダンサーが集結!マーティ株式会社主催の毎年恒例夏のビッグステージ、「バレエアンサンブルガラコンサート 関西公演」が大盛況のうちに幕を閉じました。
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バレエアンサンブルガラコンサート2026関西公演
バレエ・ダンス用品のマーティ株式会社(本社:東京都港区三田2-14-4 三田慶応ビジデンス1F)が主催するバレエアンサンブルガラ2026・関西公演が2026年8月9日(日)に神戸文化ホール 中ホールにて開催されました。この公演は、国内外で活躍するプロダンサーとプロの世界を目指している未来のプロダンサーたちが共演するバレエ公演で、毎年夏に開催しています。マーティ株式会社が運営するバレエ総合情報サイト「Balletweek」にて、当日の舞台の様子や演目の内容などを取材した公演レポートを配信しました。
海外で活躍中の日本人バレエダンサーが集結する夏の恒例ステージ『バレエアンサンブルガラコンサート』が、今年も関西で開催されました。2022年夏の大阪公演を皮切りに、その後は好評により毎年開催され続けています。昨年からは関東・関西の2公演へ!今年も世界各国から素晴らしい技術と表現力を持つダンサーたちが一同に集まりました。
「アンサンブル」とはフランス語で「共に、統一、調和」を意味しますが、その言葉通りこのアンサンブルガラコンサートは、マーティ株式会社主催によりプロアマ問わず世界各国からの様々なダンサーに多くの思いを込めて企画されています。
マーティ株式会社は全国に15箇所を超えるバレエスタジオを運営し、また毎年数多くのコンクールやガラコンサートの舞台イベントを開催しています。バレエ教育、そしてバレエ文化を日本に広める活動に取り組んでいる代表取締役の松崎社長は、「サッカー、野球などのスポーツの様に、バレエ界でも海外で日本人がトップレベルで活躍している時代となってきています。しかし彼らの踊りを観る機会が私たちにはあまりありません。世界トップクラスで頑張っているダンサーたちの踊りを日本でも披露する機会を作り、日本の皆様にもっと彼らを知ってもらいたいと思い、このコンサートを企画しています。さらに日本でバレエの練習に励んでいるダンサー、若き未来のバレエダンサーたちと一緒に一つの舞台を作ることで、世代や経験を超えて刺激を与え合い、共演を通してより視野を広げ、技術面、精神面ともに成長する機会となってほしいと願っています」と、このコンサートの意義を語って下さいました。
今年の関西公演では、第1部はバレエガラコンサート/世界で活躍するダンサーによる饗宴の8作品、第2部は世界のバレエ団トップクラスの日本人ダンサーと共演ダンサーで創り上げる『白鳥の湖より第2幕・第3幕』という構成で開催されました。
世界のバレエ団メンバーによる第1部のオープニングを盛り上げたのは、情熱的な踊りで人気の高い『ドン・キホーテ』第3幕のグランパ・ド・ドゥを踊ったチェコ・ブルノ国立歌劇場バレエ団榊原百萌奈さんと小笠原祥真さんでした。ナルシスト気質たっぷりで盛り上げ上手のバジルと弾ける笑顔がチャーミングなキトリを演じたお二人。プリンシパルへ昇格して帰国した2人の技術はさることながら、全幕作品を見続けてきたかのように思わせられる振付と表現力が印象的で、観客席も2人を祝福する街の人々になった気分で観賞できる余裕があり、1曲目からお客様を沸かせる作品となっていました。華やかさとパワーに満ち溢れた躍動感があり、素晴らしいパートナーでした。
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スペインの情熱の空気をガラっと変えて続いたのは、繊細な美しさを静かに感じる「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのシーンのパ・ド・ドゥ。互いに信頼し合ったパートナリングが安心感さえもあたえるような、雰囲気たっぷりの踊りでした。ダンサーは第2部の『白鳥の湖』の芸術監督をも務めている元香港バレエ団プリンシパルの富村京子さんと藤野暢央さん。ベテランダンサーの見る人を引き込む演技、流れるように呼吸するように展開していく振付に、ダンサーの肉体が溶け込んでいく感じがしました。ジュリエットの初々しい少女の気持ちが溢れ出てくるように見える富村さんの表現力が大変印象的でした。
次に続いたのは『眠れる森の美女』よりグランパ・ド・ドゥ。ダンサーはMON PREMIER BALLETからのソリストの川本実夢とMaxime Mathieu Quirogaさん。フランスで昨年初演を迎え、振付者ファブリスブルジョワからぜひ日本の皆様に 知っていただきたいと日本での上演・日本初演許可をいただいた作品でした。日本初演となる今回、フランスの風を感じるような、そして絵本から飛び出したような愛らしい振付けが印象的な作品でした。川本さんは足の強さや足さばきが軽やかでフレッシュなオーロラ姫にぴったり合うダンサーでした。マキシムはフランス人ならではの手足の長さを存分に生かし、やわらかな表現で会場を包み込むデジレ王子を演じました。
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本公演2曲目のシェイクスピア作品『ハムレット』。『ハムレット』は日本のバレエの舞台ではなかなかお目にかかれない貴重な作品でした。ダンサーはスロベニア国立バレエ団リュブリャナ プリンシパルの山本健太さんとソリストのEmilie tassinariさん。照明・構成が音楽と相まってハムレットの世界観を存分に表現した作品で、磁石のS極とN極がくっついたり離れたりするように踊る二人の姿・影が、男女の苦悩や狂気・深い愛情や悲劇を深く表現していました。音楽性が非常に強い作品で、ダンサーの動きや息遣いそのものが手に取るように分かり、そこには人間としての生き方に悩むハムレットが確かに存在していました。
『海賊』第1幕よりグランパ・ド・ドゥを披露したのは、ソフィア国立バレエ団 コールドバレエの井上暖深さんと玉川貴文さん。プロフィール写真の爽やかさから一変、エキゾチックに踊るアダージオがスタートし、会場の視線を釘付けにしました。井上さんのつま先の美しさが、まさに今売られていく美しい娘ギュリナーラにぴったりで、玉川さん演じるランケデムが憎らしく感じるほどでした。エネルギーのある素敵な踊りと表現で会場を沸かせていました。
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『バフチサライの泉』第1幕よりグランパ・ド・ドゥを踊ったのはカザフ国立オペラバレエ劇場ファーストソリストの橋本有紗さんと、アメリカ ミルウォーキー バレエからの籔内 暁大さん。日本ではあまり見ることのできない作品を披露した2人。THE ロシアバレエ!という振付を見事に踊りきる技量はさすがでした。特に緩急の激しいリフトはプーシキンの詩に相応しい恋模様を描く重要な場面でしたが、それをドラマティックに演じ切る二人には大きな拍手が送られていました。
続く『Super Cinderella』第3幕のアダジオは国立サラトフ・オペラ・バレエ劇場 リーディング ソリストの柴垣未羽さんと廣瀬晃太朗さんにより披露されました。
ロシアの統治時代を思わせるような冷たい雰囲気のある振付の中に、愛し合う2人の温かさが鮮明に浮き上がってくる作品。氷を滑るようなアラベスクでの移動や、貧しい環境を打開したいと言わんばかりの走り込みの大きいリフト、振付の幅が大きくなればなるほど、二人の愛が大きく・強く・深く成長していくような印象のある作品で、冷たさと温かさという対照的な温度を同時に感じるような作品となっていました。
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第1部の最後を飾ったのは『チャイコフスキー パ・ド・ドゥ(バランシントラスト許可作品)』でした。ダンサーはこのアンサンブルガラコンサートに多数出演されているバルセロナ・バレエ団 プリンシパル石井杏奈さんと中島貴大さん。バランシン許可作品をはじめて生で見た、という方も多かったのではないでしょうか。
チャイコフスキーの軽快で素晴らしい音楽、そしてはじまってしまえば一瞬にして終わる、そんな曲も振付も激しい作品ではありますが、それを感じさせない緩急ある踊りで見どころたっぷりに踊りきった二人。ストーリーのない作品だからこそ、見る人により受け取り方が異なり、そこが面白さでもある作品ですが、今回の2人は恋人同士で、両想いだと知ったまさにその瞬間を表現しているような、ハツラツとした若いエネルギーと恋が加速度的に急展開していくような、そんな表現に見受けらる素敵な踊りでした。東京公演でもプリンシパルレベルのテクニックで舞台を沸かせていましたが、関西公演でも第1幕の最後を煌びやかに締めくくりました。
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第2部 は海外バレエ団からのプロダンサー16名と共演ダンサー15名の計31名で創り上げた『白鳥の湖』の2幕、3幕の上演でした。GWあけから練習をスタートし約4カ月に渡り互いに切磋琢磨してきた共演者たち、そんな共演者たちの力をけん引し、作品として完成度を高めたプロダンサーたちの共演は、他の舞台にはない力強さと想いの強さを感じる作品となって仕上がっていました。
冒頭は人間の姿のオデット姫がロットバルトの呪いにより白鳥の姿に変えられるシーンからはじまりまり、一気に物語の中に引き込まれるような演出でした。
オデット/オディールを演じた成田紗弥さんは、K-Ballet-Tokyoを退団後、大きな舞台に立つ機会としての復帰舞台となりました。テクニックはもちろんのこと白鳥としての羽ばたきの表現が繊細で、見る人の心を打つものがありました。そしてジークフリード王子を演じたスロベニア国立バレエ団リュブリャナ プリンシパルの山本健太さんは、大きな身長と手足の長さを活かし、恋に落ちる悲劇のロマンチックな役どころを見事に演じていました。また、共演の子供たちの踊りも可愛らしく、海外プロダンサーと共に3幕の各国の踊りを華やかに引き立てていました。
『白鳥の湖』には様々なあらすじ・表現構成がありますが、今回は3幕に出てくる各国の客演もみな全員がロットバルトの手下で、実は全てはロットバルトの策略であった、というストーリーでした。その点も他にはない面白さがあり、3幕の最後にロットバルトの策略が分かるシーンは、出演者全員が舞台を走り切り、絶望の渦を巻きながら王子がだまされてしまう演出が印象的でした。
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さらに『白鳥の湖』の幕がおりた後のフィナーレでは、1幕の姿に戻った各国バレエダンサーのコーダもあり、『白鳥の湖』の興奮冷めやらぬまま、各ペアダンサーによる最後の踊りが繰り広げられ、まさにガラコンサートの醍醐味といったシーンで幕が閉じました。「このメンバーでぜひ続きが見たい!」そう思わせる作品構成で、今年もすべての監修として携わった富村さんと藤野さんのお2人に盛大な拍手を送りたいと思える舞台でした。
Balletweek 公演レポートを見る
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◆◆◆公演詳細◆◆◆国内外で活躍するプロダンサーとプロの世界を目指している未来のプロダンサーたちの共演
バレエアンサンブルガラコンサート 2026~関西~
日時:2026年8月9日(日)
会場:神戸文化ホール 中ホール
兵庫県神戸市中央区楠町4丁目2−2
第1部/バレエガラコンサートー日本国内外で活躍するプロバレエダンサーの饗宴ー
第2部/白鳥の湖より第2幕・第3幕ープロバレエダンサーと未来のプロダンサーの共演ー
<関東公演プログラム>
■第1部/バレエガラコンサート
1.「ドン・キホーテ」第3幕よりグランパドドゥ/榊原百萌奈・小笠原祥真
2.「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのパドドゥ/富村京子・藤野暢央
3.「眠れる森の美女」よりグランパドドゥ/振付:ファブリスブルジョワ/
川本実夢・Maxime Mathieu Quiroga
4.ハムレット/振付家:レオ・ムジッチ/Emilie tassinari・山本健太
5.「海賊」第1幕よりグランパドドゥ/井上暖深・玉川貴文
6.「バフチサライの泉」第1幕よりグランパドドゥ/橋本有紗・Rafael Urazov
7.「Super Cinderella」第3幕よりアダジオ/振付:K・シモノフ/柴垣未羽・廣瀬晃太朗
8.チャイコフスキーパドドゥ/バランシントラスト許可作品/石井杏奈・中島貴大
■第2部/ー白鳥の湖より第2幕・第3幕ー
【オデット/オディール】成田紗弥
【ジークフリード王子】山本健太
【ロットバルト】藤野暢央
【王妃】富村京子
【四羽の白鳥】井上香凛/植月優衣/小若菫/吉村緋華
【三羽の白鳥】大川日菜子/奈木野美樹/本田七彩
【道化】廣瀬晃太朗
方山莉緒/小西知花/中六花/中谷咲菜
【スペイン】Emilie tassinari/柴垣未羽
【ナポリ】榊原百萌奈/小笠原祥真
上野藍/舛岡澪/宮崎杏花里/森岡咲春
【ハンガリー】川本実夢/Maxime Mathieu Quiroga
方山莉緒/小西知花/中六花/中谷咲菜
【ロシア】橋本有紗/Rafael Urazov
大川日菜子/奈木野美樹/本田七彩
【ポーランド】井上暖深/玉川貴文
井上香凛/植月優衣/小若菫/吉村緋華
上野藍/舛岡澪/宮崎杏花里/森岡咲春
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