【Wevox/R&D】新入社員のワーク・エンゲイジメントと上司のフィードバックとの関連を調査
株式会社アトラエ

~新入社員のワーク・エンゲイジメント向上には、現場配属後の“ネガティブ・フィードバック”も鍵になる~
People Tech(テクノロジーによって人の可能性を拡げる)事業を展開する株式会社アトラエ(本社:東京都港区、代表:新居佳英、東京証券取引所プライム市場:6194)は、新入社員に対する上司のフィードバックと仕事への適合感、ワーク・エンゲイジメントとの関連について調査を行いました。その結果、新入社員が配属後に活き活きと働くためには、上司からの「ネガティブ・フィードバック」も重要であることが分かりました。
本研究について、2026年9月5日(土)に産業・組織心理学会 第41回大会(※)において発表したことをお知らせします。なお、本研究は株式会社リーディングマーク組織心理研究所との共同研究です。
(※)
学会名:産業・組織心理学会 第41回大会 (
https://www.jaiop.jp/taikai41 )
期 間:2026年9月5日~6日
標 題:新規学卒者に対する上司のフィードバックとdemands abilities fit,ワーク・エンゲイジメントとの関連
発表者:株式会社アトラエ Wevox/R&Dチーム 眞鍋一水、株式会社リーディングマーク組織心理研究所 山田圭介・佐藤真美華・佐藤映
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/21544/199/21544-199-f8c1922daeda67d0c8e511d3ecf6fca3-1920x1005.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
深刻化する人手不足を背景に、新入社員の早期離職防止は企業にとって重大な経営課題となっています。その解決策として、活力と熱意、没頭を伴い仕事に対するポジティブで充実した心理状態を表す「ワーク・エンゲイジメント」(Schaufeli & Bakker, 2004)の向上に注目が集まる一方、新入社員を対象とした具体的なアプローチは十分に明らかにされていませんでした。
本研究では、新入社員のワーク・エンゲイジメントを高める鍵として「上司のフィードバック」に着目しました。新入社員のワーク・エンゲイジメント向上に必要なフィードバックの具体的な種類や、フィードバックが仕事から求められる要件と自分の能力との適合感(D-A fit)を通して本人のワーク・エンゲイジメントを高めるメカニズムを分析しました。
[表:
https://prtimes.jp/data/corp/21544/table/199_1_69fa8304cf3c29543a516a6fa962086e.jpg?v=202609071315 ]
《 結果 》
分析の結果、フィードバックがD-A fit(仕事から求められる要件と自分の能力との適合感)を通してワーク・エンゲイジメントに関係するプロセスには、入社後の時期によって異なる仕組みがあることがわかりました。
- D-A fitは、入社後時間が経つにつれて個人差が大きくなっていた。- 研修期間中は、ポジティブフィードバックとD-A fitとの間に正の関連が認められたが、D-A fitはワーク・エンゲイジメントとは関係していなかった。- 店舗配属後は、ネガティブフィードバックとD-A fitとの間に正の関連が認められ、D-A fitもワーク・エンゲイジメントと正の関連があった。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/21544/199/21544-199-90ffe7610344de11c1c4c183aa9393cd-701x335.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
《 組織づくりへの提言 》
本研究では、新入社員の育成期間を入社2か月間の「集合研修期間」と店舗への「配属3か月間」という2つの時期に分け、ワーク・エンゲイジメント向上につながるフィードバックの種類を分析しました。その結果、時期によってワーク・エンゲイジメント向上につながるフィードバックの種類は異なることが明らかになりました。
特に、現場配属後の新入社員に対しては、単に褒めるだけでなく、伸び代を説明し能力を習得させるために行う「ネガティブ・フィードバック」もワーク・エンゲイジメントを高める起点となることがわかりました。
今後の組織づくりに重要であると考えられる要点は以下の3点です。
1.「能力向上への実感」が重要
フィードバックが直接ワーク・エンゲイジメントを高めるのではなく、フィードバックによって能力が高まり「仕事の要求水準に到達できている」と認識できることで、初めて高いワーク・エンゲイジメントへとつながります。ネガティブフィードバックとポジティブフィードバックとを組み合わせながら、能力を伸展させる必要があるといえます。
2.「ネガティブ・フィードバック」の価値
新入社員の心理的負担への配慮からポジティブな称賛が中心になることがあるかもしれませんが、能力を高めるためにはネガティブ・フィードバックによる課題の明確化や能力の向上も必要であり、関係性を構築した上で、課題についても真摯に話し合う必要があるでしょう。
このようなフィードバックにより、新入社員は「仕事に必要な能力(Demands)」と現在地である「自分の能力(Abilities)」との差を適切に認識するとともに、差を埋めることでD-A fitを獲得し、結果として高いワーク・エンゲイジメントへとつながるといえます。
3.柔軟なキャリア支援の必要性
分析の結果、D-A fitは時間の経過に伴い個人差が大きくなっていました。配置配属のミスマッチによる早期離職を防ぐためには、他職種への配置転換なども考慮できる、柔軟な組織体制の構築が望ましいと思われます。
引用文献
・Cable,D.M. & DeRue,D.S.(2002).The convergent and discriminant validity of subjective fit perceptions.Journal of Applied Psychology, 87,875-884.
・井上真帆・國江慶子・武村雪絵・市川奈央子・木田亮平(2021).「知覚された多側面の個人-環境適合」を測定する日本語版適合感尺度の開発:看護職における妥当性と信頼性の検証.日本看護科学会誌,41,692-700.
・Momotani, H. & Otsuka, Y. (2018). Reliability and validity of the Japanese version of the Feedback Environment Scale (FES-J) for workers. Industrial Health, 57, 326-341.
・Schaufeli,W.B. & Bakker,A.B.(2004). Job demands, job resources,and their relationship with burnout and engagement: A multi-sample study. Journal of Organizational Behavior,25,293-315.
・Schaufeli,W.B.,Shimazu,A.,Hakanen,J.,Salanova,M. & De Witte,H.(2019). An ultra-short measure for work engagement. European Journal of Psychological Assessment,35,577-591.
付記:本研究においてA社への謝礼は株式会社リーディングマークが支弁し、文献購入費は筆頭発表者が支弁した。
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《 研究主任者 コメント 》
この研究は、はじめて仕事に就く新入社員の人たちにとって、新しい環境で力を発揮するためにはどのような関わりが必要かを調べたものです。上司からの2種類のフィードバックに着目して調査・分析した結果、伸びしろを伝えるネガティブ・フィードバックが、仕事に必要な要件との適合感(D-A fit)の変化を通してワーク・エンゲイジメントにつながることがわかりました。ネガティブフィードバックとポジティブフィードバックとのバランスや、上司と部下との人間関係の構築、ネガティブフィードバックの伝え方など考慮すべき点も多いですが、ただ良いことを伝えるだけではなく、伸びしろを話し合うことも大切であるといえます。また、ネガティブフィードバックを行う際には、伝えて終わりではなく「どうすればよいのか」を説明するなど、能力向上につながるアドバイスや助言が求められるでしょう。ー Wevox/R&Dチーム 眞鍋一水
会社概要
社 名:株式会社アトラエ(東京証券取引所プライム市場:6194)
所 在 地:東京都港区麻布十番1-10-10 ジュールA 8F
代 表 者:代表取締役CEO 新居 佳英
URL:
https://atrae.co.jp/
事業内容:People Tech事業(Green・Wevox・Yenta)
Green
https://www.green-japan.com/
Wevox
https://get.wevox.io/
Yenta
https://page.yenta-app.com/jp
※People Tech事業:“テクノロジーによって人の可能性を拡げる事業を創造していく” という想いを込めてアトラエを再定義した造語
問い合わせ先
報道関係
担当:広報担当 南 香菜絵
Mail:pr@atrae.co.jp
採用情報
https://open.talentio.com/r/1/c/atrae/homes/4050
https://open.talentio.com/r/1/c/atrae/pages/85917プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes