Sports Force Lab|研究レポート #03 AI時代に必要なのは正解より仮説なのか
株式会社アーシャルデザイン

- スポーツ経験と「考える力」の関係を考える -
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株式会社アーシャルデザイン(本社:東京都、代表取締役CEO:小園翔太)は、スポーツの持つ社会的・経済的価値を体系的に研究・発信する機関「Sports Force Lab」と東京大学アメリカンフットボール部ウォリアーズとの共同研究内容の第3回(全6回)を発信します。
当社は「& Sports. More Human.(スポーツを通じて人間の進化を実装する)」をPurposeに掲げ、スポーツの力によって人材・社会・産業の変革を実現することをミッションとしています。
本Labは、このPurposeを具現化する中核機能として、スポーツが人材育成やキャリア形成、さらには地域社会に与える影響を科学的に解明し、その知見を社会実装へとつなげることを目的としています。
※本研究レポートは、河合塾グループ株式会社KEIアドバンスのPROGによるアセスメント実施協力のもと、作成をしています。
PROGの詳細に関しては、#01の研究レポートをご覧ください。
#01 スポーツは人を変えるのか
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000144.000036999.html
#02 なぜ体育会マネージャーに特徴的な傾向が見られるのか
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000148.000036999.html
答えを覚えることに価値があった時代がある。より多くの知識を持っていること、正確に記憶していること、速く正解へたどり着けること。かつては、それが優秀さとして評価される場面が少なくなかった。
しかし今、AIの進化によって、その前提は大きく変わろうとしている。わからないことがあれば、すぐに検索できる。AIに問いかければ、瞬時に整理された情報が返ってくる。知っていること自体の価値は、以前より相対化され始めている。
では、そうした時代において、人に求められる力とは何か。
学年別のスコアに着目すると、興味深い差が見られた。
[表1:
https://prtimes.jp/data/corp/36999/table/149_1_1af2022fbe2f68cf25b7501e340ea6dd.jpg?v=202609081815 ]
実践力と自信創出力の差が比較的大きかったことは注目に値する。
ただし、これは単時点での学年比較であり、同じ学生の成長を経年で比較しているわけではないので、活動経験そのものが変化をもたらしたとまでは言えない。ただ、少なくとも今回の対象においては、上級生で相対的に高いスコアが観察された。
スポーツというと、体力や根性のイメージを持つ人も少なくない。しかし今回、学生たちへのインタビューを通じて痛感したのは、現在のスポーツが想像以上に考える競技になっているという事実だった。
特にアメリカンフットボールは、戦略性の高い競技だ。毎プレーごとに状況が変わり、その都度、判断が求められる。しかも、その答えは一つではない。正解がわからない中で仮説を立て、試し、修正していく。その繰り返しが、日常的に行われている。
多くの学生が失敗についての話をしていた。しかし、その話のほとんどは、失敗した、で終わらなかった。なぜ失敗したのか。何が足りなかったのか。次はどう改善するのか。そうした振り返りが、ごく自然に行われていたのだ。
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今回のインタビューで印象的だったのは、自分たちで考えるという言葉が何度も出てきたことだ。
指導者からのアドバイスや戦術共有はある。しかし、それをただ受け取るだけでは、チームは機能しない。なぜこの戦術なのか。相手は何を狙っているのか。自分たちはどう変えるべきか。そうした問いを、自分たちで立て続ける必要がある。
与えられたメニューをこなすという感覚から、自分たちで改善するという感覚への変化。以前は何をやるべきかを教えてもらう感覚が強かった学生が、活動を続ける中で、自分たちは何を変えるべきかを考えるようになっていったと語っていた。
これは、単なる競技理解ではない。答えを待つ姿勢から、問いを立てる姿勢への変化として捉えることもできる。AIが発達した現代において、この変化は示唆的だ。AIは答えを出すことは得意でも、何を問うべきかを決めるのは依然として人間だからである。
さらに興味深いデータがある。競技力自己評価別のスコアを見ると、競技が強い人ほど非認知能力が高い、という単純な図式が必ずしも成立していない可能性がある。
[表2:
https://prtimes.jp/data/corp/36999/table/149_2_288a6bf51a097b9ba45f7e460b07e42f.jpg?v=202609081815 ]
※競技力自己評価に関する指標は「今所属している部活動の中でスポーツの競技力はどれくらいだと自 己評価していますか。」との問いに回答してくれた結果。(本表のPROG数値は東京大学アメリカンフットボール部ウォリアーズ内での平均値をまとめたもの。)
競技力が相対的に高い層だけでなく、別の層にも実践力などで特徴的なスコアが見られる点は注目に値する。この結果は、スポーツの価値を競技力以外の観点から捉える必要性を示唆するものでもあるが、その背景にある要因については今後の検討が必要である。
うまくできないからこそ、考える。うまくいかないからこそ、問う。そのプロセスが、人の思考のあり方と関係している可能性もある。
AIが急速に進化する時代だからこそ、スポーツの価値は身体能力だけでなく、問いを立てる力や考え続ける姿勢との関係から捉え直せるかもしれない。
今回の研究では、その輪郭を考えるうえでの示唆が少しずつ得られ始めている。
SportsForce Labでは今後も、スポーツが人間形成に与える影響について、定量・定性の両面から研究を続けていく。
[画像3:
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1957年創部。
部員180名(選手130名、スタッフ50名)が在籍する、東京大学内最大規模の学生団体。関東学生アメリカンフットボール連盟1部リーグTOP8に所属し、「未来を切り拓くフットボール」という理念、「挑戦 正義 謙虚」という行動規範を掲げ、学生日本一を目指して活動中。2024年度は同率関東3位(順列5位)、2025年度は単独関東4位と、それぞれ惜しくもプレーオフには届かなかったものの、近年は好戦績を残して関東の中でもトップレベルで私立強豪と対峙している。
チームスローガンは「文武一道」、目標は「日本一」。
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河合塾グループの一員として、大学入試に関する支援を始め、長年にわたり大学と受験生をつなぐ多様な事業を展開。
現在は、大学広報、学生募集、出願・入試運営支援、教学支援、入学前教育、学修・キャリア支援、調査・研究開発、コンサルティングなどへ領域を広げ、大学を中心とした高等教育機関の課題解決を支援。
現場に寄り添いながら蓄積してきた知見やデータを生かし、大学経営と大学教育を多面的に支え、各大学の魅力向上と持続的な発展、学生一人ひとりのより良い学びの実現に貢献している。
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Sports Force Lab 所長|取締役執行役員 久野晋一郎
AIが急速に進化する時代において、スポーツ経験は人の【考える力】にどのような影響を与えるのか。この問いも、私たちが明らかにしていきたいテーマの一つです。
今回の研究で見えてきたのは、スポーツが単に体力や技術を磨く場ではなく、自ら問いを立て、仮説を持ち、試行錯誤を繰り返す場でもあるという可能性です。
正解がわからない状況で考え、行動し、失敗から学び、また次の一手を考える。その経験が、実践力や自信創出力をはじめとした非認知能力と深く関わっている可能性が見えてきました。
Sports Force Labは、これまで感覚的に語られてきたスポーツの価値を、科学の言葉で社会に翻訳していく挑戦です。
本研究を通じて、AI時代だからこそ求められる人間の力と、スポーツが持つ人材育成の可能性をさらに明らかにしていきます。
【本件に関するお問い合わせ先】
担当者名:久野 晋一郎
電話番号:03-4546-8348
メールアドレス:hisano@a-cial.com
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代表者:小園 翔太
所在地:東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwa神宮前ビル3階
設立:2014年10月
資本金:1億円
会社HP:
https://www.a-cial.com/
ATHLETE LIVE:
https://athlete-live.com/
YouTube:
https://www.youtube.com/@taiikukai_syukatsuTV
代表X:
https://twitter.com/sk_acialdesign
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes