全国で産地が減少する天然採苗のすじ青のりを次世代へ 徳島・吉野川の漁師が『香乃幸』を全国発売
紬

漁連出荷から直販へ。気候変動に向き合い、徳島・吉野川が育む「すじ青のり」の価値を自ら切り拓く漁師歴約30年、一代目漁師の挑戦
株式会社紬(徳島県板野郡松茂町、代表取締役:土井 誠)は、2026年9月14日より、徳島県知事認定「とくしま特選ブランド」に正式認定されたすじ青のりギフト「香乃幸(かおりのさち)」を全国発売します。
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「すじ青のり」とは、市場に多く出回る葉状のアオサなどを粉にした「青のり」とは、一線を画す存在。青のり品種の中で最も香り高く最高級品種とされる海藻です。
その中でも、気候変動により全国的に姿を消しつつあるのが、伝統漁法による「天然採苗のすじ青のり」です。本商品は、この伝統漁法が残る徳島・吉野川で天然採苗により育てたすじ青のり100%を使用。他産地や他の養殖方法によるすじ青のり、他の海藻は使用していません。すべて手摘みで収穫し、「天然採苗・養殖から加工・選別・包装・販売」まで漁師による一貫生産です。
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【産地の危機、生産量が前年度の約3分の1へ激減 】
全国生産量の7~8割を占めてきた徳島県。2025年度の県漁連販売実績は22トンと、60トンを超えた前年度の約3分の1に減少しました。不作の主な原因は、海水温の異常上昇です。養殖を始める2025年10月の水温は平年より1~2℃高く、秋口の水温低下が遅れたことで、養殖に適した期間が短くなったことなどが不作の一因とされています。
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※出典:徳島県、徳島県漁業協同組合連合会、国土交通省四国地方整備局中村河川国道事務所「四万十川周辺におけるスジアオノリの生育状況と漁獲量」(2026年2月)、四国放送(2026年5月20日)※徳島県漁業協同組合連合会の販売実績をもとに算出
【世代を超えて漁場を守るための直販という決断】
生産量が激減する危機的状況の中、すじ青のり全体の評価と認知度を底上げし、価値に見合った価格で漁業者の正当な収入へつなげていくことがますます重要になっています。
しかし、これまでの「全量漁連出荷(一括評価・卸し)」の仕組みでは、どれほど品質にこだわり、気候変動と闘いながら育て上げても、食べる人の声や適正な評価が生産者に直接届きにくいというもどかしさがありました。
「産地の危機を乗り越え、すじ青のりの価値を正しく高めること」、そして「消費者の声を直接聞き、適正な評価を得ること」。この2つの想いが、生産の現場から食卓へ直接届ける「直販」へと動かしました。
気候変動に向き合いながら漁場を守り、若い世代が「自分もやってみたい」と憧れる産業として残していくための、新たな挑戦が始まります。
【吉野川の天然採苗】
すじ青のりづくりは、吉野川に自然に存在する胞子を養殖網に付着させる「天然採苗」から始まります。人工種苗ではなく、その年、その川に存在する天然の胞子を採苗して育てる方法です。また、水温や潮、天候を見ながら、干満差を利用して網を水面上に出す「干出」も行い、すじ青のりを育てます。
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【全量手摘みと一貫生産】
「香乃幸」に使用するすじ青のりは、すべて手摘みで収穫し、加工から包装まで一貫して管理しています。機械による刈り取りを避けてすじ青のりを傷めにくくするとともに、草、鳥の羽、ゴミ、エビやカニなどの異物を確認しながら取り除くためです。収穫後は洗浄、乾燥、選別、検品を行い、色・艶・香りを見極めて商品に仕上げます。
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用途に合わせた2種類を詰め合わせ、1gずつのアルミ蒸着小袋を採用。香りを、食する瞬間まで楽しんでいただける設計です。
【堂々(原藻)】
すじ青のりの姿を残したタイプ。手でほぐしたり料理に添えたりして、香りと食感を楽しめます。
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【細やか(粉末)】
料理の仕上げに使いやすい粉末タイプ。素材になじみやすく、料理に加えるだけで香りが広がります。
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堂々・細やか2種類詰め合わせ
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1gずつのアルミ蒸着小袋採用
ブランド名「香乃幸」には、吉野川が育むすじ青のりの香りで、日々の食卓を特別な時間にしたいという願いを込めています。
また、貼り箱の蓋には、吉野川の自然と向き合う漁師の姿や、伝統的な天然採苗を守り抜く意志を力強い「点画」で表現しました。「産地、作り手、製法」という手仕事の物語ごと伝えるギフトです。
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商品名: 紬のすじ青のりギフト「香乃幸(かおりのさち)」
価格: 3,456円(8%税込)
内容量: 原藻「堂々」1g×5袋・粉末「細やか」1g×7袋(各1缶ずつ、計2缶入)
賞味期限: 9ヶ月
認定:徳島県知事認定「とくしま特選ブランド」認定商品
販売場所: 自社サイト・百貨店、セレクトショップ等
直販開始後の地元マルシェでは、「おいしかったから友人にも」とリピート購入してくれる方、さらに大阪のイベントでは、試食した女性が「近年は風味のよいすじ青のりが見つからなくて。これを探していた!」と喜んでくれました。これらの声は、天然採苗と手摘みの確かな風味が市場で求められていることを実感しています。
「香乃幸」販売を契機に、百貨店や食品小売店、料理人などとの接点をさらに広げ、吉野川という産地、天然採苗という製法、漁師の手仕事を届けます。そして、「吉野川のすじ青のり」の認知をさらに広げるため、新たな食体験を提供できるよう、新商品開発にも取り組んでいきます。
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【19歳で魅せられた吉野川】
徳島の海に近い地域で生まれ育ち、記憶に残っているのは、天日干しされていたすじ青のりの風景と香り、登下校中に橋の上から見た、すじ青のりを積んで走る船でした。19歳で漁業の世界に飛び込み、大学時代は「環境保全の道へ進むか、自ら漁師になるか」で2年間葛藤。悩んだ末、日々表情を変える大自然に直接向き合える喜びに惹かれ、一代目として漁師の道を選びました。
家業を持たない一代目が直面する大きな課題、それは、独立時の資金と設備です。そこで、黒海苔養殖の手伝いや、岩牡蠣などを採る潜水漁で資金を調達。32歳で独立の柱に選んだのが、地元・吉野川の特産であり、比較的小規模な設備投資でも始められる「すじ青のり養殖」でした。現在、漁師歴は約30年、養殖歴は約18年になります。
直販を始めるまでは全量を漁連へ出荷。等級ごとにまとめて評価するため、一つひとつの品質などを、食べる人へ直接伝えることはできません。また、実際に食べた人の反応が分からないことにも、長年もどかしさを感じていました。そこで2024年、直販を開始。自分が育てたすじ青のりの評価を直接受け取ることができ、自らの手で届ける意義を実感させてくれています。
冬の吉野川に多くのブイや支柱、海苔網が並ぶ風景と、そこで育つ風味豊かなすじ青のりを次の世代へ残すこと。それが、一代目漁師として目指す未来です。
公式サイト:
https://tsumugi-sujiao.jp/
Instagram :
https://www.instagram.com/aonori.makotoプレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes