harmo、運輸事業者向け服薬管理サービス「ヤクレコ」を10月1日提供開始
シミックホールディングス株式会社

-2030年の輸送力不足に「ドライバー寿命」の延伸で向き合う-
シミックホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:大石 圭子)のグループ会社であるharmo株式会社(本社:東京都港区、代表取締役Co-CEO:山東 崇紀、内上 昌裕、以下「harmo」)は、これまで運輸事業者向けに提供してきた服薬管理サービスを刷新し、新サービス名「ヤクレコ」として2026年10月1日より提供を開始することをお知らせします。
「ヤクレコ」は、ドライバー本人の同意のもと共有された処方情報を活用し、企業が通院状況や処方内容、運転に影響する薬剤の有無などを確認できるサービスです。今回の刷新では、従来の通院・処方情報の確認や運転禁止薬の検知・表示に加え、運転禁止薬を検知した際の管理者への通知と、受診中断の可能性を検知して管理者へ知らせる機能を追加します。
■背景
国土交通省の「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」では、乗務前点呼で確認すべき事項の一つとして「運転上悪影響を及ぼす薬を服用していないか」を挙げています。また、治療中の運転者については、「疾病を治療するために定期的に通院しているか」「医師に処方された薬をしっかり飲んでいるか」などが確認事項の例として示されています。※1
健康診断で異常を把握して受診を促した後も、必要な通院が続いているか、処方された薬が運転に影響しないかを確認することは、安全運行を続けるうえで重要です。一方、通院や薬の情報は本人からの申告に頼ることも多く、管理者が多くのドライバーについて継続的に確認するには負担がかかります。
ヤクレコは、健診後の通院状況や処方情報を把握し、必要な確認や対応の効率化を進めることで、企業の健康・安全管理を支えます。
■運輸事業者向け服薬管理サービス「ヤクレコ」の機能概要
ドライバーが薬局などで受け取った処方情報をアプリに登録し、会社への情報共有に同意すると、企業の管理者は、登録された処方情報や運転に影響する薬剤の有無などを管理システムで確認できます。
1.運転禁止薬を検知した際に、管理者へ通知
harmoは2025年2月から、運輸事業者向けに提供してきた服薬管理サービスを通じて、ドライバーがアプリに登録した処方情報に運転禁止薬が含まれる場合、管理システム上でアラートを表示する機能を提供してきました。※2 ヤクレコでは、新たに検知結果を管理者へ通知し、対象となるドライバーへの確認や対応につなげやすくします。
なお、ヤクレコは乗務可否を自動判定するものではありません。事業者がドライバーに対し、医師や薬剤師に職業運転者であることを申告しているか、服用時の指示を受けているか、その指示に沿って服用しているかなどを確認し、必要に応じて産業医・主治医・かかりつけ薬剤師等へ相談したうえで、乗務可否を含む必要な対応を判断します。harmoでは、こうした検知後の確認・対応を進めるための運用設計もサポートします。
運転禁止薬:添付文書の「警告」「重要な基本的注意」の項に「本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。」等、運転を避けさせる旨の記載がある医薬品。※2
2.受診中断の可能性を検知し、管理者へ通知
高血圧や糖尿病などの持病を抱えるドライバーが安全に働き続けるためには、必要な通院・治療を継続することが重要です。ヤクレコでは、継続的な受診・治療が想定される処方情報を対象に、harmo独自のロジックで受診中断の可能性を検知し、管理者へ通知します。
管理者は、本人に受診状況や次回の受診予定を確認し、必要に応じて受診を促すことで、治療の継続につなげます。
[表:
https://prtimes.jp/data/corp/51375/table/147_1_6baef60109be7b69acbd633f2bdae5d9.jpg?v=202609141515 ]
■運輸現場での運用を踏まえたサービス刷新
harmoは2023年から、運輸事業者とともに服薬管理の実証・導入を進めてきました。当社の服薬管理サービスを導入する三和運輸機工株式会社は、国土交通省の令和6年度「運輸安全マネジメント優良事業者等表彰」において、「危機管理・運輸安全政策審議官表彰」を受賞しています。国土交通省の功績概要では、同社がドライバーの健康状態や服薬状況を管理する仕組みを安全体制に取り入れ、健康起因事故の低減を図るなど、輸送の安全性向上に貢献したとされています。※3
また、導入企業の有限会社舞子運送では、服薬管理の導入によって、健診結果だけでなく治療の状況まで確認できるようになり、会社とドライバー双方の安心につながっているとの声をいただいています。※4
こうした運輸現場での運用を通じて得た知見や導入企業の声を、今回のヤクレコの機能強化に反映しています。
■今後について
人手不足と高齢化が進む中、疾病を抱えるドライバーが必要な治療を続けながら、安全に働き続けられる環境を整えることは、事故防止だけでなく、企業が輸送力を維持していくうえでも重要です。
国土交通省は、追加の施策を講じない場合、2030年度のトラック輸送で最大約25%の輸送力不足が生じる可能性を示しています。※5
harmoは「ヤクレコ」を通じて、治療を続けることと、薬による運転への影響を適切に管理することの両面から、ドライバーの安全な就業継続を支えます。一人ひとりの「ドライバー寿命」の延伸を通じて、健康起因事故の防止と安定した輸送の継続に貢献してまいります。
■シミックグループについて
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。製薬・バイオテクノロジー・医療機器等の海外企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども展開しています。また、シミックは個人や自治体を支援する新しいヘルスケアソリューションを提供しており、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する豊富な経験と実績を基盤として、“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC("Personal Health Value Creator”)の展開を目指しています。シミックグループは、世界中に7,000人を超える従業員とグループ会社26社を擁しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。
https://www.cmicgroup.com
出典・参考資料
※1 国土交通省「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」(平成26年4月18日改訂)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03analysis/resourse/data/h26_3.pdf
※2 シミックグループ/harmo株式会社「harmoおくすり手帳、『運転禁止薬アラート表示機能』をリリース」(2025年2月25日)
https://www.cmicgroup.com/news/20250225/
※3 国土交通省「危機管理・運輸安全政策審議官表彰受賞者名簿」(2024年12月17日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001847568.pdf
※4 harmo株式会社「【harmo導入インタビュー】有限会社舞子運送 #03 『今まで以上に社員を知ることができるようになった』。服薬管理が、会社とドライバー双方の安心に繋がる。」(2026年2月20日)
https://www.harmo.biz/posts/20260220
※5 国土交通省「『2030年度に向けた総合物流施策大綱に関する検討会 提言』の公表」(2026年3月3日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000979.htmlプレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes