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令和8年熊本地震における日本災害歯科支援チーム(JDAT)活動報告【2026年8月13日 ~16日】

九州歯科大学

令和8年熊本地震における日本災害歯科支援チーム(JDA


令和8年熊本地震の発生を受け、厚生労働省および日本歯科医師会からの派遣要請に基づき、公立大学法人 九州歯科大学(キャンパス:福岡県北九州市、学長:粟野 秀慈) の教職員が日本災害歯科支援チーム(Japan Dental Alliance Team:JDAT)の一員として熊本県における災害歯科保健医療支援活動に従事しました。
JDATは被災地域における公衆衛生活動を支援し、被災者の健康維持や地域歯科医療の復旧を支援することを目的に活動しています。
今回は八代市内の避難所を中心に歯科保健医療支援を実施しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/146534/41/146534-41-9e9c11e951570f7c724fdc305110544c-1561x1171.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


九州歯科大学ウェブサイト

【主な活動内容】
避難生活では、生活環境の変化、断水や物資不足、食生活の変化などにより平常時と同様の口腔衛生管理を行うことが困難です。また、高齢者や基礎疾患を有する方は口腔衛生状態の悪化が全身状態に影響を及ぼす可能性があり、とりわけ誤嚥性肺炎をはじめとする呼吸器感染症の予防の観点からも、継続的な口腔健康管理が重要です。
こうした背景を踏まえ、避難所では以下の活動を中心に支援を行いました。
- 避難者の口腔内状況の確認避難所を巡回し、避難者に対して歯や義歯の状態、口腔内の疼痛・腫脹・出血、口腔乾燥、咀嚼・嚥下に関する問題などについて聞き取りを行いました。特に、高齢者、要介護者、義歯使用者、基礎疾患を有する方など、避難生活による口腔衛生状態の悪化が全身状態に影響し得る避難者については、注意して状況を確認しました。- 誤嚥性肺炎予防を目的とした口腔ケア高齢者を中心に、口腔内の清掃状態や口腔乾燥の程度を確認し、必要に応じて口腔ケアを行いました。また、避難者自身や家族が継続して口腔ケアを実施できるよう、歯磨き、義歯清掃、舌や口腔粘膜の清掃などについて具体的に説明しました。水や物資が限られた環境でも可能な口腔ケア方法について指導し、避難生活中に口腔内を清潔に保つことの重要性について啓発を行いました。- 口腔ケア用品の配布歯ブラシ、歯磨剤などの口腔ケア用品を避難者へ配布しました。単に物資を配布するだけではなく、避難者の年齢、身体状況、義歯の使用状況などに応じた適切な使用方法について説明しました。また、口腔ケア用品の不足状況についても確認し、避難所全体として必要な物資の把握に努めました。- 口腔衛生指導および歯科保健指導避難生活における口腔衛生管理の必要性について避難者に説明しました。特に、高齢者については口腔内細菌を可能な限り減少させること、義歯を清潔に維持すること、口腔乾燥を防ぐことなどが重要であることを説明しました。また、食事量の低下や水分摂取不足にも注意するよう声掛けを行いました。避難生活という特殊な環境下でも口腔ケアを毎日の生活習慣として可能な範囲で継続できるよう、避難者の状況に応じた指導を行いました。- 義歯への対応地震や避難生活を契機とした義歯の不適合、疼痛、咀嚼困難などを訴える避難者について、義歯の状態を確認しました。義歯の調整が可能な症例についてはその場で対応し、咀嚼機能の改善と疼痛の軽減を図りました。また、避難所での対応が困難な症例については、地域の歯科医療機関で継続的な診療が受けられるよう配慮しました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/146534/41/146534-41-4a2db17bd3b39c9494df4f78d9d8b6b9-1430x1073.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



【活動を振り返って】
災害発生直後は救命救急医療が最優先ですが、時間の経過とともに避難生活に伴う健康問題への対応が重要になります。歯科領域では、口腔衛生状態の悪化、義歯の紛失・破損・不適合、歯や歯周組織の急性症状、口腔乾燥、摂食・嚥下機能の低下など、多様な問題が生じ得ます。
今回の活動を通じて、災害時の歯科支援においては歯科疾患そのものへの対応だけでなく、避難生活に伴う口腔衛生状態の悪化を予防し、被災者の全身の健康を維持するという視点が極めて重要であると感じました。
避難所では多数の避難者が共同生活をしているため、一人ひとりの歯科的ニーズが表面化しにくく、また自ら歯科的問題を訴えることが難しい高齢者や要介護者も存在することから、歯科医療従事者が積極的に避難者へ声を掛け、潜在的なニーズを把握する必要があります。
また、口腔ケア用品を配布するだけでなく、その使用方法を説明し、避難者自身によるセルフケアへつなげることの重要性も認識しました。災害支援が終了した後も口腔衛生管理を継続できるようにすることが、JDAT活動の重要な役割の一つであると考えます。
一方で、避難所のみで完結できる歯科医療には限界があるため、地域歯科医師会、行政、保健所、地域歯科医療機関などと情報を共有し、地域歯科医療への橋渡しを円滑に行える体制を構築することも重要であると感じました。


【おわりに】今回の八代市での活動を通じて、災害時における歯科医療従事者の役割は歯科疾患の治療のみに限定されるものではなく、誤嚥性肺炎を含む二次的健康被害の予防、摂食機能の維持、口腔衛生環境の確保、さらには地域歯科医療への円滑な移行まで多岐にわたることを再認識しました。
発災時に迅速かつ効果的な歯科支援を実施するために、災害歯科保健医療に関する知識や技能の習得とともに、平時から多職種及び関係機関との連携体制を構築しておくことが重要であると考えます。


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/146534/41/146534-41-347af36058bb24566500bba544442f62-709x532.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



【問い合わせ先】
■JDATの活動に関すること
九州歯科大学 附属病院
E-mail: byoinjim●kyu-dent.ac.jp
※送信時は、●を@に置き換えてご送信ください。

■大学広報全般に関すること
九州歯科大学 学生課
E-mail: gakusei●kyu-dent.ac.jp
※送信時は、●を@に置き換えてご送信ください。

【公立大学法人九州歯科大学について】
九州歯科大学は、全国にある歯学部、歯科大学の中で唯一の公立大学で、歯学科と口腔保健学科からなる「口腔医学の総合大学」です。私たちが考える歯学とは「口の健康」を通して、日々の生活を、幸せを支える医療です。歯学部並びに大学院歯学研究科において、歯学のプロフェッショナルの育成に取り組んでいます。また、併設する附属病院は1914年開設以来、地域に密着した歯科の専門性を持った中核病院として歩み続けています。

< 概 要 >
学校名  九州歯科大学
所在地  福岡県北九州市小倉北区真鶴2丁目6番1号
学長  粟野 秀慈
設立  1914年
HP  https://www.kyu-dent.ac.jp/


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/146534/41/146534-41-04689a8bc6ac88fd9f93c029aa774d35-1401x992.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



プレスリリース提供:PR TIMES

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記事提供:PRTimes

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