TISI、フロンティアAIを悪用したサイバー攻撃に対応するセキュリティ運用基盤「AI Security Control Plane」の取り組みを開始
TISインテックグループ

~「PAYCIERGE」の次世代決済プラットフォーム戦略の一環として、金融分野での脆弱性対応プロセスを迅速化~
TISインテックグループのTISI株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役 社長執行役員:岡本 安史、以下:TISI)は、高度化・複雑化するフロンティアAI(※1)を悪用したサイバー攻撃リスクに対応するため、AIを活用し、金融分野での脆弱性対応を迅速化・効率化する、新たなセキュリティ運用基盤モデル「AI Security Control Plane」の取り組みを開始します。まずはMVPモデル(※2)として2026年9月30日より提供します。
「AI Security Control Plane」は、脆弱性情報、システムインフラ構成、アプリケーション資材、セキュリティ診断結果、攻撃状況など、脆弱性対応に必要となる複数の情報を統合し、AIが継続的に分析するセキュリティ運用基盤モデルです。AIを活用して継続的な分析や対応優先度の提示、対応支援まで一貫して行うことで、脆弱性対応プロセスの迅速化を実現します。
本取り組みは、同社が提供するデジタル決済ソリューションのトータルブランド「PAYCIERGE」の次世代決済プラットフォーム戦略(※3)の一環として推進します。AI活用の進展に伴い、決済システムおよび基幹システムに求められるセキュリティ運用の高度化を支援します。
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「AI Security Control Plane」の全体イメージ
※1 フロンティアAI:従来の生成AIを超える最先端のAIモデル
※2 MVP(Minimum Viable Product)モデル:顧客に価値を提供できる最小限の機能を備えた製品・サービスを提供し、検証と改善を重ねながら段階的に高度化していく開発アプローチ
※3 関連プレスリリース:「PAYCIERGE」の次世代決済プラットフォーム戦略を始動
https://www.tisi.jp/news/2026/tisi_news/20260729_1.html
背景
生成AIの急速な進化により、フィッシングメールの自動生成やディープフェイクの悪用、高度な不正アクセスなど、AIを悪用したサイバー攻撃や不正行為の脅威が拡大しています。特に金融システムをはじめとする重要インフラ分野では、大量の脆弱性情報や攻撃の兆候を継続的に把握し、限られた人員で迅速に対応する必要があることから、脆弱性対応プロセスの見直しが求められています。
2026年5月には、政府がAI性能の高度化を踏まえたサイバーセキュリティ対策強化の方針を示し、金融庁から各金融機関に対して関連する対応の要請(※4)が行われています。こうした状況を踏まえTISIは、金融、公共分野を中心にミッションクリティカルな基幹システム構築から運用まで一気通貫で提供してきた総合力に加え、協力関係にある企業との共創や「PAYCIERGE」を通じて培ってきた金融・決済分野のノウハウを活かし、AIを活用した脆弱性対応プロセスの迅速化・高度化を実現するため「AI Security Control Plane」の提供を開始します。
※4 AI 性能の高度化を踏まえたサイバーセキュリティ対策の強化について ~Project YATA-Shield~
https://www.cyber.go.jp/pdf/press/20260518_AI_CS_Package.pdf
「AI Security Control Plane」モデルの概要と特長
「AI Security Control Plane」は「PAYCIERGE」の次世代決済プラットフォーム戦略の一環として、同プラットフォームに組み込んで提供します。これにより、AI時代に対応したセキュリティ運用で安全な決済を支えます。
本モデルは、特定のLLMに依存せず、AIによる脆弱性検証やセキュリティオブザーバビリティ(※5)、脆弱性診断、自動パッチ適用、バックアップ強化などを組み合わせることで、フロンティアAIの悪用によって高度化・複雑化するサイバー攻撃に対し、防御側の対応を迅速化します。
主な特長は、以下の3点です。
※5 システムのセキュリティ状態をリアルタイムで確認し、脅威の検知・分析・対応を行うためのアプローチ
複数のセキュリティ情報を横断分析し、対応優先度の判断を高度化
脆弱性情報、各種診断結果、システムインフラ構成、攻撃状況など複数のセキュリティ情報を横断的に統合し、AIがリスクを総合的に評価。人手中心の運用では把握・判断が難しい大量の情報を統合的に分析することで、対処すべき課題の優先順位付けを支援し、セキュリティ運用における判断の高度化と効率化に貢献。また、診断から分析・対策検討までの一連のワークフローを日次で実行することで、対応着手までの時間を最短2日(TISI実証ベース)に短縮。
「Human in the Loop」による、自動化と統制を両立した運用
AIエージェントが対応方針の選択肢を提示し、人による承認を経て修復・検証・適用を進める「Human in the Loop」の考え方を採用することで、金融機関ならではの承認プロセスや監査証跡の要件に対応。これにより、自動化による迅速な対応と、重要インフラに求められる管理性を両立。セキュリティ運用における透明性と統制を確保。
TISIの基幹システム運用知見と、協力関係にある企業の先進技術を組み合わせて提供
TISIが有するミッションクリティカル領域の構築・運用知見に、協力関係にある企業の先進技術を組み合わせることで、単なる製品導入にとどまらない包括的なAIセキュリティ対策を提供。AIエージェントを活用した継続的な脆弱性・リスクの検証領域では株式会社AgenticSec、AIを活用した統合オブザーバビリティの実現においてDatadog Japan合同会社、最先端のAIモデルを活用して生成AIアプリケーションとエージェントを本番規模で構築できるフルマネージドプラットフォーム(Amazon Bedrock)ならびに、各種ダッシュボードやAIチャット支援機能(Amazon Quick)においてアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社と連携し、統合的なセキュリティ運用を実現。
今後について
「AI Security Control Plane」のMVPモデル稼働後、実運用を通じて機能・運用モデルの高度化を進めます。金融機関を中心に活用を広げるとともに、将来的には高いセキュリティ水準が求められる他業種への展開を進めます。
TISIは今後も、決済領域で培った知見と「PAYCIERGE」におけるコンサルティング、エンジニアリングなどのプロフェッショナルサービス、次世代決済技術を掛け合わせ、AI時代に対応したセキュリティ運用の高度化を通じて、重要インフラを支える企業の安全・安定運用に貢献します。
株式会社AgenticSecからのコメント
AI時代、攻撃はより速く強力になっています。
AIによる継続的なセキュリティ検証・ペネトレーションテスト製品「AgenticSec」は、防御側のみが持つホワイトボックス情報を活かし、攻撃者より速く正確にリスクをあぶり出します。
TISI社と共に金融分野におけるセキュリティ防御に貢献してまいります。
株式会社AgenticSec 代表取締役CEO 中谷 翔
Datadog Japan合同会社からのコメント
フロンティアAI時代、脅威や脆弱性のリスク評価は、その変化の速さと圧倒的な情報量により、人の経験や知識で判断することの限界を迎えています。膨大なシグナルを捉え、AIと人の連携で適切な判断につなげることが不可欠です。TISI様の「AI Security Control Plane」において、Datadogのセキュリティ・オブザーバビリティ・プラットフォームが金融・決済分野のレジリエンス強化に貢献できることを大変嬉しく思います。
Datadog Japan合同会社 ソリューションエンジニアリング ディレクター 守屋 賢一
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社からのコメント
TISI様が「AI Security Control Plane」を通じてフロンティアAIの脅威に対する金融分野のセキュリティ運用高度化に取り組まれることを大変嬉しく思います。AWSのクラウドおよびAmazon BedrockなどのAI基盤が本取り組みを支え、お客様のサイバーレジリエンス強化に貢献できるよう、引き続き支援してまいります。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 金融事業統括本部 統括本部長 金子 達也
TISI株式会社からのコメント
高度化・高速化するサイバー脅威への対応には、一社の技術だけではなく、それぞれの強みを結集することが重要です。TISIは、協力関係にある企業各社が持つ先進的なAI・セキュリティ技術と、当社が培ってきたシステム構築・運用の知見を融合し、可視化・診断・分析からリスク評価、優先順位付け、対処までをつなぐ「AI Security Control Plane」の実現を目指します。
TISI株式会社 デジタルイノベーション事業本部
サービスプラットフォーム事業部事業部長 関 雄太
「PAYCIERGE」について
TISI のデジタル決済ソリューションのトータルブランド「PAYCIERGE」は、決済を必要とするすべてのお客さまに、利便性の高い安心できる仕組みを提供するデジタル決済ソリューションの総称です。日々進化する決済ビジネス市場のニーズに合わせアライアンス活用、オープンAPIプラットフォーム、海外市場の展開など「つながり」をテーマにビジネスの成功を幅広く支援します。
詳細は以下をご参照ください。
「PAYCIERGE」公式サイト:
https://www.tisi.jp/service_solution/paycierge/
TISI株式会社について(
https://www.tisi.jp/)
TISインテックグループのTISIは、金融、製造、流通、サービス、公共、通信など多様な業種で培った知見とAIをはじめとする先進技術を融合し、4,500社以上のお客さまと社会変革と価値創出を推進しています。300を超えるサービス・ソリューションを国内外で提供し、業務の効率化・高度化を通じて人材不足などの社会課題を解決し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市への集中・地方の衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
本取り組みに関するお問い合わせ先
TISI株式会社 PAYCIERGE総合窓口
E-mail:paycierge@ml.tisi.jp
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes