『Patents as Options』アリエル・ペイクス (Ariel Pakes)著 論文読書会開催のお知らせ
AIマネー大学株式会社

価格のない知的財産の価値をどう測るか――「更新をやめた年」から特許価値を逆算した古典を読み、知財評価と産業動学の視点を考える
AIマネー大学株式会社(本社:東京都練馬区、以下「当社」)は、2026年ノーベル経済学賞の有力候補と目されるハーバード大学のアリエル・ペイクス(Ariel Pakes)教授の論文「Patents as Options: Some Estimates of the Value of Holding European Patent Stocks(オプションとしての特許――欧州特許ストック保有価値の推計)」(『Econometrica』1986年)をテーマとした論文読書会を開催いたします。
本読書会は、山中裕が少数株ドットコム株式会社より発表したプレスリリース『2026年ノーベル経済学賞を大胆予測――「実証革命の社会装填」と法・制度への実装が拓く新たな潮流』(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000471.000158730.html)を受け、有力候補となる経済学者の代表論文を一本ずつ原典で読み込む「2026年ノーベル経済学賞候補 論文読書会」シリーズの第5回として実施するものです。第5回は、BLPモデル、オリー=ペイクス推定量、エリクソン=ペイクス枠組みのすべてに名を残すペイクス教授の、研究の出発点となった論文を取り上げます。
本論文は、「一つの特許にはどれだけの経済的価値があるのか」という、市場価格が存在しないため一見不可能に見える問いに取り組んだものです。ペイクス教授は、多くの国で特許の維持に毎年更新料が必要である点に着目し、権利者が更新料を払い続けている限りその特許の価値は更新料を上回り、更新をやめた瞬間に価値が更新料を下回ったことになる、という制度の仕組みそのものを情報源として利用しました。
本論文の特徴は、特許を「オプション」として捉え、権利者が毎年情報を更新しながら継続か放棄かを選ぶ逐次的な意思決定を動学計画法として定式化し、「どの特許がいつ放棄されたか」という観測データから特許価値の分布を逆算した点にあります。得られた結果は、大多数の特許はほとんど価値をもたず、ごく少数の特許が総価値の大半を占めるという極端に歪んだ分布であり、「特許件数」を技術力の指標として使うことの危うさを早い段階で示していました。直接には観測できないものを、観測できる選択の結果から逆算するというペイクス教授の一貫した方法論の原点です。
本読書会では、価格のない資産の価値をどう測るのか、特許をオプションとみなす発想の意味、特許価値の分布の歪みが示唆すること、そして知財デューデリジェンスや研究開発型企業の評価、無形資産の会計・開示への含意を主な論点として議論を行います。産業組織論、知的財産、無形資産の評価、中長期投資に関心のある方にとって、有益な学びと対話の場となることを目指しています。
なお、本論文は『Econometrica』誌のウェブサイト(英語原文、https://doi.org/10.2307/1912835)のほか、著者の公式ページなどから入手できます。事前にお読みいただいたうえでのご参加を推奨いたしますが、当日は山中裕が論文の要旨を日本語で解説いたしますので、未読の方もご参加いただけます。
論文URL:
https://doi.org/10.2307/1912835
■論文情報
著者:アリエル・ペイクス(Ariel Pakes)
題名:Patents as Options: Some Estimates of the Value of Holding European Patent Stocks
掲載誌:Econometrica, Vol. 54, No. 4(1986年7月号), pp. 755-784
論文URL:
https://doi.org/10.2307/1912835
■著者プロフィール
アリエル・ペイクス(Ariel Pakes)氏
ハーバード大学経済学部教授。実証産業組織論という分野を現在の形に作り上げた中心人物です。差別化商品の需要推定(BLPモデル)、企業の生産性の測定(オリー=ペイクス推定量)、参入・退出を含む企業の動学的競争の分析(エリクソン=ペイクス枠組み)という分野の三本の柱すべてに中心的な貢献をしており、「見えないものを選択から逆算する」一貫した発想で知られています。
■開催概要
テーマ:『Patents as Options』(著:アリエル・ペイクス(Ariel Pakes))論文読書会
シリーズ:2026年ノーベル経済学賞候補 論文読書会 第5回
講師:山中裕(AIマネー大学株式会社 コンサルタント兼学長)
開催日:2026年9月下旬
開催形式:Zoomオンラインウェビナー開催
参加費:無料(事前登録制)
対象者:投資家、経営者、知的財産・研究開発・経営企画のご担当者、弁理士・知財法務に関わる方、経済学を学ぶ学生・大学院生
申込方法:aimoneyuniversity@aimu.info 宛てに、件名へ「『Patents as Options』論文読書会参加希望」と明記してお申し込みください。
主催:AIマネー大学株式会社
■講師プロフィール
山中 裕(やまなか・ゆたか)
1976年東京都文京区生まれ、練馬区育ちの日本を代表する投資家。ADHDや難読症に苦しみながらも、独自の学習法を開発し、東京大学経済学部を総代で卒業後、コロンビア大学大学院(金融工学)修士号取得、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に留学。
保谷硝子(現HOYA株式会社)創業者のひとり、山中茂の孫。世界的にも「テクノロジーのわかるアクティビスト」と評される一方、地道な銘柄研究により、2010年代初頭にNVIDIAに着目したほか、ブロードコムや、TSMC、モンスター・ビバレッジ、ノボノルディスクなどの銘柄を早期に発掘して、投資を実行し、極めて高いリターンをあげることに成功した。
日本国内では、株主提案実務を牽引し、2010年、HOYAに創業家株主として15議案の株主提案を提出。役員報酬の個別開示(45パーセント強の賛成)、社外取締役のみの経営会議設置、株主提案説明文字数の拡大(4,000字)など、ガバナンス改革を求める内容で、ISS・Glass Lewis・日本プロクシー・ガバナンス研究所の3社すべてから、複数の議案で、賛成推奨を受け、2011年にはハーバード大学法科大学院で講演し、その後も、みずほFG・MUFG・りそなHDなどでも40%台の支持を集める株主提案を実施した。
株主補助参加人として参画したハイアス・アンド・カンパニー(現くふう住まいコンサルティング)損害賠償請求事件で、2025年勝訴判決を得るなど、少数株主の権利行使でも実績を重ねる。現在、徳島県美馬市の株式会社河野メリクロンの筆頭株主としてスマート農業に注力。コーカサス地方のジョージア(トビリシ)では農業・病院・学校経営を展開し、代理出産などを含む医療サービスも手がけている。
投資ブラザーズ合同会社共同代表社員、少数株ドットコム株式会社共同創業者兼会長。世界の上場企業1,000社超、非上場企業200社超の株主。座右の銘は故・柴田保光投手の「チャンピオンに立ち向かって勝つことがプロの目標のひとつ」。30年来の日本ハムファイターズファンでもある。
■本読書会の関連資料
【山中裕が語る2026年ノーベル経済学賞 予測候補5.】アリエル・ペイクス(ハーバード大学)――「見えないもの」を選択から逆算し続けた、実証産業組織論の建築家
株主提案権制限に反対の論陣をはる 代表 山中 裕が2026年ノーベル経済学賞を大胆予測――「実証革命の社会装填」と法・制度への実装が拓く新たな潮流
・論文(Econometrica):
https://doi.org/10.2307/1912835
・ハーバード大学 経済学部 公式ページ:
https://www.economics.harvard.edu/people/ariel-pakes
・ノーベル経済学賞 公式サイト(The Nobel Prize):
https://www.nobelprize.org/prizes/economic-sciences/
【関連リンク】
男女産み分けドットコム:
https://danjo-umiwake.com
CapitalJusticeLab:
https://capital-justice-lab.com/
隈研吾氏設計 大規模複合プロジェクト「Silk Towers」(ジョージア・バトゥミ)の日本国内における販売代理店契約を締結ー 黒海沿岸最後の一等地に誕生する複合開発プロジェクト。世界的建築家 隈研吾氏とジョージア最大級のコングロマリットが手がける投資機会を、日本の投資家へ ー
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隈研吾氏設計「Silk Towers」ほかジョージア全7プロジェクトの現地視察プログラム、開催決定
Wyndhamブランドホテルレジデンス群など、ジョージア6プロジェクトの販売代理契約を一斉締結ー日本の投資家向けに個別相談・資料請求の受付を開始ー
【弊社代表 共著】
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AIマネー大学株式会社
担当部署:方法担当窓口 aimoneyuniversity@aimu.info
プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes