“沢”を再現した水耕栽培システムで新たなチャレンジ株式会社KIBOU・植物工場「MUGEN FARM」でわさびの栽培研究を開始
株式会社KIBOU

ー導入した全株が生育中。高品質なわさびの短期育成を目指すー
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株式会社KIBOU(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:田中貴紀、以下「KIBOU」)は、水耕栽培技術を基盤とする研究開発拠点「MUGEN FARM(ムゲンファーム)」において、わさびの栽培研究を開始しました。
MUGEN FARMは、気候変動などによって失われる可能性のある種や、日本の食文化を未来へつなぐことを目的とした「アグリ・エクスペリエンス・ラボ」です。本施設は、水耕栽培技術を基盤に、気候変動下でも持続可能な栽培技術の確立を目指すとともに、栽培できる作物や品種の可能性を広げ、未来へつなげていく研究拠点として位置づけています。
その最初の研究対象として選んだのが、日本の食文化と深く結びつく一方、冷たく安定した水温や豊富な水量など繊細な栽培環境を必要とし、気温上昇や渇水、豪雨など気候変動の影響を受けやすい「わさび」です。
2026年7月から冷たく流れる水の中で根茎を育てる「わさび」の苗を70本導入し、MUGEN FARMの環境下で生育できるかを検証してきました。研究開始から約2カ月が経過した現在も、導入した70本すべてが死滅することなく生育しています。
MUGEN FARMでは、わさび研究を4つのフェーズに分けて進めています。
■Phase 1|安定して育てる
MUGEN FARMの環境下でわさびが安定して生育できるかを検証。現在までに導入した70本すべての生育を確認。
■Phase 2|より早く育てる
生育環境と成長速度の関係を分析し、栽培期間をどこまで短縮できるかを検証。通常1年半~2年ほどかかるわさびについて、まずはその半分以下の期間での育成を目指す。
■Phase 3|短期間でも、高品質なわさびをつくる
育成期間を短縮するだけでなく、香り、辛み、食感、見た目などの品質も追求。水耕栽培ならではの環境制御を活かし、短期育成と高品質の両立を目指す。さらに、用途に応じた味や香りのバリエーションづくりにも取り組む。
■Phase 4|わさびを楽しむ文化につなげる
シェフとの連携や地域での食育イベントなどを通じて、わさびを「育てる」だけでなく、「食べる」「楽しむ」「知る」文化へとつなげていくことを目指す。
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【画像】4つのフェーズに分けてわさびの研究を進めている
わさびは、冷たく流れ続ける水のなかで育つ植物です。MUGEN FARMでは第一フェーズとして、わさびが本来育つ環境を人工的に再現し、自社の水耕栽培システムで安定して生育できるかを検証してきました。
そのために取り組んだのが、主に以下の2点です。
1. 沢のような水流を再現する水耕栽培システム
MUGEN FARMでは、ポンプで水を汲み上げ、上部から落としながら循環させることで、人工環境のなかに沢のような水流をつくり出しています。自然の沢で絶えず水が流れる環境を再現し、わさびの生育に適した、水中に酸素が多く含まれる状態をつくっています。
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【画像】ポンプで汲み上げた水を上部から落とすことで、水中に酸素を取り込みやすい環境をつくり、人工環境内に沢のような水流を再現
2. 生育環境を再現するための緻密な環境データ調整
気温、湿度、CO2濃度、水温、pH、EC(電気伝導度)などの環境データを継続的に計測し、それぞれに目標値を設定。植物の状態を確認しながら、目標とする環境に近づくよう細かく調整しています。
こうした調整を重ねた結果、2026年7月に導入した70本の苗は、約2カ月が経過した現在も1本も死滅することなく、すべて生育を続けています。
そして次に課題となるのが、育成期間の短縮です。植物工場では、栽培期間が長くなるほど電気代がかさみ、生産コストにも影響します。そこで第二フェーズでは、生育速度や根茎の成長と環境条件との関係を分析しながら、育成期間の短縮を目指します。
さらにMUGEN FARMでは、植物健康管理に特化した高解像度カメラを今後導入予定です。
植物の葉や茎などが吸収・反射する光の波長を高解像度カメラで捉えることで、光合成の効率や生育状態、健康状態を可視化し、継続的なモニタリングや生産管理が可能になります。人の健康状態をX線やMRIなどの医療機器によって、外からでは分からない部分まで捉えるように、植物についても光の情報を解析することで、目視だけでは分からない状態や変化を捉えていくイメージです。
また、人の目では確認しにくいわずかな変化や異常の兆候を早期に検知することで、迅速な原因分析や環境調整につなげることができます。カメラから取得したデータを研究・検証に活用し、観察・分析・改善・検証のサイクルを加速させることで、育成期間の短縮と品質向上を両立するための研究をさらに進めていきます。
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【画像左】人間の目で上から見た植物の姿 【画像右】カメラが捉えたデータを解析し、植物の状態を可視化した画像。青・水色で示されている葉の部分は、本来光合成で吸収されるはずの光の一部を反射し始めている状態を表しており、目視では捉えにくい異常の兆候を検知できる
今後は第二フェーズとして栽培期間の短縮可能性を探り、さらにその先の第三フェーズでは、香りや辛み、食感などの品質についても研究していく予定です。将来的には、光、水温、栄養条件などを調整することで、わさびの味や香り、生育期間といった特性をどこまでコントロールできるのかを検証します。
MUGEN FARMでは、自然環境を再現するだけでなく、光や水などの生育環境を細かくコントロールできる水耕栽培の特性を活かし、育成期間の短縮と品質向上の両立を目指します。さらに、用途に応じた新たなわさびのバリエーションを生み出すなど、これまでにないわさび栽培の可能性を広げていきたいと考えています。
KIBOUは今後も、テクノロジーを活用しながら、日本の種と食文化を次の世代へつなぐための研究を進めてまいります。
・公式サイト:
https://mugen.farm/
・公式instagram:
https://www.instagram.com/mugenfarm_official/
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会社名:株式会社KIBOU
本社所在地:〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町5番54号 グラングリーン大阪 パークタワー8階
代表者:代表取締役社長 田中 貴紀
設立:2026年01月
拠点(MUGEN FARM):〒562-0035 大阪府箕面市船場東1-10-38 3階
プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes