雪山360㎥を夏まで保存、7月時点で約80㎥を確認
酒井化学

酒井化学工業×福井大学「雪を効率よく屋外保存する実証実験2026」が終了! 前年より少ない造成量ながら、7月時点の貯雪量は前年の約75㎥を上回る結果に
酒井化学工業株式会社(本社:福井県鯖江市、代表取締役:酒井清章、以下「酒井化学工業」)と国立大学法人福井大学 カーボンニュートラル推進本部(所在地:福井県福井市、以下「福井大学」)は、共同で取り組む「雪を効率よく屋外保存する実証実験2026」を終了しました。
本実証実験では、福井県大野市の「スターランドさかだに」に造成した約360㎥の雪山を、酒井化学工業と福井大学が共同で開発を進める「ゆきむろシート」で覆い、春から夏にかけて屋外で保存しました。
2026年7月に体積を計測した結果、約80㎥の雪が残っていることを確認しました。
前年の2025年実証実験では、造成時約410㎥の雪に対し、7月時点で約75㎥の雪を確認していました。2026年は造成時の雪量が約360㎥と前年より少なかった一方、7月時点では前年を上回る約80㎥の雪が残る結果となりました。
酒井化学工業と福井大学では、今回得られたデータを分析しながら、「ゆきむろシート」のさらなる機能向上や施工性の改善を進め、積雪地域における雪の有効活用と社会実装の可能性を検証していきます。
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2026年3月 屋外に造成した雪山
■雪を「地域の資源」として活用する産学連携プロジェクト
酒井化学工業と福井大学は、2024年10月より産学連携の取り組みとして「雪を効率よく屋外保存する実証実験」を進めています。
積雪地域では、冬季に降り積もる大量の雪が除雪や排雪の対象となる一方、雪が持つ冷熱エネルギーを夏季まで保存することができれば、冷房や農産物・食品の低温貯蔵などへの活用が期待できます。
本プロジェクトでは、断熱倉庫などの大規模な設備を新たに建設する方法ではなく、屋外に造成した雪山を専用シートで覆う、より簡便な方法による雪の長期保存を目指しています。
また、シートによる貯雪方法について、施工時の負担軽減や取り扱いやすさにも配慮しながら、将来的な社会実装の可能性を検証しています。
■2026年3月、約360㎥の雪山を造成
2026年3月、福井県大野市の「スターランドさかだに」において、約360㎥の雪山を造成し、「ゆきむろシート」で覆う実証実験を開始しました。
「ゆきむろシート」は、酒井化学工業が持つプラスチック資材の加工技術・ノウハウと、福井大学による研究・知見を組み合わせながら共同で開発を進めている屋外貯雪用のシートです。「ゆきむろシート」は現在共同特許出願中です。
造成した雪山をシートで覆い、春から夏にかけて屋外環境下で保存。雪の融解状況を確認しながら、夏季まで雪を残すことができるか検証しました。
■7月時点で約80㎥の雪を確認
2026年7月、雪山の計測を行った結果、約80㎥の雪が残っていることを確認しました。
[画像2:
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雪山の体積推移
2026年3月から7月までの雪山の体積を計測
(福井大学カーボンニュートラル推進本部)
2025年の実証実験では、造成時約410㎥だった雪山が、7月の計測時には約75㎥となっていました。
一方、2026年は造成時の雪量が約360㎥と前年より約50㎥少なかったものの、7月時点では約80㎥の雪が確認され、残存する雪量は前年を約5㎥上回りました。
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/116763/30/116763-30-4e517ad62dfd3dfae9a6f4feef0bf66d-2315x1064.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2025年と2026年の残存割合の比較
2026年は、造成時の雪量に対する7月時点の残存割合についても、2025年の約18.3%に対して約22.2%となりました。
ただし、気温や降雨量、積雪状態など実証期間中の条件は年度によって異なるため、酒井化学工業と福井大学では、今回の結果について今後さらにデータを分析し、シートの仕様や施工方法などとの関係を検証していきます。
■大規模な設備投資に頼らない屋外貯雪を目指す
雪を長期間保存する方法の一つとして、雪室など専用施設を利用する方法があります。
一方、本プロジェクトでは、大規模な専用施設を新たに建設するのではなく、雪山を専用シートで覆うことで、比較的簡便に雪を保存できる仕組みの確立を目指しています。
雪を夏季まで保存することが可能になれば、冬に降った雪を廃棄物のように捉えるのではなく、地域に存在する自然の冷熱エネルギーとして有効活用できる可能性があります。
■今後はシートの改良と雪の活用方法を検証
酒井化学工業と福井大学では、2025年、2026年の2年間の実証実験で得られたデータを基に、「ゆきむろシート」の機能性や施工性について、引き続き検証・改良を進めます。
今後は、雪の融解をより抑えるためのシート構成や施工方法、軽量化、取り扱いやすさなどについて検討するとともに、保存した雪の具体的な活用方法についても検証していく予定です。
想定する活用方法としては、
・夏季イベントなどにおける冷熱利用
・農産物や食品などの低温・雪室貯蔵
・積雪地域における自然エネルギーの有効活用
などがあります。
酒井化学工業と福井大学は、今後も産学連携による実証を重ね、積雪地域ならではの地域資源である「雪」を活用した省エネルギーとカーボンニュートラル社会の実現に向け、その可能性を検証してまいります。
■「ゆきむろシート」について
「ゆきむろシート」は、屋外に造成した雪山を夏季まで保存することを目的に、酒井化学工業と福井大学が共同で開発を進めている屋外貯雪用シートです。
屋外の雪山をシートで覆うことで日射などによる雪の融解を抑制し、冬季に降り積もった雪を夏季の冷熱源として活用することを目指しています。
専用の大規模施設を建設することなく使用でき、施工時の取り扱いやすさも考慮しながら、実用化に向けた改良を進めています。
【国立大学法人福井大学】
所在地:〒910-8507 福井県福井市文京3丁目9番1号
電話:0776-23-0500(代表)
ホームページ:
https://www.u-fukui.ac.jp/
カーボンニュートラル推進本部:
https://zerocarbon2040.ad.u-fukui.ac.jp/
【スターランドさかだに】
所在地:〒912-0142 福井県大野市蓑道1-4
ホームページ:
https://starland-sakadani.com/
【酒井化学工業株式会社】
代表取締役:酒井 清章
本社所在地:〒916-0088 福井県鯖江市川去町32字2-1
ホームページ:
https://www.sakai-grp.com/プレスリリース提供:PR TIMES



記事提供:PRTimes