厚労省が障害者雇用の「質」を継続審議。当事者216人調査が示す、質向上の核心は“職務マッチング・能力発揮”
株式会社EiU

厚生労働省 労働政策審議会 障害者雇用分科会でも能力発揮・事業への貢献・定期的な対話を重視する中、D-Biz Collegeが「制度と体験のギャップ」を可視化する白書を公開
就労障がい者向けビジネススクール&コミュニティ「D-Biz College」を運営する株式会社EiU(本社:東京都墨田区、代表取締役:渡邊 佑)は、障がいのある就労者を対象に実施した「私たちが本当に欲しかった働き方」調査の分析結果を、2026年7月24日および8月31日の労働政策審議会障害者雇用分科会の資料と対照した白書を、2026年9月に公開します。有効回答216件の分析で、現在の当事者にとっての「仕事の質」すなわち「就労の質」と最も強く結びついたのは「職務マッチング・能力発揮」(順位相関ρ=0.758)でした。国が示す「戦力化・活躍促進」と「成長・やりがい・貢献実感」の方向性を当事者データが支持する一方、上司との対話や心理的安全性など、制度を本人の実感へ変える実装条件も明らかになりました。
[表1:
https://prtimes.jp/data/corp/129465/table/11_1_8aef7a4cee25ac55cfbb5f134cecbdc6.jpg?v=202609291215 ]
政策議論が進展:能力発揮と本人との対話を重視
厚生労働省が2026年7月24日に公表した第140回労働政策審議会障害者雇用分科会資料では、障害者雇用の「質」として、
1.能力発揮の十分な促進
2.成果の事業活動への活用
3.適正な雇用管理・働きやすさ
4.正当な評価と反映
5.雇用の安定
6.経営層の理解の下での組織的・継続的な体制整備
が示されました。また、認定基準に障害者自身の満足度・ワークエンゲージメントや客観指標を組み合わせる方向も論点となっています。続く8月31日の第141回分科会では、障害者雇用ビジネスを利用する場合も、能力発揮の成果を企業の事業活動に活かすことや、合理的配慮を含めて本人と企業が定期的にコミュニケーションを図ることの必要性が議論されました。
主な調査結果
※ρ(ロー)=は相関の強さを示し、+1に近いほど強い相関、-1に近いほど弱い相関を示し、
一般的に0.5以上で相関が認められるとされます。
※回答の選択肢は1~5の選択式、5に近いほど肯定的な回答です。
1.最も強い関連は「職務マッチング・能力発揮」
Q1「就労の質」との相関はρ=0.758で「職務マッチング・能力発揮」が最も強い関連を示した。
「職務マッチング・能力発揮」が1点の層では就労の質の平均は1.50、5点の層では4.88でした。
2.制度と実感をつなぐのは、対話と心理的安全性
「就労の質」との相関において、合理的配慮の実効性ρ=0.662、上司とのコミュニケーションρ=0.627、心理的安全性ρ=0.616でした。
制度の有無だけでなく、相談でき、調整できる関係性が重要です。
3.自由記述では「人間関係」と「評価・処遇」が上位
理想の働き方に関する自由記述165件のうち、人間関係・コミュニケーションへの言及は40.6%で最も多く、次点で評価・賃金・処遇に対する言及が38.8%でした。
4.未来への希望・幸福・公平感には改善余地
平均点が低かったのは、未来への希望2.74、主観的幸福度2.77、評価と処遇の公平性2.81、合理的配慮2.85、自己効力感2.87でした。
これらの点には特に伸び代があると考えます。
[画像:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/129465/11/129465-11-fbe0e169b098d03845d9aae89a98e901-1320x947.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
国の論点との一致点と、D-Biz調査の独自性
国の6要素と本調査は、能力発揮、事業への貢献、公正な評価、働きやすさの点で強く一致しました。一方、本調査は当事者の回答から、職務マッチングが最も強い関連を持つこと、上司との対話・心理的安全性・同僚との協力が一体の「働く体験」を形成することを定量的に示しています。経営体制や雇用の安定は今回未測定であり、今後企業データと統合して検証します。
D-Biz College 代表取締役 渡邊 佑 コメント
国が障害者雇用の『質』を制度として議論し始めたことは、大きな転換点です。今回の調査で、国が重視する能力発揮や貢献実感の方向性が、働く当事者の実感とも強く重なることが確認できました。同時に、制度を整えるだけでは本人の実感には届きません。職務が強みに合っているか、安心して話せるか、公正に評価されているかを継続して確かめる必要があります。D-Biz Collegeは、国が示す『目指す姿』を、当事者の声に基づく診断、対話、キャリア形成、企業支援へ翻訳します。配慮されるだけの雇用から、強みを活かし、仲間として貢献し、成長できる雇用へ。企業と当事者の間にある実装ギャップを埋めていきます。
D-Biz Collegeが担う「政策から実装へ」の3つの役割
・ 当事者の実感を測る:就労の質、職務マッチング、心理的安全性、貢献実感を可視化
・ 企業と本人の対話をつくる:職務・配慮・評価・キャリアをつなぐ面談と管理職支援
・ 改善効果を検証する:本人評価と定着・配置・処遇等の企業データを組み合わせて追跡
白書で提言する6つの実装ポイント
・ 職務マッチングを採用時だけでなく、定期的に見直す
・ 合理的配慮を「有無」ではなく「実効性」で管理する
・ 管理職の1on1とフィードバックの質を高める
・ 評価・処遇・キャリアの基準を透明にする
・ コア事業への貢献と仲間としての協働を広げる
・ 就労の質を定期測定し、経営KPIとして扱う
白書のお申し込み
白書タイトル:『数や制度を超えて~私たちが「本当に欲しかった働き方」を定義する 就労の質アンケート白書2026』
白書の全文は、申込フォームから無料でお取り寄せいただけます。フォーム送信後、ご登録のメールアドレス宛にPDFをお送りします。
申込フォームURL:
https://forms.gle/zK9dXkvcWJKm14446
調査概要
[表2:
https://prtimes.jp/data/corp/129465/table/11_2_8e50bab1b9eb4daf234d5f6cbd0cf205.jpg?v=202609291215 ]
アンケート設問
※当リリースにはテーマのみ記載、白書内には具体的な質問内容を記載
※回答の選択肢は、自由記述のPART4を除き1~5の選択式、5に近いほど肯定的な回答
Q.1 あなたの現在の就労の質は高いですか低いですか?
【PART 1:環境と処遇(既存の「雇用の質」基準)】
Q2. 職務のマッチングと能力発揮
Q3. 合理的配慮の実効性
Q4. 評価と処遇の公平性
Q5. インクルージョン(共に働く実感)
【PART 2:職場の人間関係(就労の質を左右する土台)】
Q6. 上司とのコミュニケーション
Q7. 同僚との協力関係
Q8. 心理的安全(発言のしやすさ)
Q9. 人間関係のストレス
【PART 3:内面的な実感(ウェルビーイングと心理的資本)】
Q10. ワーク・エンゲージメント(活力・熱意)
Q11. 自己効力感(自信)
Q12. 未来への希望と楽観性
Q13. 主観的幸福度(人生の豊かさ)
【PART 4:あなたの声(自由記述)】
Q14. あなたにとって「本当に質が高い雇用(働き方)」とは、具体的にどのような状態を指しますか?
Q15. 今の職場で「これさえ解決されれば、もっと幸せに働けるのに」と思う「人間関係」や「仕組み」の課題があれば教えてください。
D-Biz Collegeについて
株式会社EiUが運営する、障がい当事者による当事者のためのビジネススクール&コミュニティです。「“働ければいい”の、その先へ」を掲げ、学び、コーチング、ロールモデル、仲間とのつながりを通じて、就労中の障がい者のキャリア形成と自己実現を支援しています。
会社概要:
株式会社EiU
代表取締役 渡邊 佑
2023年7月設立
東京都墨田区江東橋4丁目27番14号 楽天地ビル3階28号室
https://d-biz-college.jp/
参考:
厚生労働省「第140回労働政策審議会障害者雇用分科会 配布資料(全体版)」
https://www.mhlw.go.jp/content/11704000/001726985.pdf
厚生労働省「第141回労働政策審議会障害者雇用分科会 資料1」
https://www.mhlw.go.jp/content/11704000/001743739.pdfプレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes