Autodesk、AU 2026 でアーティストの創造性とコントロールを支える最新の AI 機能を発表
オートデスク株式会社

AI で映像・ゲーム制作のワークフローを効率化
米国 Autodesk, Inc.(本社:米国カリフォルニア州/プレジデント 兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、Autodesk)は、2026 年 9 月 15 日から 17 日(日本時間 9 月 16 日から 18 日)、米国ラスベガスで開催したデザインと創造(Design & Make)のカンファレンス「
Autodesk University 2026」(以下、AU 2026)において、メディア&エンターテインメント業界における AI とデジタルツールを活用した最新の制作ワークフローを紹介しました。
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映像やゲームなどの制作では、最初のアイデアから最終的な作品に至るまで、クリエイティブチームが試行錯誤を重ねながら、さまざまな判断を行います。そのため、プロフェッショナルな映像・ゲーム制作では、生成 AI で画像や映像クリップを短時間に生成するだけでなく、複数のショットやチームにまたがる制作工程で一貫性を保ちながら、アーティストが細部までコントロールできることが重要です。Autodesk は、アーティストがすでに利用している制作ワークフローに AI を組み込み、反復作業を減らしながら、意思決定を迅速化できる環境を目指しています。
AU 2026 では、AI とデジタルツールを組み合わせ、キャラクター制作、撮影現場でのレビュー、シーン構築、アニメーションなどの反復作業を効率化し、クリエイターがより多くのアイデアを迅速に作品へ反映できる新たなワークフローを紹介しました。
キャラクター制作の初期工程を迅速化
「Autodesk Flow Studio(R)」では、テキストプロンプトから数分で初期段階の 3D アセットを生成できます。さらに、Google の「Nano Banana」などの AI モデルを使った画像ベースのプロンプトにより、数秒でデザインのバリエーションを生成できます。
プロダクションで使用できる 3D キャラクターの制作には、複雑さや要件に応じて、コンセプト制作、モデリング、テクスチャリング、リギング、レビューなどに数日から数週間、場合によっては数カ月を要します。Flow Studio が生成する初期アセットやデザインバリエーションは、そのまま最終的なキャラクターとして使用するものではなく、制作の初期工程を短縮し、アーティストが次のクリエイティブな判断により早く進めるよう支援します。
撮影現場と制作チームをつなぎ、レビューと意思決定を迅速化
「Autodesk Flow Capture」は、安全なクラウドベースのデイリーおよびレビューワークフローを通じて、離れた場所にいる制作チームをつなぎます。これにより、ステージやカメラクルーへのリモートでのディレクション、テイクの確認、フレームへの注釈、リアルタイムでの意思決定が可能になります。
Flow Capture の「Smart Search and Actions」(テックプレビュー)は、AI を使って映像を解析し、問題を検出するとともに、プレイリストの生成などのタスクを実行します。撮影段階で制作上の潜在的な問題を発見・修正することで、ポストプロダクションでの手戻りを減らすことができます。また、撮影クルーの判断を置き換えるものではなく、自動チェックによって人による意思決定を補完します。
Flow Studio で「生成」から「演出・ディレクション」へ
Flow Studio の「3D Editor + Canvas」では、生成した素材を一枚の画像や映像として固定するのではなく、シーンを構成する要素を編集可能な状態で保持し、生成後もクリエイターが演出・ディレクションを続けられるワークフローを提供します。
[動画1:
https://www.youtube.com/watch?v=ca76F7Jo84k ]
映像から取得したパフォーマンス、生成したキャラクター、World Labs の「Marble」で作成した環境などを組み合わせ、キャラクター、パフォーマンス、カメラ、環境、アニメーションをそれぞれ編集できます。
例えば、モーションキャプチャから編集可能なアニメーションを作成したり、カメラトラッキングから編集可能なカメラアニメーションを作成したりできます。これにより、アーティストは生成された映像のピクセルだけではなく、ショットを構成する個々の要素をコントロールし、キャラクターのパフォーマンスや環境をより細かく演出できます。
「3D Editor」は、パフォーマンス、カメラ、ステージング、タイミング、環境など、シーンを構成する各要素をコントロールできます。
一方、「Canvas」は、ノードベースの 2D ワークスペースとして 3D Editor のワークフローを補完します。構造化されたシーンをもとに、主要な画像・動画 AI モデルを活用しながら、ビジュアル表現の検討や細部の調整を行えます。
3D Editor と Canvas を組み合わせることで、シーンの演出と生成 AI によるビジュアルの探索を一つのワークフローで行えます。キャラクターのパフォーマンスを維持したままカメラを変更したり、ショットを一から作り直すことなく環境を差し替えたりするなど、生成後もクリエイター自身が各要素をコントロールできます。
Maya や 3ds Max の専門的なワークフローにも AI を統合
Autodesk は、Maya や 3ds Max など、プロフェッショナルな制作現場で使われる既存のワークフローにも AI を統合しています。最近追加した AI 関連機能として、3ds Max の「Gaussian Splats」や、Maya(R) の「MotionMaker」などを提供しています。
AU 2026 では、MotionMaker によるアニメーション制作の効率化を紹介しました。
MotionMaker は、シンプルなモーションパスとタイミングを基に、歩様の切り替え、速度の変化、方向転換、ジャンプといった基本的な移動動作を自動的に処理します。これにより、アーティストは反復的な基礎的なアニメーション作業に費やす時間を減らし、キャラクターの動きや表現の調整により多くの時間を使えるようになります。
MotionMaker が生成するのは、固定された映像ではなく、Maya 上で編集可能なアニメーションカーブです。生成されたモーションは、使い慣れた Maya のツールセットで直接調整できるため、AI で基礎作業を効率化しながら、最終的なクリエイティブ表現をアーティスト自身で仕上げることができます。
[動画2:
https://www.youtube.com/watch?v=XqLj4jJQfjI ]
AI モデルの学習データについても透明性を確保
MotionMaker は、Autodesk がキャプチャしたモーションデータを使用して学習されており、モデルの学習に使用されたデータを明確に把握できます。
さらに「Bring Your Own Data」では、制作チームが自社のリグやアニメーションライブラリを使用して、独自の生成モーションモデルをトレーニングできます。これにより、各制作チームが持つ作品の特性を AI を活用したアニメーション制作に反映しながら、Maya 上で生成結果を細部まで調整できます。
作品を生み出すのは、これからもアーティスト
Autodesk は、AI によってクリエイティブなプロセスそのものを置き換えるのではなく、反復作業を減らし、アーティストが創造的な仕事により多くの時間を使える制作環境を目指しています。
AI をプロフェッショナルな制作ワークフローに取り入れながら、アーティスト自身が最終的な表現や意思決定をコントロールし、アイデアを作品として形にするためのツールを提供していきます。
※ 本記事は、米国 Autodesk 社が、2026 年 9 月 15 日(米国現地時間)に発表した
ニュースブログ記事を抄訳、再構成したものです。
Autodesk/オートデスクについて
1982 年に設立した Autodesk は、米国サンフランシスコに本社を構え、現在世界約 40 カ国・地域で事業を展開している「デザインと創造」のプラットフォームカンパニーです。サステナブルな建築物から次世代自動車、デジタルファクトリー、最先端技術を駆使した映画やゲームにいたるまで、ありとあらゆるものづくりのデザイン・設計・創造をテクノロジーの力でサポートしています。建設、製造、メディア & エンターテインメント業界における業務の効率化・自動化を促進する業界に特化したソリューションを搭載したインダストリークラウドを提供するほか、部門間のみならず業界全体の連携を実現し、業務プロセスを横断的にサポートする「デザインと創造のプラットフォーム」を展開し、より良い未来を築くべく、新たな可能性に挑戦するすべてのイノベーターを支援しています。
詳細については、
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プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes