「飼い主の心の状態」と、「愛犬の腎機能の指標」に関連はあるか。64組を調べた研究を日本心身医学会で発表
SUNNYS合同会社

腎機能の低下は、一度進むと回復しにくいとされています。その指標が、愛犬35頭の平均で改善しました。ただし、因果関係までは言えない観察研究です。
飼い主さんの心が前向きになった時期に、愛犬の腎機能の指標も改善していた――。
サニーズアニマルクリニック(茨城県石岡市、院長:櫻井辰徳)の獣医師・角谷留実は、9月27日に福岡で開かれた日本心身医学会で、「飼い主の心の状態の変化」と、「愛犬の腎臓の数値の変化」との関係を調べた研究(飼い主と愛犬64組)を発表しました。
飼い主の心の状態を表す点数は、平均32.6点から47.9点に上昇し、61組で改善しました。
血液検査を実施した愛犬35頭では、腎機能の指標である血清クレアチニンが2.70から1.89に、
血清リンが5.38から4.56に低下しました。
腎機能の低下は、一度進むと回復しにくいとされています。ただし、治療の前後を比較した観察研究であり、因果関係までは明らかになっていません。
[画像:
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第67回日本心身医学会総会のポスター発表
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犬や愛猫が病気になると、飼い主は「このままで良いのか」という強い不安を抱えます。
獣医師から「これ以上の改善は難しい」と告げられても、受け入れられない人は少なくありません。情報を集めるほど不安が増し、看病を続けるほど疲弊していく。
そうした飼い主は多くいます。
飼い主が不安や抑うつ傾向を抱えていると、犬のストレス指標も高くなることを示した海外の研究もあります。では、飼い主の心の状態が変化したとき、愛犬の身体にはどのような変化が起きるのか。
サニーズアニマルクリニックは、自院のデータでこの点を調べました。
対象は、「自己反応療法(SRT)」を受けた飼い主と、その愛犬64組です(犬の平均年齢7.5歳)。
SRTは、飼い主が自らの不安と向き合い、コントロールしようとする気持ちを手放して、強い心を取り戻していく、サニーズアニマルクリニックが生み出した治療法です。
飼い主の心の状態は、14項目の質問への回答から算出するPGHスコア(14~70点。高いほど良好な状態)を用い、治療前と最新時点とで比較しました。
あわせて、面談での発言内容の変化と、愛犬の血液検査の結果も分析しています。本研究は治療効果を証明するものではなく、両者に関連があるかを探索する位置づけです。
[表1:
https://prtimes.jp/data/corp/185321/table/13_1_195d03503c0eadbefcf479b95d5705a5.jpg?v=202610071115 ]
飼い主の点数の上昇と、愛犬の2つの指標の低下は、いずれも偶然とは考えにくい(統計的に有意な)差でした。
血清クレアチニンと血清リンは、腎機能を評価する代表的な血液検査の指標で、腎臓の働きが低下すると上昇します。
腎臓病は、人でも動物でも、一度低下した機能が回復しにくいとされ、数値の低下は多くないと言われています。
その指標が、飼い主の心の状態が上向いた時期に、愛犬35頭の平均でそれぞれ約30%、約15%低下していました。
ただし、血清クレアチニンは、脱水など腎臓以外の要因でも変動します。
この結果のみをもって「腎臓病が改善した」と結論づけることはできません。
本研究は、治療を受けた飼い主の治療前後を比較した観察研究で、治療を受けていない対照群との比較は行っていません。
そのため、「心の状態が変化したから、数値が低下した」という因果関係までは言えません。
示されたのは、飼い主の心の状態の変化と、愛犬の腎機能の指標の変化が、同じ時期に認められたという事実です。
今後は、対照群を設けた研究などで検証を進める予定です。
角谷留実(獣医師):
「今は、ペットの状態を整えるために、薬やサプリを与えるといった、ペットに対するアプローチが主流です。ですが、ペットの状態が飼い主に影響を与えているなら、飼い主の状態がペットに影響を与えていないわけがありません。
私たちが把握する限り、飼い主へのアプローチをしている動物病院は他にありません。飼い主だからこそできることがある、そして本当の意味で人間の健康を考えるには、動物を含めた全生物を対象にする、という概念が必要だと感じています」
櫻井辰徳(院長):
「病気のペットの姿は、飼い主さんの心を削ります。そして飼い主さんが参っていれば、その影響はペットにも及びます。この影響は、一方通行ではありません。
ですから私たちは、ペットの症状だけを診るのではなく、ペットと飼い主さんが両方向から同時に健全になっていくことを支えたいと考えてきました。
腎臓病の数値が改善することは、動物医療でも人の医療でも難しいとされています。
その腎機能の指標が、飼い主さんの変化と同じ時期に下がっていたことを、重く受け止めています。
飼い主さんの心のあり方が、愛犬の生命力を引き出す力になるかもしれない。今、愛犬の病気と向き合い、先の見えない不安の中にいる飼い主さんに、その可能性を伝えたいと思っています」
[表2:
https://prtimes.jp/data/corp/185321/table/13_2_bf32cff22ee6752eeffd8426e8f39584.jpg?v=202610071115 ]
サニーズアニマルクリニックは、根本治療を掲げる動物病院。症状への対症療法だけでなく、生活習慣や飼い主との関係性を含めた「根本」からのアプローチに取り組む。院長は櫻井辰徳。
会社名:SUNNYS合同会社
所在地:茨城県石岡市三村3093-3
開業年:2021年
公式サイト:
https://sunnys-academy.com/
公式ニュースレター(Substack):
https://ownervet.substack.com/
<本件に関するお問い合わせ>
SUNNYS合同会社
担当:森本裕也
メール:sac@sakuraitatsunori.com
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes