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クラシック音楽ファン必読! ベルリオーズ、ワーグナー、フルトヴェングラー、カラヤン……カリスマの根源を探究する『指揮者の歴史』(新潮選書)が本日発売!

株式会社新潮社

クラシック音楽ファン必読! ベルリオーズ、ワーグナ

名著『西洋音楽史』で知られる音楽学者・岡田暁生さんによる、ありそうでなかった「指揮者の歴史」の決定版!


クラシック音楽の本はこれまで数多刊行されてきましたが、意外なことに、「指揮者の歴史」を扱った本はほぼありませんでした。個別の巨匠を論じた評伝や列伝、またどの指揮者のどの録音が優れているかという評論、あるいは指揮技術の教本などはありますが、指揮者がいつ生まれ、どういう経緯を辿って現在のような存在になったのかという、指揮者そのものの歴史を扱った本は「ありそうでなかった」のです(その理由は、著者の岡田暁生さんが「あとがき」に書いているので、下記に抜粋掲載しております)。音楽学者の第一人者が、そのような前人未到のテーマに正面から挑んだ『指揮者の歴史』が、本日10月21日、新潮選書から刊行されます。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/3337/47877-3337-0910f9ba84994124413583f5d86ee0da-1260x1880.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■内容紹介

いつ指揮者は生まれ、どういう経緯を辿って今のような存在になったのか。合理化と民主主義の時代に逆行するかのように、独裁的で呪術師のようなカリスマが次々と登場したのはなぜか。西洋音楽史の第一人者が、「近代社会と権力」の文脈から、巨匠たちの系譜を一望し、時代と共に変化してきた「権力の特質」を鮮やかに描く。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/3337/47877-3337-450bdff17346f562f9011965c4470646-1260x689.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■目次

第1章 指揮者はいつ生まれたのか?――鬼軍曹スポンティーニ
第2章 「近代現象」としての指揮者――怪物ベルリオーズのマンモス・オーケストラ
第3章 作曲家は神、指揮者は従僕――ワーグナーとビューロー
第4章 巨匠指揮者の系譜――ニキシュ/マーラー/シュトラウスの時代
第5章 トスカニーニと新即物主義――20世紀ここに始まる
第6章 フルトヴェングラーは「文化」を救済する――時間の中で生成するもの
第7章 カリスマ権力について――オーケストラをいかにして征服するのか
第8章 「スター」カラヤンと戦後西側資本主義――指揮者イメージの究極形
第9章 アバドとビートルズ世代――「指揮者のいないオーケストラ」という夢
第10章 指揮者はどんな神の代理人なのか?――カール・シュミットと考える
第11章 古楽は現代音楽かロック・バンドか?――1970年代に起きたこと
第12章 復古・幻視・フェスタ――現代の3人の指揮者をめぐって

■著者コメント

指揮の「歴史」についての文献はほぼないに等しい。指揮者論の多くは個別の巨匠(カラヤンなど)についての英雄列伝(ないし暴露本系)であり、あるいは『第九』の録音は指揮者Aと指揮者Bのどちらがいいかといった名盤カタログ的なものといって過言ではない。それに対して私が描きたかったのは、指揮者はいつごろ生まれ、どういう経緯を辿って今のような存在になったかという「通史」だった。ただしこれは方法論的にたいへん難しかった。まず美的価値についての好みを歴史的重要性とはっきり区別しなければならなかった。第八章や第九章でも明言したが、本書で扱ったのは「その時代最高の指揮者」ではなく(そんなことは誰にもわからない)、「時代を端的に代表していた」指揮者である。
もうひとつ難しかったのは、記述のよりどころの一貫性である。指揮の歴史は「文献頼みの時代」と「録音頼みの時代」と「実際に経験に基づく時代」のつぎはぎにならざるをえないのだ。ビューローは文献頼み、フルトヴェングラーは録音頼み、しかしアバドやクライバーやアーノンクールは実際に何度も体験している。これらを一律に扱っていいのだろうか。躊躇はあった。万一エルンスト・フォン・シューフやビューローの録音が残っていたなら、「シューフの方がビューローより重要な指揮者だ」と思ったかもしれない。もしライブを実際に経験できたとしたら「トスカニーニよりサバタの方がよほど格上だった」と感じた可能性もある。
指揮者の音楽とは究極の生ものである。ライブで感銘を受けた演奏が、録音だとひどく味気なく聴こえることもある。指揮者とは魔法使いであって、視覚面も含めたマジックにかかってしまうこともあるだろう。どこにも再検証可能な実体はないとすら言える。だからこそ指揮者の歴史はこれまでほとんど書かれてこなかったのだろう。ただしこのあたりは、すべてを承知のうえで、割り切るしかなかった。読者の皆さんのご理解をいただければ幸いである。(「おわりに」より)


■著者紹介:岡田暁生(おかだ・あけお)

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/3337/47877-3337-afe4926349479170e4611fe100756bec-1800x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


1960年、京都市生まれ。音楽学者。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学名誉教授、同志社大学客員教授。『オペラの運命』でサントリー学芸賞、『ピアニストになりたい!』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、『音楽の聴き方』で吉田秀和賞、『音楽の危機』で小林秀雄賞受賞。著書に『オペラの終焉』、『西洋音楽史』、『モーツァルトのオペラ 「愛」の発見』など多数。片山杜秀との共著に『ごまかさないクラシック音楽』。

■書籍データ

【タイトル】指揮者の歴史
【著者名】岡田暁生
【発売日】2026年10月21日(水)
【造本】新潮選書(四六判変型ソフトカバー)
【本体定価】2,200円(税込)
【ISBN】978-4-10-603954-6
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/603954/

プレスリリース提供:PR TIMES

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