林俊作による初の長編映画『invisions』、世界三大アニメーション映画祭のひとつ「ザグレブ国際アニメーション映画祭」へ!長編グランド・コンペティション部門に日本から唯一の招待
トモ・スズキ・ジャパン有限会社
トモ・スズキ・ジャパン有限会社(東京都渋谷区、社長:鈴木朋幸)は、画家・映画監督の林俊作による初の長編アニメーション『invisions』(2025年、74分)を配給しますが、同作が「ザグレブ国際アニメーション映画祭」長編グランド・コンペティション部門に日本から唯一の作品として招待されたことをご報告します。
林俊作は、1992年大阪府生まれの画家・映画監督です。1990年代には「天才少年」としてマスコミに取り上げられ、その絵画が多くの媒体で紹介されました。2010年代になると、文化庁の支援を受けて英国の名門、ロンドン大学ゴールドスミス美術学部に留学。卒業後は関西を拠点に、絵画やアニメーション映画の制作と発表をつづけてきました。
林は自ら描いた絵をカメラで記録し、その絵に変化を加えては、また撮影を繰り返す「コマ撮り」の手法を用いて、短編アニメーションを制作してきました。それら短編作品は幾度も国際的な映画祭に招待され、2016年「ドレスデン映画祭」や2017年「アナーバー映画祭」、2018年「スラムダンス映画祭」などでは受賞の名誉に輝いております。
今回、林俊作が初めて挑んだ長編アニメーション『invisions』は、世界三大アニメーション映画祭のひとつに数えられる「ザグレブ国際アニメーション映画祭」の長編グランド・コンペティション部門に選考されました。同部門には世界中から6作品だけが選ばれ、その中には各国の美術館から招聘されるクエイ兄弟、「アカデミー賞」長編アニメーション賞の受賞歴を誇るギンツ・ジルバロディスらによる作品が並びました。唯一、日本からノミネートされたのが、本作『invisions』です。
この『invisions』はセリフを排し、視覚言語としてのイメージを連鎖することで紡がれる74分間の映像です。2011年3月11日に発生した東日本大震災をひとつの契機として、作家が長年抱き続けてきた思いや問いを抽象的なアニメーションに変換した作品になります。
なお、「ザグレブ国際アニメーション映画祭」は、2025年6月2日から6月7日まで、クロアチア共和国の首都、ザグレブで開催されます。林俊作監督『invisions』は、6月3日現地時間20時より、SC Cinemaにて世界初公開され、上映後には林監督によるQ&Aが予定されております。また、6月4日現地19時から、Museum of Contemporary Artにて二度目の上映が組まれております。
林 俊作
1992年大阪府生まれ。2015年、文化庁「新進芸術家海外研修制度」の助成を受けロンドン大学ゴールドスミス美術学部卒業。
2016年、短編アニメーション『Remember』が「ドレスデン映画祭」アニメーション部門金賞受賞。2017年、短編作品『Railment』が「第55回アナーバー映画祭」アニメーション部門最優秀賞受賞。2018年、短編『Interstitial』が「第22回スラムダンス映画祭」アニメーション部門最高賞を受賞。2019年、短編アニメ『Leaking Life』が「第69回ベルリン国際映画祭」入選。2023年、短編映画『Our Pain』が「ザグレブ国際アニメーション映画祭」審査員特別賞と「ファントーシュ国際アニメーション映画祭」ハイリスク賞に輝く。ほか、歴代の短編作品が「アヌシー国際アニメーション映画祭」や「オーバーハウゼン短編映画祭」「レインダンス映画祭」「メルボルン国際映画祭」などの国際映画祭にて招待された。
2025年、初の長編アニメーション『invisions』が「ザグレブ国際アニメーション映画祭」長編コンペティション部門に日本から唯一の招待。同年、ポーラ財団「若手芸術家在外研修助成」によりベルリンでの滞在制作が決定している。
作家サイト:
https://shunsakuhayashi.com板橋 誠
1980年生まれ、宮城県出身。
2001年より音楽活動を開始。以降、絵画、写真、映画など多様な表現領域に楽曲を提供し、メディアやジャンルの垣根を越えた創作に取り組む。20世紀のアバンギャルド世代に代表される常識破りの芸術家たちから強い影響を受け、新たな音楽的表現を模索しつづけている。
林俊作との協働では、2019年に音楽を手がけた短編アニメーション『Leaking Life』が「第69回ベルリン国際映画祭」の Generation 14plus部門に入選。2023年に『Our Pain』で「パリ国際アニメーション映画祭」サウンドデザイン賞を受賞。2025年に『invisions』で音楽を担当。
音楽活動と並行して、20年以上に渡り看護師として医療の現場に携わる。人の生と死、身体と感覚に対する実践的な理解と経験が、その音楽に独特の緊張感と呼吸、及び構造的な質感をもたらしている。
トモ・スズキ・ジャパン
1990年代、米国ニューヨークでギャラリストとして活躍した鈴木朋幸(トモ・スズキ)が、水戸芸術館を退職後に創設したアート映画の会社。2006年に創業し、アーティストが監督する映画やインディーズ監督の作品を専門に扱ってきた。製作、配給、上映の全工程で仕事ができるのが強み。
これまで、マシュー・バーニー、ビョーク、艾未未(アイ・ウェイウェイ)ら世界的な作家と協働。アピチャッポン・ウィーラセタクンのエージェントもつとめている。2025年、林俊作『invisions』を配給。
会社サイト:
https://www.tomosuzuki.com/配信元企業:トモ・スズキ・ジャパン有限会社
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記事提供:DreamNews