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【ams OSRAMメディアアラート】車室内モニタリング向けの高信頼赤外線LEDをリリース、先進的な車室内モニタリングソリューションを支援

ams OSRAM Group

※本メディアアラートは、2026年8月24日にオーストリア・プレムシュテッテンおよびドイツ・ミュンヘンで発表したメディアアップデートの抄訳版です。

長年にわたり、自動車の安全性向上は、車両の「外を見る力」の進化によって支えられてきました。エンジニアたちは、歩行者の検知や道路標識の認識、交通状況の把握、さらには衝突回避を実現するための技術開発を推進してきました。カメラ、レーダー、LiDARといった先進センシング技術の普及により、車両の周辺環境認識能力は飛躍的な進化を遂げています。

しかし、これまで見過ごされがちだった重要な安全領域があります。それが車室内です。現在、この状況は急速に変わりつつあります。2026年7月以降、新たに登録されるすべての乗用車、トラック、バスを対象にEU一般安全規則(General Safety Regulation: GSR)が全面施行されたことで、車室内で起こる事象をモニタリングすることは、単なる技術革新にとどまらず、欧州における安全基準の重要な一部となっています。

この変化により、車室内センシング(インキャビンセンシング)の役割は大きく変わりつつあります。車室内モニタリングは、もはや高級車向けの快適性機能ではありません。ドライバーモニタリングシステム(DMS)をはじめとする規制対応の実現を支えるとともに、ドライバーや乗員、さらには道路を利用するすべての人々の安全を守るための重要な要素として位置付けられています。

ams OSRAM のIn-Cabin Sensing担当プロダクトマーケティングマネージャーであるTobias Hofmeierは次の様に述べています。
「ams OSRAMでは、こうした変革を支えるため、車室内で信頼性の高い赤外線照明を実現する専用技術を提供しています。その一例が、カメラベースの車室内モニタリングシステムに対する高まる要求に応えるべく開発されたOSLON(TM) Black IR:6 C-Series(※1)です」

車室内センシングの重要性が高まる背景

これまでの交通安全技術は、主に車両の周囲に存在する危険を検知し、事故を防ぐことに重点が置かれてきました。車両は周辺環境を高度に認識できるよう進化してきた一方で、車内の状況を把握する機能は十分ではありませんでした。しかし現在では、安全性向上のために車外だけでなく車内の状況把握も重要視されています。

インキャビンセンシング技術は、カメラベースのシステムを活用してドライバーや乗員の状態をモニタリングし、安全運転に影響を及ぼす可能性のある状況を検知します。ドライバーの注意散漫や疲労の兆候、あるいは車内への子どもの置き去りなどを把握することで、危険な状態に発展する前に適切なアクションを取ることが可能になります。

例えば、ある家族が休暇先へ向かう長距離ドライブの途中で、何時間にも及ぶ渋滞に巻き込まれ、周囲は次第に暗くなってきたとします。後部座席の子どもたちは疲れや退屈から落ち着きを失い、その様子が運転中の親の注意をそらします。やがてドライバーの集中力は低下し、反応速度が鈍くなるとともに、視線の動きにも変化が現れます。

このような状況では、ヘッドライトの明るさを向上させるだけでは十分な対策とはなりません。求められるのは、ドライバーや乗員の状態そのものを把握し、潜在的なリスクを早期に検知できる技術です。インキャビンセンシングは、まさにその課題を解決するための重要な技術として注目されています。

目に見えない赤外線が、安全な車内環境を支える

信頼性の高い車室内モニタリングを実現するためには、まず基本となる要件があります。それは、あらゆる照明条件下でカメラが対象を明瞭に捉えられることです。
カメラベースの車室内モニタリングシステムは、ドライバーや乗員の注意を妨げることなく、顔認識や視線検知、さらにはドライバーの状態変化を検出するために、均一な赤外線照明を必要とします。こうした性能は、昼夜を問わず安定して確保されなければなりません。

OSLON(TM) Black IR:6 C-Series(※2)は、このような厳しい要件に対応するために開発されました。その大きな特長の一つが、940ナノメートルの発光波長です。

この波長帯で動作することで、赤外線LEDでしばしば課題となる可視赤色光(レッドグロー)を大幅に低減できます。夜間走行時には、乗員からはほぼ認識されないレベルの照射でありながら、カメラには必要な情報を十分に提供することが可能です。

実際に、赤い発光が目立つ車室内モニタリングシステムを体験したことがある方であれば、それが長時間の運転においていかに気になる要素となり得るかをご存じでしょう。ams OSRAMは、この課題に対し、システムレベルでの妥協策に頼るのではなく、半導体チップレベルからレッドグローを抑制することで根本的な解決を図っています。

これは単なるデザイン上の改善ではありません。車室内モニタリングシステムの普及においては、ユーザーの受容性が重要な要素となります。高い性能を維持しながらも存在を意識させない技術こそが、快適な運転体験に自然に溶け込み、広く受け入れられるための鍵となります。

さらに、新しいIR:6薄膜チップ技術の採用により、従来世代のチップ技術と比較して最大29%の高輝度化と最大28%の高効率化を実現しています(*) 。加えて、複数の配光角度や光学バリエーションをラインアップすることで、OSLON(TM) Black IR:6 C-Seriesは、自動車メーカー(OEM)やTier 1サプライヤーに対し、さまざまな車両アーキテクチャへの赤外線照明統合において、より高い設計自由度を提供します。

規制が牽引する次世代車両安全技術

2024年7月以降、欧州連合(EU)では新たに型式認証を取得する車両に対して、先進運転者注意散漫警報システム(Advanced Driver Distraction Warning: ADDW)の搭載が義務化されました。さらに2026年7月からは、その対象がすべての新規登録車両へと拡大されており、乗用車に加え、トラックやバスも含まれています。

EU一般安全規則(GSR)の一環として導入されたADDWは、ドライバーの注意が運転から逸れている状態を検知し、適切な警告を発することを目的としています。しかし、その意義は単なる法規制への対応にとどまりません。
車室内モニタリングはもはや高級車向けの付加機能ではなく、現代の車両安全システムを構成する重要な要素となりつつあります。

こうした中、OEMやTier 1サプライヤーにとっては、これらのシステムを支えるあらゆる要素の重要性が高まっています。その一つが赤外線イルミネーションです。照射の均一性、エネルギー効率、乗員への影響を抑える非侵襲性、そして長期的な信頼性といった要素は、カメラベースの車内モニタリングシステムの性能を左右する重要な要件となっています。

単一機能の安全システムから統合型車両プラットフォームへの進化

インキャビンセンシングの重要性は、現在の法規制への対応だけにとどまりません。

ドライバーモニタリングや乗員モニタリング、車内への子どもの置き去り検知などの用途を通じて、車室内の状況を把握することの価値はすでに広く認識されています。さらに今後は、同じ技術基盤を活用することで、医療上の緊急事態の検知や運転能力低下の検知、さらにはより高度なヒューマンマシンインターフェース(HMI)など、新たな機能への展開も期待されています。

車両の自動化が進展するにつれて、車室内は単に乗員が移動するための空間ではなく、人と車がシームレスに連携するインテリジェントな環境へと進化しつつあります。

将来のシステムは、車内の状況を監視するだけでなく、その状況を理解・分析し、必要に応じて安全機能を作動させるとともに、乗員の行動や状態をより深く把握することで、安全性と快適性のさらなる向上に貢献していくでしょう。

Hofmeierは次のように述べています。
「こうした進化を支えるためには、高い信頼性と拡張性を備え、現在の規制要件だけでなく将来の技術要件にも対応できる赤外線イルミネーションが不可欠です。OSLON(TM) Black IR:6 Cシリーズは、まさにこうしたニーズを見据えて開発されました。自動車メーカーは、本シリーズを活用することで現在求められる安全機能を実装できるだけでなく、インキャビンセンシングが現代の車両安全システムにおいてますます重要な役割を担う将来に向けた基盤を構築することができます」

インキャビンセンシングが現代の車両安全システムに不可欠な存在へ

自動車業界はこれまで数十年にわたり、車両が前方の道路環境を理解できるよう技術開発を進めてきました。次なる課題は、車室内で何が起きているかを車両自身が理解することです。

EU一般安全規則(GSR)の施行は、この転換点を象徴する重要なマイルストーンといえます。車室内モニタリングが、もはや選択的な先進機能ではなく規制要件の一つとなったことで、議論の焦点は「こうしたシステムが必要かどうか」から、「いかに効果的に実装するか」へと移りつつあります。

こうした変化を受け、正確かつ非侵襲的で信頼性の高い車室内センシング技術の重要性は一層高まっています。将来の車両安全は、車両が外部環境をどれだけ正確に認識できるかだけで決まるものではありません。車内の人々の状態や行動をどれだけインテリジェントに理解できるかも、同様に重要な要素となるのです。

(*) ams OSRAM社内測定に基づく従来世代との比較

(※1) https://ams-osram.com/search?productSearch=true&q=products%28SFH+4726CS+A01%2CSFH+47278CS+A01%2CSFH+4728CS+A01%2CSFH+4725CS+A01%2CSFH+47267CS+A01%2CSFH+4722CS+A01%29&filter_lifecycle_key_String_sortable=05-new
(※2) https://ams-osram.com/ja/news/press-releases/oslon-black-ir-6-c-series






ams OSRAMについて
ams OSRAM Group(SIX:AMS)は、革新的な光とセンサソリューションのグローバルリーダーです。デジタルフォトニクスのスペシャリストとして、優れたエンジニアリング能力と最先端のグローバルな製造能力を兼ね備え、お客様にデジタル照明やセンシングテクノロジーの多彩なポートフォリオを提供しています。

「光の力を感じよう」-当社の成功は、光が持つ可能性に対する深い理解を基盤としてきました。120年にわたり、自動車、工業生産、医療、コンシューマー向け電子機器などの市場に変革をもたらすイノベーションを創出してきました。OSRAMブランドの記念となる本年には、世界で約18,500人の従業員が、スマートモビリティ、人工知能、拡張現実、スマートヘルス、ロボティクスといった社会のメガトレンドに沿った先駆的なソリューションの開発に注力しています。これは、約12,000件の特許の取得・出願に反映されています。オーストリアのプレムシュテッテン/グラーツに本社を置き、ドイツ・ミュンヘンに共同の本社を設置しています。当グループは2025年に33億ユーロの収益を達成しており、ams-OSRAM AGは、スイス証券取引所に上場しています(ISIN:AT0000A3EPA4)。

詳細情報はこちらをご覧ください:https://ams-osram.com/ja/

amsとOSRAMは、ams-OSRAM AGの登録商標です。また、当社製品およびサービスの多くはams OSRAM Groupの商標または登録商標です。ここで記載されるその他全ての企業名および製品名は、各所有者の商標または登録商標である場合があります。

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