どうする日本のブラック部活動。「問題の根底は日本人のスポーツ観」 今こそ必要なスポーツ改革とは?― 追手門学院大学のニュース発信サイト「OTEMON VIEW」に掲載
追手門学院大学
学校法人追手門学院(大阪市中央区、理事長:田口順一)はこのたび、運営する追手門学院大学の特設サイト「OTEMON VIEW」に「どうする日本のブラック部活動。『問題の根底は日本人のスポーツ観』今こそ必要なスポーツ改革とは?」と題する記事を掲載した。スポーツは本来、余暇を豊かにしてくれるものだが、日本の教育現場では「ブラック部活動」がたびたび話題になっている。運動系の部活動として思い描かれる「勝利をめざす」「厳しい」といったイメージは、歴史的・社会的な背景から固定化されてきたといえる。今回は、日本の運動部活動の課題の所在と改革の方向性について、体育社会学やスポーツ教育学を専門とする有山篤利教授(追手門学院大学社会学部)が解説する。
日本の教育現場でたびたび話題になる「ブラック部活動」。その実態は、生徒の強制参加や厳しい部則、長時間におよぶ過酷な活動などさまざまな問題を含み、子どもの健全な成長を危惧する保護者たちの間で問題視する声が少なくない。
他方、近年の政府主導の「部活動改革」では、顧問を務める教員が長時間労働を強いられる点にばかりフォーカスが当たり、急速に進む運動部活動の地域移行(地域スポーツクラブでの活動)に戸惑う声も聞かれる。
こうした中で、スポーツ庁が中学校や高校に向けて示す「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン(※1)」には、部活動について「週あたり2日以上の休養日をとること」「平日は長くとも2時間程度、休業日は3時間程度に」とあり、本来は余暇を豊かにしてくれるはずのスポーツが、まるで労働であるかのような印象を受ける。
これらの問題について、体育社会学やスポーツ教育学を専門とする有山篤利教授は「スポーツの捉え方から改めて議論する必要がある」と指摘(※2)。今回の記事では、子どもにとってのスポーツとは、運動部活動とはどうあるべきか、日本の運動部活動の課題の所在と改革の方向性について有山教授と共に考える。
記事の主なポイントは下記の通り。
【ポイント】
■ブラック部活動はなせ生まれた? 社会的背景に迫る
○「勝ちのみにこだわる部活動」は日本だけ? 偏狭なスポーツ観、その歴史的背景
○推し活から気付かされるココロの時代の多様性
■運動部活動改革を成功させるカギ。まず必要なのは戦術よりも戦略
○ブラック部活動をとりまく4つの要因
○運動部活動改革を成功させるカギは、学校教育として役割を明確にすること
■人生100年時代に求められるマインドセットの変化
○スポーツの楽しさを教えることは、人生を楽しむ手段を教えることと同義である
(※ 参考ニュース)
※1 スポーツ庁『運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインについて』
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/013_index/toushin/1402678.htm
※2 行き過ぎた勝利至上主義に「待った!」小学生柔道全国大会廃止の先にあるもの
https://newsmedia.otemon.ac.jp/2573/
◎記事本文は下記URLを参照。
https://newsmedia.otemon.ac.jp/3668/
●「OTEMON VIEW」
学校法人追手門学院が大学公式ホームページに開設している特設サイト。「ニュースの面白さは、見方次第。」をコンセプトに、日々移り変わる世の中の出来事を同大の教員らが教育・研究成果などの専門的知見に基づいて読み解いた記事を掲載している。
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