【Shiller PER 現在】最新CAPEレシオ40.64は割高か|S&P500の歴史的な現在地を長期データで可視化
株式会社PhoenixConnect
株式会社PhoenixConnect(代表:Yasuyuki Takiuchi)は、S&P500の長期的なバリュエーションを確認できる「Shiller PER・CAPEレシオ長期チャート」を公開しました。2026年7月20日時点のShiller PERは40.64で、1871年以降の全期間平均17.41を大幅に上回り、ITバブル期の過去最高値44.19にも接近しています。本ページでは最新値と長期推移を可視化し、米国株が高値圏にある現在、投資量やレバレッジをどのように調整すべきかを判断するための客観的な情報を提供します。
■「現在の米国株は高すぎるのか」という判断をデータで支援
S&P500が史上最高値圏で推移すると、トレード経験者ほど判断に迷いやすくなります。
上昇トレンドが続いている以上、買いポジションを維持したい。
しかし、現在の価格が企業利益に対して歴史的に高すぎるなら、利益確定やポジション縮小も検討したい。
さらに、AIや半導体などの成長テーマが相場を支えている一方で、期待が株価へ織り込まれすぎていないかという不安もあります。
短期チャートは、現在のトレンドや売買タイミングを判断するうえで有効です。
しかし、価格が長期的な企業利益に対してどこまで高く評価されているかは、ローソク足や移動平均線だけでは分かりません。
Phoenix Connectは、米国株市場の長期的な現在地を確認するための指標として、Shiller PER・CAPEレシオ長期チャートを公開しました。
■現在のShiller PERは40.64
2026年7月20日時点のShiller PERは40.64です。
1871年2月から2026年7月までの全期間平均は17.41、過去最高値は1999年12月の44.19、過去最低値は1920年12月の4.78となっています。
現在値40.64は、長期平均17.41の約2.3倍です。
さらに、ITバブル期に記録した過去最高値44.19との差は3.55ポイントまで縮小しています。
長期データとの比較では、現在のS&P500が企業の長期的な収益力に対して、歴史的に極めて高い評価を受けていることが確認できます。
ただし、Shiller PERが高いことは、近い将来の暴落を直接意味するものではありません。
高い評価倍率を維持しながら、株価が数カ月、数年にわたって上昇することもあります。
現在値40.64が示すのは、「すぐに売るべき」という結論ではなく、強い成長期待がすでに株価へ織り込まれている可能性です。
■Shiller PERとは何か
Shiller PERは、S&P500などの株価指数を、過去10年間のインフレ調整後利益の平均で割って算出する長期バリュエーション指標です。
CAPEレシオ、CAPE Ratio、Shiller PE、PE10とも呼ばれています。
一般的なPERは、直近1年間の実績利益や今後の予想利益を基準に計算します。
しかし、企業利益は景気の影響を強く受けます。
好景気には利益が大きく増え、株価が上昇していても通常PERが低く見えることがあります。
反対に、景気後退で利益が急減すると、株価が下落しているにもかかわらず通常PERが上昇する場合もあります。
Shiller PERでは、10年間の利益を平均化し、さらにインフレ調整を行います。
一時的な好不況の影響を抑え、S&P500が長期的な利益水準に対してどの程度高く評価されているかを確認できる点が特徴です。
■現在値だけでなく、数年間の推移を見ることが重要
Shiller PERを投資判断へ活用する際は、現在値だけを見るのではなく、どのような速度で上昇してきたかを確認する必要があります。
2023年1月のShiller PERは28.34でした。
2024年1月には31.97、2025年1月には37.14、2026年1月には39.65となり、2026年7月20日には40.64まで上昇しています。
この推移から、S&P500の評価倍率が数年間にわたって段階的に切り上がってきたことが分かります。
株価の上昇が企業利益の成長だけでなく、投資家が利益に対して支払う倍率の拡大にも支えられてきた可能性があります。
企業利益が10%増加し、評価倍率も上昇すれば、株価は利益成長率を上回って上昇できます。
一方、企業利益が増加していても、投資家が許容する評価倍率が低下すれば、株価が伸び悩む、または下落する可能性があります。
Shiller PERの推移は、株価上昇の背景にある市場参加者の期待がどの程度拡大しているかを確認するための重要な情報となります。
■Shiller PER40.64は暴落シグナルではない
Shiller PERが過去最高値へ接近すると、「ITバブルと同じような暴落が起きるのではないか」という警戒が強くなります。
しかし、Shiller PER単独で相場の天井や暴落日を予測することはできません。
現在のS&P500を構成する主要企業には、高い利益率、強いキャッシュフロー、世界規模の顧客基盤を持つ企業が多く含まれています。
AI、クラウド、半導体、データセンターなどへの投資が生産性向上や利益成長につながれば、高い評価倍率が一定期間維持される可能性もあります。
一方で、優れた企業であっても、購入価格が高すぎれば将来の投資リターンが低下する可能性があります。
企業利益の成長が市場予想に届かない場合や、金利上昇によって株式の相対的な魅力が低下した場合は、評価倍率が修正されることがあります。
現在のShiller PERは、暴落を断定する数字ではありません。
市場が多くの好材料を織り込み、期待が崩れた際に価格が大きく反応しやすい可能性を示す数字です。
■高値圏で重要になるポジションサイズ
現在のようにShiller PERが長期平均を大幅に上回る局面では、買うか売るかだけでなく、どれほどの資金を投入するかが重要になります。
同じ相場観でも、ポジションサイズが異なれば損失の大きさは大きく変わります。
高いバリュエーションを確認した場合、新規投資を一度に行わず、複数回へ分ける方法があります。
相場がさらに上昇すれば、最初のポジションから利益を得られます。
相場が下落した場合は、残していた資金を使って、より低い価格で追加投資できます。
CFDや信用取引では、通常よりロットを抑え、損切りまでの値幅から許容損失額を逆算することが重要です。
Shiller PERが高い局面では、小さな悪材料でも評価倍率が急速に低下する可能性があるため、証拠金に十分な余裕を持たせる必要があります。
■利益確定は一括ではなく段階的に考える
すでに米国株やS&P500で大きな含み益を保有している場合、Shiller PERの現在値は利益確定を検討する材料になります。
ただし、高いShiller PERだけを理由にすべて売却すると、その後の上昇を逃す可能性があります。
一括売却か継続保有かという二択ではなく、一部利益確定という方法があります。
保有数量の一部を決済し、残りのポジションを継続保有することで、利益を確保しながら上昇余地を残せます。
残したポジションには、トレーリングストップや重要な支持線を基準とした決済ルールを設定することもできます。
相場が上昇を続ければ利益を伸ばし、反転した場合には一定の利益を守る設計です。
Shiller PERは売却日時を決める短期シグナルではありません。
現在の利益をどこまで確定し、どれほどのリスクを市場へ残すかを考えるための長期的な警戒指標です。
■金利、企業利益、VIXとの組み合わせが重要
Shiller PERは長期バリュエーションを確認する有力な指標ですが、単独で投資判断を完結させるべきではありません。
企業利益が市場予想を上回って成長しているか。
長期金利が上昇していないか。
VIXが上昇し、市場参加者が下落リスクを警戒し始めていないか。
S&P500の上昇が一部の大型株だけに依存していないか。
価格チャートで上昇トレンドが維持されているか。
こうした情報と組み合わせることで、現在の高いShiller PERが維持されやすい環境なのか、修正されやすい環境なのかを判断しやすくなります。
Shiller PERが高くても、利益成長が続き、金利が安定し、価格が高値を更新している間は、上昇トレンドが続く可能性があります。
一方、高いShiller PERに利益見通しの悪化、金利上昇、VIX上昇、支持線割れが重なれば、警戒度を引き上げる必要があります。
■表示期間を切り替えて長期と短期を分けて確認
Phoenix ConnectのShiller PERチャートでは、全期間、100年、50年、25年、10年、5年、1年の表示範囲を選択できます。
全期間表示では、現在値が1871年以降の歴史全体の中でどこに位置するかを確認できます。
50年や25年表示では、ITバブル、金融危機、その後の金融緩和局面などと比較できます。
10年や5年表示では、近年のShiller PERがどのように上昇してきたかを把握できます。
1年表示では、直近の変化や高止まりの状況を詳細に確認できます。
長期的には歴史的な割高水準でも、短期的には強い上昇トレンドが継続していることがあります。
そのため、長期バリュエーションを理由に早すぎる空売りを行うことも、短期トレンドだけを見て過度なレバレッジを取ることも避ける必要があります。
Shiller PERで長期環境を確認し、チャートで売買タイミングを判断し、ポジションサイズで損失を管理することが重要です。
■Shiller PER・CAPEレシオ長期チャートについて
公開ページでは、1871年2月から現在までのShiller PERを掲載しています。
現在値、前回比、全期間平均、過去最高値、過去最低値、高低差を確認できるほか、日付ごとの履歴データも検索できます。
現在の米国株が長期利益に対してどこまで高く評価されているのか。
過去最高値との距離はどの程度あるのか。
直近数年間で評価倍率がどのように上昇してきたのか。
こうした疑問を長期データから確認し、投資量やレバレッジを見直すための情報ページです。
【Shiller PER・CAPEレシオ長期チャート】
https://www.phoenixconnect.jp/shiller_per※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
配信元企業:株式会社PhoenixConnect
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記事提供:DreamNews