<開催報告>AR業界の最新技術を学び・体験ができるイベントを近畿大学インキュベーション施設KINCUBA Basecampで実施
日本ARグラス協会
日本ARグラス協会は、近畿大学インキュベーション施設KINCUBA Basecampにて2024年(令和6年)10月11日(金)に「AR業界の最前線が知れる!体験できる!ARデバイスワークショップ」を開催しました。今回は当日の様子をご報告いたします。
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展示物
■「AR業界の最前線が知れる!体験できる!ARデバイスワークショップ」
本イベントは、AR(拡張現実)業界の最新技術や動向を学び、実際に体験できる貴重な機会として、多くの学生や関係者にご参加いただきました。各分野の著名な登壇者が、ARグラス型デバイス(スマートフォンを含む)を通じた社会貢献、コンテンツ制作の最前線、AR技術の歴史、そして未来に向けた展望を語りました。
実施日時:2024年10月11日(金)18:30~21:00
開催場所:KINCUBA Basecamp
所在地 :大阪府東大阪市小若江3-6-9(近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
主催 :日本ARグラス協会
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イベント
■登壇者の紹介
【川野 浩二氏(NPO法人 メディア・アクセス・サポートセンター 理事・事務局長)】
ARグラスを使ったコンテンツ制作やアクセシビリティ向上に尽力しており、特に視覚や聴覚障害者向けの支援技術に精通さています。前半では、ご自身の経験から、ARグラスの歴史や技術的な発展を振り返りました。また、合わせてARグラスがどのように社会に役立つ可能性があるのかを紹介いただきました。後半では、川野氏が開発に関わった「HELLO! MOVIE」の字幕制作の背景や、法制度の改正に伴う映画業界の変化を詳しくご説明いただきました。最後にはAR技術の今後の展望についても語り、参加者の関心を集めました。
【鈴木 久晴氏(ハロームービー株式会社 取締役)】
映画字幕アプリ「HELLO! MOVIE」の開発を主導しており、視聴覚障害者や高齢者が映画を楽しめる環境をARグラスで提供するアプリケーションや取り組みをされています。講演では、アプリケーションの開発過程や技術的なチャレンジ、試行錯誤された詳細を発表いただきました。また、データに基づく需要分析や、将来的な市場展望についても触れ、AR技術の可能性について語っていただきました。後半では、XR技術全般、特にARを使った新しいコンテンツ制作の事例をご紹介いただき、学生や研究者に向けた想いをお話され、学生の方々も社会貢献度の高さに驚きを感じていました。
【瀧 大補氏(株式会社U. 代表取締役社長)】
関西を拠点にXR技術を活用したコンテンツ開発をリードしており、国内最大級のXRハッカソン「enXross HACKATHON」にて最優秀賞を獲得されています。講演では、同社が展開しているプロダクトの事例を交えながらAR技術の実用化に向けた取り組みを紹介いただきました。また、日本におけるXR市場の成長と、日本市場におけるAR事業の将来性についても解説。参加者は特に、AR技術を用いた新しいエンターテインメントの可能性に興味を示されていました。
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登壇者 川野様
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登壇者 鈴木様
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登壇者 瀧様
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登壇者 小久保様
■体験会について
イベントの後半では、ARデバイスやコンテンツを直接体験できるセッションを設け、参加者が最新のAR技術を自ら体感する機会を提供しました。各種メディアでも取り上げられている注目のコンテンツと実機を展示し、会場内は大いに盛り上がりました。
1. HELLO! MOVIE(ハロームービー株式会社)
HELLO! MOVIEは、スマートフォンやスマートグラスを使用し、映画の字幕や音声ガイドをリアルタイムで楽しめる無料アプリです。このアプリは、視聴覚障害者や高齢者が映画をより深く楽しめるように設計されており、ARグラスを通じて字幕を視認しながらの映画鑑賞を可能にします。多くの参加者が実際にアプリを試し、その直感的な操作性と利便性に感動していました。
2. ソラ水族館(株式会社U.)
ソラ水族館は、ARを使って水族館体験を拡張した未来型コンテンツです。来場者はARグラスを装着し、現実世界と仮想世界が交差する空間を歩き回りながら、魚たちと戯れたり、美しい海洋風景を楽しんだりすることができました。特に、AR技術を用いて未来の水族館を体感できるこのコンテンツは、参加者から非常に高い評価を得ました。
3. ARコミック(今谷氏)
今回のイベントで初公開となったARコミックは、今までにない新感覚のコミック体験を提供します。従来のVRデバイスではなく、ARグラスを使って、漫画のキャラクターやシーンが現実空間に重なって表示されるという斬新な演出が体験できました。参加者はその革新性に驚き、今後のコンテンツ展開に期待を寄せていました。そして、今後のコミックという分野とARの親和性に関しても驚きを隠せないようでした。
4. イマーシブバトル(株式会社関西テレビ放送×株式会社U.)
最新のARシューティングゲーム「イマーシブバトル」では、カンテレステーションキャラクター「ハチエモン」とともに、参加者がARグラスを使ってモンスターと戦う新感覚のバトル体験ができました。参加者はスマートフォンを用いて武器を探し、ARグラスを装着して現実空間上に出現するモンスターを撃退するというダイナミックなゲーム展開に熱狂していました。
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体験会
■モデレーター&司会
【モデレーター:小久保 治哉氏(近畿大学大学院 総合理工学研究科 博士後期課程3年)】
小久保氏は、VRSNSでの活動やXRデバイスに特化したスタジオ「にのあずスタジオ」の運営者。イベント全体を通じて、AR技術やXR技術の将来性に関するディスカッションをリードし、参加者との双方向のコミュニケーションを促進。
【司会・ファシリテーター:中澤 真人氏(通称「ARグラス おじちゃん」)】
アニメーションやエンターテイメント業界、医療分野などでマーケティングと広報に長年従事し、現在はARグラスを中心としたXR業界全般の普及活動に注力。本イベントでは、司会の他ARグラスの未来や社会的な貢献についても登壇し発表した。
■イベントの総括
本ワークショップを通じて、AR業界の最前線に立つ技術やコンテンツが多くの参加者に直接届けられました。参加者の皆様には、AR技術の可能性と、その未来に向けたビジョンを体感していただけたことと思います。今後も、日本ARグラス協会は、AR技術の発展と普及に努め、次世代の技術革新を支える活動を続けてまいります。
■日本ARグラス協会について
XRやAR技術は、エンターテインメント、製造業、教育など様々な分野や、プライベート体験への可能性を広げています。その中でも、ARグラスの技術や取り組みにより、今まで映画やアニメ、漫画の世界でしか実現できなかったものを、現実の世界と融合し生み出すことができる時代になりました。しかし、これらのARグラスに関する認知度や一般への理解はまだ課題が多く、さらなる実用的な活用方法の普及が求められていると考えます。日本ARグラス協会は、これらの課題に取り組み認知度の向上を目指して設立いたしました。
公式サイト :
https://arglass.jp/
SNS(国内アカウント):
https://x.com/ARGlass
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記事提供:@Press