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2025年度稲盛科学研究機構(InaRIS)フェロー決定

公益財団法人稲盛財団

2025年度稲盛科学研究機構(InaRIS)フェロー決定

公益財団法人稲盛財団(理事長:金澤しのぶ)は、3月14日(金)、2025年度稲盛科学研究機構(InaRIS: Inamori Research Institute for Science)フェローを発表しました。2025年度対象領域は「数学の深化と展開」で、InaRISフェローには、29名の応募者の中から、戸田幸伸氏(東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構・教授)と平岡裕章氏(京都大学高等研究院・教授)の2名が選定されました。フェローには、毎年1,000万円を10年間、総額1億円を助成します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/429380/LL_img_429380_1.jpg
戸田幸伸氏(左)と平岡裕章氏(右)

■戸田幸伸 Yukinobu Toda
東京大学 国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構 教授

<研究テーマ>
圏論的Donaldson-Thomas 理論を通じた新たな研究領域の開拓

<研究の概要>
Donaldson-Thomas不変量とは複素3次元カラビヤウ多様体上の球面やドーナツ型の曲面などの幾何的対象を仮想的に数え上げる整数であり、数学・理論物理双方にとって重要な研究対象である。一方、「圏」とは数学的対象物たちの織り成す一種のコミュニティーとみなせる、抽象的な数学概念である。これまでの研究では圏を用いて不変量のさまざまな性質の解明や予想の証明を与えてきた。本研究では、不変量そのものを復元する圏を構成し、非可換空間とみなして詳細に調べることにより、さまざまな数学分野を繋ぐ新たな研究領域を開拓していく。

<InaRISフェローに選ばれた感想>
私の研究は純粋に数学的な興味によるものですので、どのように社会の役に立つかはすぐには分かりません。このような基礎研究に10年間という長期にわたって支援していただけるのは大変感激で、また大きな責任も感じます。このInaRISの支援を通じて、数えるという行為を根本から見直す新たな数学理論を開拓して、10年後には研究分野の考え方そのものが変わる研究をしたいと思っています。また、本研究の国際化や次世代の育成にも貢献したいと思っています。

さらに詳しい情報はこちら: https://www.inamori-f.or.jp/recipient/yukinobu-toda/


■平岡裕章 Yasuaki Hiraoka
京都大学 高等研究院 教授

<研究テーマ>
数学からヒト生物学への挑戦

<研究の概要>
近年の生物学では網羅的実験によって膨大なデータが生成されているが、そこから生物学的原理を見出すことを可能にするデータ解析手法が不足している。種ごとの内在的データ構造および種間の相対関係を明らかにすることで生物学的知見を深めていくが、これは数学的にはデータが定める空間や写像の不変量を抽出することに対応する。本研究では「What makes us human?」という生物学的な問いに対して、種差表出原理を解明する数学的データ解析手法の開発に取り組む。

<InaRISフェローに選ばれた感想>
InaRISフェローに選定していただけたことを心より感謝いたします。挑戦的テーマに10年かけてじっくり取り組める幸せとともに、はたして10年かけてどこまで明らかにできるのだろうかという不安も同時に感じています。数学者としてなすべきことを見失わずに、また支えてくださっている方々への感謝の気持ちとともに、地道に時を刻んでいく所存です。

さらに詳しい情報はこちら: https://www.inamori-f.or.jp/recipient/yasuaki-hiraoka/


■稲盛科学研究機構(InaRIS)フェローシッププログラムとは
「応用偏重の研究予算のあり方に一石を投じ、基礎研究を長期に亘って力強く支援することで基礎科学の社会的意義が尊重される文化の醸成に貢献したい」という考えのもと、2019年に設立したプログラムです。今回選ばれたフェローのお二人には、2034年度までの10年間、研究費として毎年1,000万円(総額1億円)を助成します。また、1,000万円の直接経費とは別に100万円を上限として間接経費を研究機関に支払います。
InaRISはキャンパスや建物を持たないネットワーク型の研究機構で、稲盛財団はフェロー同士を繋ぎ、切磋琢磨できる場を提供します。機構運営としては、運営委員会が審査方針や選考委員候補を選定すると共にフェローへのサポートを行います。フェローは自らの所属する大学・機関で研究に邁進しながら、InaRIS運営委員会のメンバーや他のフェローともオープンに交流し研究を推進します。

InaRIS運営委員: https://www.inamori-f.or.jp/inaris/committee
2025年度InaRISフェロー選考委員: https://www.inamori-f.or.jp/inaris/2025selection


詳細はこちら

記事提供:@Press

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