JIG-SAW、米国特許商標庁より「コンピュータビジョン技術」に関する特許査定受領。画像生成AIの強化に必須の技術。
JIG-SAW株式会社
JIG-SAW株式会社(東京都中央区、以下「JIG-SAW」)は、今月、人間の視覚系が色を認識する理論を応用した「コンピュータビジョン技術」を用い、画像や動画処理の分野で広く活用することができる画像処理プログラムに関する特許につき、米国特許商標庁(USPTO)から特許査定(NOTICE OF ALLOWANCE AND FEE(S)DUE) を受領したことをお知らせします。
今後、所定の登録手続を経て、日本に続き、米国においても特許が成立します。
本特許の概要
データ処理や画像生成AI処理向けに必要不可欠な技術
本特許技術は、AI処理技術だけではカバーすることが難しい「エネルギー消費の削減」、「リアルタイム処理」、「演算処理パフォーマンス」及び「高精細分析」に有効な技術を権利化したものとなります。
発明の名称
INFORATION PROCESSING APPARATUS, INFORATION PROCESSING METHOS,
AND PROGRAM
出願番号
18/128.831
出願日
2023年3月30日
現在、一般的な画像処理技術では、データ全体が輝度変換*1されることにより、本来人間が視覚できている画像や動画等のデータであっても、ぼやけ・色つぶれなどの視認しづらいデータとして取得されることが多くありました。
また、AIによる認識技術や強化技術が進む中で画質精度への期待が高まっておりますが、低照度・霞(かすみ)・逆光等の悪条件下では、人物や物体の検出精度が低下することがあります。そのため、データの利用目的によっては、AI技術のみでは分別しづらい、想定外のデータとなってしまうという課題がありました。
本特許技術は、コンピュータビジョンに関する独自アルゴリズムとして、信号制御領域でのデータ処理を用いて、ピクセル単位でデータ解析と処理変換を行います。これにより、データ全体の画素値が均一に処理され、悪条件下であっても、本来人間の視覚が取得している情報に相当するデータを、ディスプレイ表示として実現することが可能となりました。
本特許技術は、汎用的なソフトウェアとして、スマートフォン、市販の安価なWebカメラ、流通済のデバイス、半導体及びディスプレイ等において、効率的にデータの視覚向上ができるように意図した、全方位対応可能なクロスプラットフォーム*2としての利用を前提としています。
「今後の画像処理や画像生成AI処理に必要不可欠な技術」として、様々な業種・業界の皆様に、幅広く利用して頂けることを目指しています。
JIG-SAWコンピュータビジョン技術の優位性
1 卓越した低照度・悪条件改善強化のパフォーマンス
本技術により、0.1ルクスの低照度環境でもフルカラー映像を実現
PM2.5の塵(ちり)や水中の濁りなどの視認情報を取得し、検知性能としての前処理向上技術
2 ビデオレートでのリアルタイム処理性能
スマートフォンやIoTデバイスにおいて、低消費電力での実用的な画像処理高速化技術
3 デバイス依存しないソフトウェア構造で投資コスト抑制
汎用デバイス等を10ビットディスプレイに相当するハイダイナミックレンジ*3の視覚強化をする技術
【特許技術を利用したソフトウェア処理のイメージ】
画像処理例(処理前/処理後)

今後の展開について
JIG-SAWコンピュータビジョン技術を、「特許のライセンス提供」、「ソリューション提供」及び「SDK・API提供」といった形態で、以下の分野において展開して参りたいと考えています。
また、パブリッククラウドの世界市場で30%以上*4のシェアを持つAmazon Web Services上で即時利用可能なクラウドSDK・API環境も準備しています。
1)4K 60fps/ FHD 120fps処理に向けた高速処理アーキテクチャ
2)AIとの融合システム開発・継続的な画質改善エッジ処理へ向けたアーキテクチャ
3)アプリケーションに特化したシステムの検討
(スマートフォン・ディスプレイ・IoT・ロボティクス向け)
詳細は、以下の当社ウェブサイトのフォームよりお問い合わせ下さい。
https://www.jig-saw.com/contact/(注)
*1 画像の明るさを調整する処理
*2 異なる種類のコンピューターやOSでも同じプログラムを動かすこと
*3 映像や写真における明るさの幅(ダイナミックレンジ)を広げる技術
*4 情報提供元 Canalys
JIG-SAWについて
JIG-SAWは、IoT/クラウド/AIデータ等の制御・コントロールサービスを専門とするテクノロジー企業です。運用技術 (OT) とITのギャップを埋める独自技術をベースに、各種サービスの世界展開を目指しています。
・クラウド-エッジ(エンドトゥーエンド:E2E)IoTデータコントロールサービス
・独自アルゴリズムによる全自動IoT・クラウドデータ制御・エッジコネクトサービス
・最先端チップ開発及び各種通信制御、自動運転技術などの研究開発
会社概要
JIG-SAW株式会社
https://www.jig-saw.com/東京本社/東京都中央区八重洲2丁目2番1号
コントロールセンター/ 札幌2拠点(N83 & N44)、北米1拠点(TCC)
米国法人/サンフランシスコ、サンノゼ、ロサンゼルス
カナダ法人/トロント
配信元企業:JIG-SAW株式会社
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記事提供:DreamNews