設備異常を事前に検知する無線振動センサノード(SW-42F0-1000)機械振動の測定と評価に関するJIS規格に準拠
セイコーインスツル株式会社

セイコーインスツル株式会社(社長:遠藤洋一、本社:千葉県千葉市、以下SII)は、920MHz帯を利用した無線センサネットワーク「ミスター省エネ」から、機械振動の測定と評価に関するJIS規格に準拠した無線振動センサノード(SW-42F0-1000)を今月より発売します。
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従来、生産設備の故障の検知は、音、振動、温度等の異常を人の感覚を頼りに確認を行ってきました。しかし昨今の工場、プラント等では人手不足が深刻化しており、人手に頼らないデータ取得・自動監視が求められています。
そこでSIIは、2023年11月、ファンやモータなどの回転設備に取り付けるだけで、加速度、速度、変位からなる振動データと温度を測定し、無線送信により自動監視を可能にする無線振動センサノード(SW-42F0-1000)を発売、生産設備の予知保全を支援してきました。
そしてこのたび、振動センサのデータをより客観的に判断し、信頼性の高い予知保全につなげることを目的に、機械振動の測定と評価に関するJIS規格JIS B 0906および振動測定器の要求事項であるJIS B 0907に準拠したファームウェアを実装した振動センサノード(SW-42F0-1000)を新たに発売いたします。
加えて、JIS B 0906の機械振動の状態を評価する指標をもとに、生産設備の故障リスクを可視化する専用アプリを開発、ユーザーが独自に閾値設定しなくても設備の状態を手軽に正しく把握できるようになります。
また、すでに本製品をご利用中の方につきましてもファームウェアのアップデートによりJIS規格への対応が可能です。詳細は購入先までお問い合わせください。
無線センサネットワーク「ミスター省エネ」は2012年の販売開始以来、数多くの導入実績とともにお客様のニーズに応えた幅広い製品ラインアップを取り揃えています。今回発売する振動センサをはじめ、電力、電流、温度、湿度、CO2、照度、パルスの見える化やModbus機器の制御を行うノードなどを組み合わせてお使いいただくことにより、工場の予知保全や省人化はもちろんのこと、省エネや脱炭素社会に向けた様々な課題解決に貢献いたします。
<主な特長>
1, 完全ワイヤレスで簡単設置
内蔵電池による完全ワイヤレスのため、電源を供給するコンセントの位置を考慮することなく、測定したい場所に簡単に設置できます。
2, 業界最長※、10年間稼働でメンテナンスフリー
30分周期の測定、送信で10年間稼働するので電池交換や充電の手間がなく長期間にわたりメンテナンスフリーで使い続けられます。
※30分周期で測定・無線送信した場合(2025年10月31日時点、当社調べ)
3, 安定した通信品質と容易な拡張性
電波伝搬特性に優れる920MHz帯域を使用しているため、障害物の多い工場内でも通信が安定しています。また大規模工場でも別売のルータ(中継機)を利用することで、マルチホップ接続による広範囲な通信や複数ルートでの安定した通信を可能にします。
4, 機械振動の測定と評価に関するJIS規格に準拠
機械振動の測定と評価に関するJIS B 0906および振動測定器の要求事項であるJIS B 0907に準拠しているので、より信頼性の高い予知保全が可能になります。
5, 専用アプリで設備故障のリスクを手軽に可視化
JIS B 0906の機械振動の状態を評価する指標をもとに、振動センサが設置された設備の状態を故障リスクのレベル別にグラフで可視化。最大10台のセンサで同時監視が可能です。
(専用アプリの画面)
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※ModbusはSchneider社が開発した通信プロトコルの名称です。また、MODBUSはSchneider社の登録商標です。
<主な仕様>
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※1:速度、変位は加速度からの演算で算出 ※2:使用条件により異なります。※3:3軸合成出力もしくは単軸出力に設定し、30分間隔で測定と無線送信をした場合
<価格> オープン価格
<出荷開始時期> 11月
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記事提供:@Press