東京工芸大学が9月8日~11月5日まで写大ギャラリー設立50周年記念展III「戦後は続くよどこまでも」を開催 ― 卒業生をはじめとする写真家が捉えた戦後の日本 ―
東京工芸大学

東京工芸大学(学長:吉野弘章)写大ギャラリー(所在地:東京都中野区)は、2025年9月8日(月)から11月5日(水)まで、「写大ギャラリー50周年記念展Ⅲ 『戦後は続くよどこまでも』」を開催。「戦後80年」という節目に、1945年から1975年の30年間に焦点をあて、写真家の表現と時代がどのように結びついてきたのかを探る。入場無料。
このたびの企画展は、終戦の1945年から写大ギャラリーが創立された1975年からの30年間に焦点をあて、2025年の「戦後80年」を機にその内実を省み、写真家たちの表現と時代がどのように結びついてきたのかを探るもの。東京工芸大学の卒業生である松村久美、安達洋次郎、大辻清司、中谷吉隆、立木義浩、田沼武能をはじめとする日本の写真家14人を中心に、モノクロ写真作品約70点が展示される。
写大ギャラリーが開館した1975年は、高度経済成長が一段落し国民の大部分が物質的充足感に満たされた頃に当たり、ベトナム戦争の終結に伴い「政治の季節」が退潮してゆく時期でもあった。写真表現においては、1945年から75年にかけての占領期から戦後復興期、高度経済成長期とその終わりという流れから、リアリズム写真からVIVO、PROVOKE、コンポラ写真へと対応していった。
占領下にアメリカによってもたらされた品々や文化が広く深く根づき、今日まで続く大量消費社会の基盤となった。写真家たちは、日本文化とアメリカ文化との葛藤の中でどのように自らの表現を確立してきたのか、そして時代に規定されつつも私的なまなざしをどのように深化させてきたのかを、企画展で確認することができる。
同展の企画監修は写真学科の小原真史准教授が務め、展示構成には大学院芸術学研究科の学生5人が協力し、展覧会の内容の決定、展示作品の調査・選定、レイアウトの構成などに携わっている。
写大ギャラリーは1975年、同大卒業生の写真家・細江英公(東京工芸大学名誉教授、写大ギャラリー初代館長)の提案で、日本で初めて写真の「オリジナルプリント」を収集・公開する常設施設として開設。2023年には東京都教育委員会から「博物館相当施設」に指定されている。
東京工芸大学はこれからも、テクノロジー×アートをテーマに、グローバル社会で活躍できる人材育成・研究の支援を進めていく。
企画展の概要は以下のとおり。
◆企画展「写大ギャラリー50周年記念展Ⅲ 『戦後は続くよどこまでも』」
・会期: 2025年9月8日(月)~ 11月5日(水)
・時間: 10:00~19:00
・休館日: 木曜日、日曜日、9月23日(火・祝)※ただし、10月12日(日)は開館
・入場: 無料
・会場: 東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2F
・主催: 東京工芸大学芸術学部
・公式サイトURL:
https://www.shadai.t-kougei.ac.jp/about.html
●【主な出展作家】
安達洋次郎、阿波根昌鴻、川田喜久治、木村伊兵衛、立木義浩、田沼武能、土門拳、中谷吉隆、村井修、松村久美、森山大道 ほか
○企画監修: 小原真史 准教授
○企画協力: 王浩軒、林志豪、范伊雯、斎藤亮太、梁永明
■東京工芸大学
東京工芸大学は1923(大正12)年に創設された「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、創設当初からテクノロジーとアートを融合した無限の可能性を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎えた。
【URL】
https://www.t-kougei.ac.jp/
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人東京工芸大学 総務・企画課 広報担当
TEL:03-5371-2741
メール:university.pr@office.t-kougei.ac.jp
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