2024年09月15日
自民党総裁選挙が12日、告示され、15日間の選挙戦がスタート。総裁選では過去最多の9人が立候補している。その1人、高市早苗経済安全保障担当大臣の推薦人20人のうち、杉田水脈、三ツ林裕巳衆院議員ら13人がいわゆる「裏金」にかかわった議員だった。政治とカネの問題解決にどこまで踏み込めるのか。再発防止への対応策は可能だろうが、今回の事案を深掘りし解明することはできないことが透けて見えてきた。
推薦人のうち裏金に関わった13人は衆議院では杉田、三ツ林両議員のほか、関芳弘、高鳥修一、若林健太、谷川とむ、鈴木淳司の5議員。参議院では堀井巌、山田宏、西田昌司、佐藤啓、赤池誠章、衛藤晟一の6議員。13人の裏金合計額は9015万円になる。
高市氏は出馬所見で「足腰の強い、信頼される政党にするのが最優先課題」としたが、派閥による裏金づくりで政治不信を招いた原因の当該議員の推薦で出馬しているなかで、出馬のために当該議員から推薦を得なければならなかったというのは「裏金問題にメスを入れられないだろう。政治とカネ問題に関しては致命的」と見る向きもある。
今回、立候補されているのは届け出順に高市氏のほか、小林鷹之前経済安全保障担当大臣、林芳正官房長官、小泉進次郎元環境大臣、上川陽子外務大臣、加藤勝信元官房長官、河野太郎デジタル担当大臣、石破茂元幹事長、茂木敏充幹事長。(編集担当:森高龍二)
記事提供:EconomicNews
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