2024年11月17日
立憲民主党の野田佳彦代表は15日の記者会見で28日召集される予定の臨時国会で「しっかり玉込めをしたい」と政治とカネを巡る政治資金規正法の再改正など各種法案の実効があがる成果を収めたい考えを示すとともに、臨時国会での代表質問、予算委員会での質問者など、今から準備をしていくとした。また「熟議と公開の臨時国会にしたい」旨を述べた。
野田氏は衆議院予算委員会の委員長ポストを党で得たことについて「これまで与党で事前審査したものが政府で閣議決定されて国会に提出されたものが、ほとんど政府カレンダー通りに予算委員長の職権にもとづいて日程が決まり、採決されるということだったが、これからは国会の中の『表舞台』で、きちっと審議し、場合によっては『修正』も起こりうる。国会審議が実質化する」と強調。安倍政権以来続いてきた国会軽視の状況から与野党伯仲の中で国会審議が重視される風景を作り出していきたいと語った。
野田氏は「予算委員長が中立・公正を旨としながらも、各党の意見をきちっと出してもらって、合意を得ていくような努力をしていただきたい」と期待を寄せた。
野田氏は政治改革では「政策活動費の廃止」「旧文通費の使途公開」「第3者機関の設置」に加え「政治資金の世襲禁止」や「企業・団体献金の禁止」などを目指し、野党案を取りまとめて臨時国会に提出していきたい考えをこれまでに示している。企業・団体によるパーティー券購入や献金の禁止まで踏み込んだ成果が得られるか、臨時国会でのリーダーシップが注目される。
野田氏は石破茂総理(自民総裁)が政策活動費廃止に積極姿勢を示していることについて「総理自身が廃止の方向に舵を切ってきたことは前進の方向ではないか。(石破総裁には)党内をしっかりまとめてほしいと思う」と実現へエールを送った。(編集担当:森高龍二)
記事提供:EconomicNews
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