2025年02月13日
日本共産党は機関誌「赤旗」で、建国記念の日の11日、「2月11日の建国記念の日は、戦前は『紀元節』だった」とし「紀元節は1873年、当時の政府が『日本書紀』の記述をもとに、天皇の専制支配を神話的に権威づけるために、架空の人物である『神武天皇』の即位の日としてつくりあげたもので、科学的・歴史的根拠はありません」と提起した。
科学的・歴史的根拠がないにも関わらず「戦前の天皇制政府は大日本帝国憲法の発布(1889年)や日露戦争開戦の新聞発表(1904年)をこの日に合わせるなど、国民を天皇崇拝と軍国主義に動員するために利用した」と指摘。
また「紀元節は戦後、国民主権と思想・学問・信教の自由を定めた日本国憲法に反するものとして、1948年に廃止されたが、自民党の佐藤栄作内閣が66年に祝日法を改悪して『建国記念の日』を制定し、『紀元節』を復活させた、などの経緯を紹介。
歴史学者の津田左右吉早稲田大学教授が「古事記」や「日本書紀」に対して批判的分析をくわえ、神武天皇から仲哀(ちゅうあい)天皇に至る14代の天皇の存在を否定する見解を述べたために著書が発禁処分され、大学辞職に追いやられたことも紹介した。
そのうえで「史実に反した『建国神話』の子どもたちへの押しつけは断じて許せません。今こそ『紀元節』復活に反対し、学問の自由、教育の自由を守る世論と運動を強めるとき」と「思想の自由を守る決意を新たに」するとの主張を掲載した。(編集担当:森高龍二)
記事提供:EconomicNews
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