【後編】20代はこう選ぶ！飲食店選びの決め手と情報源を徹底分析（SEO会社ランクエスト調べ）
株式会社eclore
https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ SEO対策支援実績4300社のランクエストが20代飲食店選びの決め手と情報源を調査。SEO対策のヒントも
近年、飲食店の選び方は大きく変化しています。
口コミサイトや地図アプリ、SNSだけでなく、動画コンテンツや予約サービスなど、情報源は多様化し、店舗選びの基準や探し方はますます複雑になりました。
では、SNSや口コミを通じて外食情報に敏感な20代は、どんな情報を信頼し、どんな基準でお店を選んでいるのでしょうか？
そこで、SEO対策支援実績4,300社を誇るランクエスト（
https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ ）は、20代男女100名を対象にアンケートを実施しました。飲食店を探す際の情報源やサービスの利用傾向、来店の決め手、検索方法の特徴までを多角的に分析し、20代の外食行動を可視化しています。
本調査で得られた知見が、20代の外食シーンにおける意思決定の理解を深め、今後のマーケティング施策やSEO対策を含む情報発信のヒントとなれば幸いです。
目次
◆ 調査1： 日常の外食でよく使う情報源
◆ 調査2： 日常の外食でよく使うグルメサイト
◆ 調査3： 記念日・お祝い・接待でよく使う情報源
◆ 調査4： 記念日・お祝い・接待でよく使うグルメサイト
◆ 調査5： 来店を決める"決め手"として重視していること
◆ 調査6： よく利用している検索・発見の方法は？
◆ まとめ：20代選択行動『即発見→即比較→体験で納得』三段階モデルとSEO対策
※尚、本アンケート調査の内容は前編・後編に分けて公開しています。
前編はこちら
https://www.dreamnews.jp/press/0000331957/4．記念日・お祝い・接待で、よく使うグルメサイトを選んでください。※Q3で「グルメサイト」と回答した人が対象（複数回答可：注4）
注4：本設問は複数選択式ですが選択肢は2つまでに制限しています。これにより、記念日・お祝い・接待で、よく使うグルメサイトをより明確に把握できるようにしています。
最も多かったのは「食べログ」で63.6％（7人）でした。日常利用に加えて記念日や接待といった特別な場面でも選ばれており、口コミ件数の多さや店舗の網羅性が安心感につながっていると考えられます。
次いで「ホットペッパーグルメ」が36.4％（4人）で予約機能やクーポンが使える利便性が、フォーマルなシーンでも重視されている様子がうかがえます。
「ぐるなび」は18.2％（2人）で続き、大人数や宴会向けの検索性が役立っている可能性があります。
そのほか「Retty」「一休.comレストラン」「OZmall」がいずれも9.1％（1人）となっており、ニッチながらも実名制の信頼性や高級志向サイトの特徴が一定数に評価されていることが見て取れます。
一方で「ヒトサラ」や「その他」は0％（0人）で、20代にとっては特別なシーンでも利用機会が少ないことが明らかになりました。
5．最終的に来店を決める"決め手"として、重視するのはどれですか？（複数回答可：注5）
注5：本設問は複数選択式ですが選択肢は2つまでに制限しています。これにより、来店を決める"決め手"として重視している事柄をより明確に把握できるようにしています。
最も多かったのは「メニュー内容・価格・コスパ」で33.0％（33人）でした。最終的な来店決定においては“味や雰囲気”以上に費用対効果を重視する姿勢が強く、20代らしいコスト感覚が表れていると考えられます。
次いで「口コミの評価点・件数」が28.0％（28人）で、他者の評価を参考にして失敗を避けようとする安心志向がうかがえます。
「お店の世界観・ストーリー（コンセプト・接客の評判）」も27.0％（27人）と高く、単なる食事以上に“体験”を重視する価値観が広がっている点が印象的です。
「写真・動画の見栄え」は17.0％（17人）で、SNS文化に馴染んだ世代らしく視覚的な判断基準が一定の役割を果たしています。
一方で「現在地からの近さ・行きやすさ」は13.0％（13人）、「予約の取りやすさ」と「衛生・安全・アレルギー等の情報」はそれぞれ8.0％（8人）にとどまり、利便性や安心感よりも“内容と雰囲気”を重視する傾向が見られました。
6．あなたの検索・発見の方法として当てはまるものを選んでください。（複数回答可：注6）
注6：本設問は複数選択式ですが選択肢は2つまでに制限しています。これにより、よく利用されている検索・発見の方法をより明確に把握できるようにしています。
最も多かったのは「エリア×ジャンル検索（例：渋谷 カレー）」で27.0％（27人）でした。行きたい地域と食べたい料理を組み合わせたシンプルな検索方法が主流であり、効率よく候補を絞り込める利便性が支持されていることがうかがえます。
次いで「保存リストや共有から選ぶ（SNS保存・ブックマーク・家族／同僚の共有）」が18.0％（18人）で、日頃の情報収集をもとにストックしておく習慣が実際の行動に直結していることが見て取れます。
「現在地ベースで地図から探す」は16.0％（16人）、「料理名・こだわりワード検索」は15.0％（15人）で、直感的に行動できる手段や具体的なこだわり条件に基づく検索も一定の利用があるようです。
「目的・条件検索（個室／デート向け／喫煙可など）」は12.0％（12人）で、利用シーンに合わせた選択が反映されています。
その他の方法では「Webメディアの記事で選ぶ」が9.0％（9人）、「地図の口コミ・写真を掘って決める」と「SNSの短尺動画から店を特定」がいずれも8.0％（8人）、「グルメ・予約サイトの特集／ランキング」が7.0％（7人）、「ハッシュタグ検索」は6.0％（6人）と少数派にとどまりました。
まとめ：20代選択行動『即発見→即比較→体験で納得』三段階モデルとSEO対策
本調査から、20代の飲食店選びは短時間で候補を作る（即発見）→外部指標で失敗確率を下げる（即比較）→体験への期待で背中を押す（体験で納得）の三段階で進むことがはっきりしました。
（１）「即発見」を支えるのは検索・地図・SNSの三本柱
日常利用の上位は「検索結果ページ 20%」「Googleマップ 18%」「SNS 17%」で計 55%。まず検索で広く候補を拾い、マップで立地や口コミを素早く確認し、SNSで雰囲気を直感的に把握するという“3ステップ”が自然に回っています。
一方で公式サイトは1%と極小で、詳細情報よりもその場で判断できる表層情報の質が重視されていることが読み取れます。
（２）「即比較」は『レビュー×予約・クーポン』が近道
日常利用のグルメサイトは「食べログ 73.3%」「ホットペッパー 60.0%」が二強。前者はレビュー量という“社会的証拠”、後者は予約・クーポンという“実行容易性”を提供し、失敗回避と即実行の両面を満たしています。
特別シーンでも「食べログ 63.6%」「ホットペッパー 36.4%」が上位で、この傾向は変わりません。一方、「該当シーンがない」が50%を占める点は、記念日・接待向けの訴求はリーチが広くないことを示唆します。
（３）「体験で納得」させる最後の一押しは“コスパ＋世界観＋可視化”
最終決定の最重視は「メニュー内容・価格・コスパ 33%」。単に「安い」ではなく、価格と内容の釣り合いが核です。
次点の「口コミの評価点・件数 28%」は失敗回避の心理を、「世界観・ストーリー 27%」は体験価値への期待を物語ります。「写真・動画の見栄え 17%」も決断を後押しする一方、「近さ13%」「予約の取りやすさ8%」は相対的に低めです。つまり、発見段階では近さが効いても、決断段階ではコスパと体験が距離や手間を上書きします。要は、価格×内容×期待体験を一目で可視化できる設計が勝負どころです。
（４）検索・発見の作法は“目的検索×ストック活用”
「エリア×ジャンル検索 27%」が最多で、ニーズを明確化した効率的な探索が主流です。「保存リスト・共有 18%」が高いのは、日頃の情報ストックが実行段階に直結している証拠。
さらに「現在地ベースの地図 16%」「料理名・こだわりワード 15%」「目的・条件 12%」が続き、『今のニーズ』と『過去のストック』を掛け合わせるハイブリッドな探索が一般化しています。YouTubeは日常7%／特別3%と低く、短尺・静止画中心の即断が主流であることも数字が示しています。
（５）SEO対策の要点
20代の意思決定が外部プラットフォーム中心で完結しやすい以上、まずはGoogleビジネスプロフィールを主戦場と捉え、業態・エリア・主力メニュー・価格・席・決済といった“即判断要素”を整えて写真やメニューを月次で更新することが最優先です。レビューは量と鮮度を仕組み化し、返信運用も含めて“見つかった瞬間に安心できる状態”を常時保つ。予約はReserve with Googleや主要予約サイトへの導線を最短化して、発見から予約までの摩擦を極小化します。
自社サイトでは「エリア×ジャンル×シーン」軸のロングテールを据え、一覧→詳細→予約の三層で整理。Restaurant/Menu/AggregateRating/FAQPageなどの構造化データで SERP上の情報量と信頼性を引き上げ、価格・内容・体験の可視化でコスパ判断を一目でできるようにします。
SNS は“保存・共有される投稿”に設計を寄せ、地図リストやシーン別まとめ、価格入りの抜粋を定番化。ハイライトやOGP（サムネ・タイトル・説明）も検索転用できる語彙で統一し、検索の補助エンジンとして機能させます。
最後に、食べログ／ホットペッパー／GBP／自社サイトの名称・カテゴリ・価格帯・写真を同期して「どこで見ても同じ店」を担保すること。運用は発見（露出）→比較（可視情報）→納得（予約）のKPIで回し、GBPのインプレッションや写真・経路タップ、予約CVRの改善を月次で追う。これらを回し続けることで、20代の“即発見→即比較→体験で納得”に最短距離で寄り添うSEO/MEO 体制が完成します。
監修者：杉本 貴之（Takayuki Sugimoto）
株式会社ecloreにて年間120社超のSEOコンサルを担当。SEO分野で培った分析力と多数の企業との豊富なコミュニケーション経験を活かし、消費者の購買行動や市場動向を深く理解。
一次情報に基づくコンテンツの監修を通じ、信頼性が高く質の優れた情報発信を積極的に行っている。
【保有資格】SEO検定1級、Googleアナリティクス認定資格
調査概要
調査日： 2025年9月24日
調査対象地域： 全国
調査機関： Freeasy
調査方法： オンラインアンケート調査
調査対象・人数： 20～29歳の男女100名
＜＜調査結果の利用条件＞＞
1．情報の出典元として「4,300社以上のSEO支援実績を誇るランクエスト」を明記してください。
2．ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
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