【日台交流】大分県工業連合会、台湾・台中市を再訪・交流10年の節目に日台企業マッチング会 ~日台100名超が参加、半導体など「供給網の相互補完」に期待~
株式会社ユニコネ
【台湾|台中市・2026年9月3日】
大分県工業連合会(会長:古手川保正)を団長とする大分県の企業訪問団は、2026年9月3日から2日間、台湾・台中市を訪問し、台中国際コンベンションセンター(台中國際會展中心)で開かれた「2026台中企業と日本大分県工業連合会の交流マッチング会」に参加しました。会場には日台の産官学関係者・企業代表100名超が集まり、1対1の個別商談や産業視察を通じて、技術協力、サプライチェーン連携、市場開拓について活発な意見交換が行われました。
今回の訪問は、昨年台中市の企業代表団が大分県を訪れた際に交わした「次は台中で再会を」という約束に応えたものです。2016年に始まった両地域の産業交流は今年で10年を迎え、コロナ禍による中断を経て、相互訪問が再び定着しつつあります。
【大分訪問団の構成】
古手川会長が率いる訪問団には、半導体製造装置、自動化制御、精密加工、出版・印刷、工業用耐火材料、化学材料、食品の鮮度保持など、幅広い業種の企業が参加しました。大分県からは商工観光労働部の城門由人参事も出席しています。また、主催者の招きにより九州台湾商会(頼本勉総会長)の代表団も加わり、大分にとどまらず九州全体と台中をつなぐネットワークの広がりを示しました。
【「売買」から「供給網の相互補完」へ ― 大分側の狙い】
現地報道によると、古手川会長は、日台交流の軸がこれまでの単純な売買や技術取引から、より大きな視点での「サプライチェーンの相互補完」へと移りつつあると指摘しました。世界経済の変動、日本の少子高齢化、産業構造の転換が進むなかで、日台双方の供給網には補い合える部分があるとの認識を示しています。
さらに、TSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出を受け、地理的に隣接する大分県として、半導体サプライチェーンへの参入に強い意欲を示しました。台中側(工策会)も両地域の産業の補完性の高さを強調しており、今回の商談会は大分の製造業が台湾の産業集積と接点を持つ具体的な機会となりました。
【台中側の歓迎と期待】
・開幕式には盧秀燕市長の代理として張大春副秘書長が出席。台中の産業集積、交通の利便性、生活環境の良さを紹介し、日本企業による台中への理解と投資を呼びかけました。
・工策会の林家興副総幹事は、昨年大分を訪問した際の県と工業連合会の歓待に触れ、今回の再訪を今後の産業協力の新たな章の始まりと位置づけました。
・台中市金手奨受賞企業協進会の張瑞成理事長は、10年の友好を土台に、技術・製品・市場での具体的な協力と双方向の貿易拡大に期待を寄せました。
・台中市産業創新協会の謝舜星理事長は、今回の再訪を交流が平常化した象徴とし、より安定的で長期的な協力の仕組みづくりに意欲を示しました。
このほか台中市経済発展局、中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)台中事務所、台中市糕餅(菓子)商業同業公会などの関係者が出席し、夜の交流会には江啓臣立法院副院長、楊瓊瓔立法委員も駆けつけ、大分からの一行を歓迎しました。
■ 台中市と大分県 ― 10年の歩み
・2015年:台中市と大分県が「観光友好交流連携に関する協定書」に調印。
・2016年9月:「友好交流に関する覚書(MOU)」を締結
・2016年:台中市金手奨受賞企業協進会と大分県工業連合会が友好関係を構築
・2018年:両団体が協力覚書(MOU)を締結
・コロナ禍:感染症の影響で相互訪問が一時中断
・2025年:工策会が台中の企業代表団を率いて大分県を訪問。大分県および大分県工業連合会が受け入れ
・2026年9月:大分訪問団が約束どおり台中を再訪。友好交流締結後10年目、交流の常態化へ
【「ものづくり」と「食」の両面で商談】
台中側の参加企業は、半導体関連の精密加工業だけではなく、食品や菓子製造などを手がける事業者が約半数にのぼり、来賓として台中市糕餅(菓子)商業同業公会の紀旭東理事長も出席しました。大分の訪問団にも食品の鮮度保持、食品輸出入に関わる企業が加わっており、製造業に加えて「食」の分野でも日台の接点が生まれています。
個別商談は1回20分と短い時間ながら計5回行われ、限られた時間の中でも、参加企業は自社の製品や技術、取引の可能性について積極的に意見を交わし、活発な交流が続きました。

【視察プログラム】
初日の商談会の後、訪問団は台中の新たな文化拠点「台中緑美図」を視察し、建築や都市づくりに触れました。2日目は大里工業区と台中ソフトウェアパークを訪れ、スマート製造、デジタル技術、グリーン建築、コーヒー関連の文化・クリエイティブ産業などの取り組みを見学しました。
【今後の展望】
主催者は、今回の対面での交流を具体的な協力プロジェクトへとつなげていく方針を示しています。大分県の企業にとっては、半導体関連を含む製造業の供給網への参画、台湾市場での販路開拓、技術連携の足がかりとして、今後の展開が注目されます。
■ 開催概要
・名称:2026台中企業と日本大分県工業連合会の交流マッチング会(原題:2026台中企業與日本大分縣工業連合會交流媒合會)
・会期:2026年9月3日(木)~4日(金)
・会場:台中国際コンベンションセンター 水湳ホール(台湾・台中市)
・主催:台中市工商発展投資策進会(工策会)、台中市金手奨受賞企業協進会、台中市産業創新協会
・参加規模:日台の産官学関係者・企業代表 100名超
・主な内容:1対1の個別商談会、交流夕食会、台中緑美図・大里工業区・台中ソフトウェアパークの視察
■ 参考報道
・台中市政府 市政ニュース(2026年9月4日)
https://www.taichung.gov.tw/3362283/post・風傳媒(2026年9月4日)
https://www.storm.mg/article/11161852・工商時報(2026年9月4日)
https://www.ctee.com.tw/news/20260904700746-431401配信元企業:株式会社ユニコネ
プレスリリース詳細へドリームニューストップへ
記事提供:DreamNews