被爆から80年 世代超え考えた「核兵器のない世界」
パルシステム連合会
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「Hibakusha Dialogue」100人が受け止めた平和への願い
パルシステム連合会(本部:新宿区大久保、理事長:大信政一)は2月14日(金)、東新宿本部で被爆者と次世代を担う人たちが「核兵器のない世界」を語り合うイベント「Hibakusha Dialogue」(ヒバクシャ・ダイアログ)」を開催しました。長崎での被爆体験と、昨年12月に行われたノーベル平和賞授賞式の報告を聞き「核なき世界」の必要性をあらためて感じました。
もう誰も悲しい思いをしないよう
「Hibakusha Dialogue」には、会場28人とオンライン視聴83人の111人が参加しました。長崎で被爆した経験をもつ福島富子さんの話と、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が受賞したノーベル平和賞授賞式に同行した浅野英男さんの報告を聞きました。
神奈川県原爆被災者の会(横浜市神奈川区、丸山進会長)で副会長を務める福島さんは生後6か月の時、長崎市の爆心地から2.5kmの実家で被爆しました。爆心地と実家が山に隔てられていため、居間で瓦礫に埋もれながらも助かったそうです。
しかし、福島さんは4歳の時、家族から一人離され叔母の元に預けられました。被爆者だと周囲に分からないようにと家族が配慮したと福島さんは推察します。実家に帰った10歳のころ、久しぶりに再会した母が自分の姿を見て泣き崩れていたことを覚えています。母の姿の記憶がない福島さんは、誰だろうと見つめるしかありませんでした。「自分が子どもを持って初めて気持ちが分かりました。なんと残酷な状況であったか」と振り返ります。
高校卒業後、自分が被爆者であることを知りました。被爆者手帳を取得した34歳で被爆者の会に所属した福島さんは当初、被爆の記憶がない自分に体験を語る資格はないと思っていたそうです。しかし、福島原発事故の被災者と出会った2013年、声を上げるべきと考えました。「被爆がなければ、家族と離れる悲しみや差別の苦しみもなかったはずです。もう誰にも同じ思いをさせないよう、原爆の恐ろしさと平和の大切さを伝える決心をしました」と語りました。
その後、核拡散禁止条約再検討会議に合わせて渡米するなど、核廃絶を訴えるさまざまな活動に参加してきました。2017年の国際NGOの核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のノーベル平和賞受賞式や、昨年の日本被団協が受賞した際もオスロを訪問し、核兵器の非人道性を次世代へと伝え続けています。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/6976/726/6976-726-c291c255d3947347a7d8216eec7b4ede-2368x1716.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
▲着物姿で核廃絶を訴える福島さん
自然と人々が連なったパレード
浅野さんからは、一般社団法人核兵器をなくす日本キャンペーン(豊島区東池袋、田中熙巳代表理事)スタッフとして通訳やサポートのため参加したノーベル平和賞授賞式の模様が紹介されました。会場のオスロでは、日本被団協のシンボルでもある折り鶴をあしらったのぼりやポスターが町中に飾られ受賞を歓迎していたそうです。
受賞理由には、被爆者による「核兵器のない世界」実現への尽力と「核のタブー」確立への貢献が挙げられました。ウクライナやガザ、東アジアなどでの指導者の言動により「核のタブー」が圧力にさらされるなか、被爆者の草の根の活動と日本の新しい世代による核廃絶の訴えの継承が評価され、受賞につながったといいます。
授賞式の前後には、訪問団による国会議員への折り鶴贈呈やオスロ大学植物園への被爆樹木の種子贈呈などのセレモニーもありました。被爆者の証言会では、現地から多くの人々が参加し、講演後に駆け寄りハグするジャーナリストの姿なども見られ、核の非人道性を感性で伝える原爆体験者の証言となりました。
平和と核廃絶を祈り町中を歩いたパレードでは、トーチを持つ参加者に多くの現地の人が連なり、戦争のない世界を願っていました。
▼イベントで紹介されたノーベル平和賞受賞式ツアーのようす
[動画1:
https://www.youtube.com/watch?v=bdo8Pj73wXk ]
[動画2:
https://www.youtube.com/watch?v=le_hMyhJLL4 ]
核兵器をなくす日本キャンペーンでは、全国各地で被爆者の声を次世代に届ける「Hibakusha Dialogue」の開催を呼びかけています。パルシステムも日本キャンペーンの一員として、これらの活動をともに推進していきます。
▼Hibakusha Dialogue プロジェクト-あなたの街で、被爆者とユースと対話しませんか?
https://nuclearabolitionjpn.com/archives/7766
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/6976/726/6976-726-8482aacd22c9335bec71ded03d809afb-774x507.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:大信政一
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,541億円/組合員総数173.5万人(2024年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:
https://www.pal-system.co.jp/
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/6976/726/6976-726-26d4a2d21bdf3e30c9d400ad5cdc82c3-1104x351.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2025年は国際協同組合年です
プレスリリース提供:PR TIMES
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記事提供:PRTimes