ガルシア=マルケス『族長の秋』文庫版、本日発売!破天荒な独裁者を描いた、『百年の孤独』を凌駕する怪物的傑作。
株式会社新潮社
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37万部突破『百年の孤独』に続く文庫化は、筒井康隆氏をして、「読むべきである。読まねばならぬ。読みなさい。読め。」と言わしめた長編第二作。
株式会社新潮社は、ガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説第二作『族長の秋』を本日2025年2月28日文庫より刊行しました。発売前に重版が決定する等、昨年社会現象となった『百年の孤独』に引き続き大きな反響を呼んでいます。
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■破天荒な「独裁者」を描いた『族長の秋』
『族長の秋』(原題El otoño del patriarca)本作はガルシア=マルケスが1975年にスダメリカナ社とプラサ・イ・ハネス社から刊行した作品。日本では『百年の孤独』と同じく鼓直氏による翻訳で、集英社「ラテンアメリカの文学13巻」として刊行されました。「大統領」とだけ呼ばれ、名前を持たない架空の国家の独裁者の残酷きわまる行為の数々を、なかば戯画的なまでに誇張して描いた作品です。発表当時、ガルシア=マルケスはスペインのバルセロナを拠点にしており、刊行したのは奇しくもスペインで40年間独裁制を敷いたフランコ将軍が病死した年にあたります。また、南アメリカ大陸が米ソ冷戦の代理戦争の地となっていた只中にあって長編第一作『百年の孤独』が世界的な脚光を浴び、南アメリカ大陸を代表する人物と見られたガルシア=マルケスが、政治権力を見つめて描いたのが本作なのです。
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また、『百年の孤独』の文庫化に際し新たに書き下ろされた解説において、筒井康隆氏が「おれのお気に入り」として『族長の秋』を強く推薦していたことも話題になりました。
「百年の孤独」を読まれたかたは引き続きこの「族長の秋」もお読みいただきたいものである。いや。読むべきである。読まねばならぬ。読みなさい。読め。
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■『百年の孤独』装画が世界中で大反響の三宅瑠人氏が再び担当
『百年の孤独』に続き、『族長の秋』も三宅瑠人さんの美麗な装画で飾ることになりました。『百年の孤独』文庫版の装幀は本国コロンビアやラテンアメリカ世界でも注目を集め、NETFLIXドラマ版でもアイコンとして採用[亮菊1] されるなど、高い評価を受けています。
三宅瑠人さんは書籍の装画だけではなく、国内外のブランドやプロジェクトへ作品を提供する、世界的に評価されているイラストレーター/デザイナーです。
■解説は『百年の孤独』日本での刊行の立役者・池澤夏樹
巻末には池澤夏樹さんが書き下ろし解説を収録します。日本で最初期にガルシア=マルケスに注目した作家である池澤さんは、この寄稿で『族長の秋』を「城壁に囲まれた一つの都市」と評しています。
■内容紹介
無人の聖域に土足で踏みこんだわれわれの目に映ったのは、ハゲタカに喰い荒らされた大統領の死体だった。国に何百年も君臨したが、誰も彼の顔すら見たことがなかった。腹心の将軍を野菜詰めにしてオーブンで焼き、二千人の子供を船に載せてダイナマイトで爆殺したという独裁者──。権力の実相をグロテスクなまでに描いた異形の怪作。
■ガブリエル・ガルシア=マルケスについて
1927年コロンビア生まれ。ボゴタ大学法学部中退。新聞記者として欧州各地を転々としたのち、55年に処女作『落葉』でデビュー。67年に『百年の孤独』を刊行すると、一躍世界的な注目を集める作家となる。『族長の秋』『予告された殺人の記録』『コレラの時代の愛』『迷宮の将軍』など次々と歴史的傑作を発表し、82年にはノーベル文学賞を受賞した。
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『族長の秋』と2024年を代表するベストセラーとなった『百年の孤独』
■書誌情報
【タイトル】族長の秋
【著者名】ガブリエル・ガルシア=マルケス
【訳者】鼓直
【発売日】2025年2月28日
【定価】1100円(税込)
【ISBN】978-4-10-205213-6
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/book/205213/プレスリリース提供:PR TIMES
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記事提供:PRTimes