柚木麻子さん『BUTTER』が英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳小説部門の最終候補作にノミネート!全世界累計部数は90万部を突破!
株式会社新潮社

受賞作は現地時間7月3日(木)に決定。世界35ヶ国での翻訳が決定し、各国で『BUTTER』旋風が巻き起こっています
イギリス国内で40万部のベストセラーとなり、世界各国で話題となっている柚木麻子さん『BUTTER』(新潮文庫刊)の英訳版(訳:ポリー・バートン/4th Estate/2024年2月刊)が、このたび英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門のショートリスト(最終候補作)にノミネートされました。
「The British Book Awards 2025」Debut Fiction部門をはじめ、イギリス国内で3冠を受賞している『BUTTER』は、全世界での累計部数が90万部を突破。国内外でますます注目を集めています。
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イギリス版『BUTTER』
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日本版『BUTTER』(新潮文庫)
どうしても、許せないものが二つだけある。フェミニストとマーガリンです――。
そんなふうに語る「カジマナ」こと梶井真奈子は、男たちの財産を奪って殺害した容疑で拘置所に収監中。週刊誌記者として働く町田里佳は梶井との面会を続けるうちに、彼女の語る美食に絡めとられるように、自らの人生や価値観を変えてゆきます。
男性優位社会に適応する。ルッキズムを内面化する。身体が悲鳴をあげるまで働く。そんな生き方に疑義を唱え、すべての人が自分で自分をケアしながら、ゆるやかに連帯することの重要性を問う――『BUTTER』はそんな長編小説です。
ダガー賞とは、英国推理作家協会が主催する世界的に権威のある犯罪・ミステリー小説の文学賞です。
今回ノミネートされた翻訳小説部門は、英語以外の言語で書かれ英国で出版された優れた犯罪小説(スリラー、サスペンス、スパイ小説などを含む)を対象に、その英語翻訳版に贈られます。
5月29日にショートリスト(最終候補作)が発表され、『BUTTER』がノミネートされました。受賞作は7月3日(いずれも現地時間)に発表予定です。
英国推理作家協会(CWA)HPはこちら
現在は35か国で翻訳が決定している本書はイギリスでの刊行をきっかけに大きく注目を集め、現在では各国にて話題を巻き起こしています。一番売れているイギリスでの部数は40万部を超え、日本での部数を上回るほどの反響です(2025年5月時点)。
昨年11月にはイギリスの各書店がノミネート作を選出し、読者の投票によって結果が決まる「Books Are My Bag Readers Awards 2024」の「Breakthrough Author」を受賞しました。
また同月、イギリスの大手書店チェーンWaterstoneが選ぶ「
Waterstones Book of the Year 2024」を受賞。翻訳小説がこの賞を受賞するのは極めて珍しく、なんと日本人初の受賞となりました。
今年に入っても、5月12日に
「The British Book Awards 2025」Debut Fiction部門を受賞。こちらも日本人初の受賞となり、『BUTTER』はイギリスで3冠に輝きました。
単行本の発売5年以上が経つ今、全世界で累計90万部を突破する大ベストセラーになっています!
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海外各国で出版されている『BUTTER』翻訳版
膨大な本の中には特別な本もある。『BUTTER』が世界的な成功に至ったのは、文化や言葉の枠を超える感情的な真実味が読者の人間としての本質的な部分に訴えかけるからだろう。
――イングリッシュ・エージェンシー・代表取締役社長, Hamish Macaskill
これほどまでに多くの人に読まれているということだけでなく、英語圏の読者が『BUTTER』からどれほど大きな影響を受けていたかを知ることは私にとって衝撃的だった。
――イギリス・翻訳者, Polly Barton
Eccoでは社員一同、全米読者や書店から届く熱烈なレビューと大成功に興奮している。 『BUTTER』はNew York Times、Washington Post、New Yorkerをはじめとする多数の有力紙で絶賛され、Barnes&Nobleの“Discover New Writers”にも選ばれた。今後もこの『BUTTER』旋風は続くであろう。我々が柚木麻子の米国出版であることを誇りに思う。
――アメリカ・出版社, Helen Atsma, VP, Publisher, Ecco
昨年10月にはイギリス6都市を巡るオーサーズツアーにも招かれ、各地で講演会やサイン会などを行ないました。今年2月にはインド、3月には香港の文学祭に招かれ、この5月にもオーストラリアとニュージーランドを訪問しました。世界各国で『BUTTER』旋風が吹き荒れています。
『BUTTER』試し読みはこちら
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(C)新潮社
1981年東京生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、2010年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。ほかの作品に『私にふさわしいホテル』『ランチのアッコちゃん』『伊藤くん A to E』『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』『らんたん』『ついでにジェントルメン』『オール・ノット』『あいにくあんたのためじゃない』などがある。
男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕されたカジマナこと梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ――。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。
【タイトル】BUTTER
【著者名】柚木麻子
【発売日】2020年1月29日
【造本】文庫版(電子版もあり)
【定価】1,045円(税込)
【ISBN】978-4-10-120243-3
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/book/120243/プレスリリース提供:PR TIMES



記事提供:PRTimes