役員体制変更のお知らせ
むすびえ
こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会の実現を目指す「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ（以下、むすびえ）」（東京都渋谷区、理事長：湯浅誠）は、役員体制を変更する運びとなりましたのでお知らせいたします。2025年6月16日(月)に開催される正会員総会、および理事会を経て正式に決定される予定です。
正会員総会および理事会の役員選任決議を経て、理事長の湯浅誠および理事の渋谷雅人が退任し、創立メンバーで現在理事を務める三島理恵が理事長に就任いたします。
また、現在ディレクターを務める遠藤典子、顧問の新田信行、外部専門家の番野智行の3名が新たに理事に加わります。理事の金洋浩、監事の稲村宥人は留任します。
なお、湯浅は中央省庁や自治体との協働に関わる「公共政策アドバイザー」として、渋谷は引き続き全国の地域ネットワーク団体を支援する「地域ネットワーク団体支援ディレクター」と、新たに、むすびえ内部の人材育成に関わる「組織開発ディレクター」として、役員退任後も引き続きむすびえの活動に参画します。
2018年の創立以来、むすびえは創立者であり理事長でもある湯浅のリーダーシップのもと、こども食堂に関わる皆さまと活動してきました。こども食堂の広がりとともに、むすびえの組織も拡大していく中で、こども食堂の多様な背景やニーズに向き合い続けるためには、組織が常に風通しの良い柔軟な状態を保ち、さまざまな経験や視点を持つ職員の意見が活かされる経営体制であり続けることが重要だと考えています。そのため、むすびえは2023年から、職員一人ひとりが、より自主・自律的に行動できるよう「集団的な経営体制」へ移行してきました。
そのような中、創立時から広報ファンドレイジング統括や新規事業立ち上げを担い、近年は人事ディレクターを兼任するなど組織づくりを先導してきた三島と、2021年からむすびえに参画し、現「企業・団体との協働事業ディレクター」として多くの企業・団体と協働し、支援を全国のこども食堂へとつなげてきた遠藤の2名が、今後はこれまで以上にビジョンの実現に向けて力を発揮していきます。
新たに理事に就任する新田氏については、2023年4月よりむすびえの顧問として参画してきました。また、金融機関トップやさまざまな機関の顧問・アドバイザーを歴任し、多様な知見を有しています。
番野氏は、社会起業家をはじめ、日本全国でのさまざまな挑戦を応援・支援してきた「ETIC.(エティック)」の中心メンバーです。企業や行政、財団、地域の中間支援組織などとのパートナーシップ構築や、団体の集団的経営体制への組織改革の陣頭をリードしてきた経験があります。
このように、むすびえは新たな体制で、より職員一人ひとりが主体性を持ち経営に参画していく組織へと進化し、さらに大きな社会的インパクトを生み出していく所存です。これからも、全国でこども食堂を支える地域ネットワーク団体やこども食堂、多くの支援者の皆さまとともに、誰も取りこぼさない社会の実現に向けて取り組んでまいります。
新任・留任
[表1:
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退任
[表2:
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■ 三島 理恵（みしま りえ）
[画像1:
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メッセージ：
このたび、全国こども食堂支援センター・むすびえの理事長に就任予定となりました。
こども食堂は、子どもたちへの食事提供の場を超えて、共感を起点に人と人がつながり直す、社会の希望そのものだと実感し、何度も勇気づけられてきました。そして、暮らしやすい地域や社会を、自分たちの手でつくり出そうとする営みこそが、「共助」を紡ぎ直し、未来を形づくる力になると信じています。みんなでごはんを囲む時間に生まれる笑顔や対話は、未来を担う子どもたちが自分らしく生きられる社会の土台となるはずです。
ともに考え、ともに行動し、ともに未来をむすぶ仲間として、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
プロフィール：
寄付文化の醸成を目的として2009年に設立された日本ファンドレイジング協会（JFRA）創立メンバー。企業、NPO、行政、国際機関などが協働する寄付キャンペーン「寄付月間-Giving December-」の立ち上げ等に尽力。「困った時に助けてくれる人がいると思える社会の実現」に向けて活動をする中で、こども食堂との出会いがあり、むすびえの立ち上げに参画。むすびえでは、休眠預金事業のプログラムオフィサー、「イオンこども食堂応援団」の立ち上げ等複数のプロジェクトリーダーを担う。神奈川県福祉子どもみらい局戦略アドバイザー（2023年6月～2024年3月）。認定ファンドレイザー。広島県尾道市在住。
■ 遠藤 典子（えんどう のりこ）
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メッセージ：
こども食堂と出会った5年前、3歳の息子と夫で毎日綱渡りのような生活をしていました。子どもを授かってから人生で初めて何とも言えない孤独・孤立を感じていました。子どもたちのために、地域のために、全国で立ち上がっている皆さんがいることに大きく励まされたことを思い出します。
自分らしさを取り戻せる居場所と時間をたくさん生み出せるこども食堂。こども食堂を通じて、誰も取りこぼさない、声をかけあえる、そんな社会を皆さまと目指していきたいです。
プロフィール：
福島県出身、群馬県在住。 リクルートにて人材採用領域のマネージャーなど18年勤務。2022年早稲田大学大学院経営管理研究科修了。2021年に全国こども食堂支援センター・むすびえに参画。企業・団体との協働事業と、地域ネットワーク支援事業のプロジェクトを担当する。休眠預金事業プログラムオフィサー。こども食堂を通じて誰も取りこぼさない社会をつくる、そのためにさまざまなセクターの協働を促進したいと活動している。認定ファンドレイザー。
（インタビュー記事はこちら：
https://recruit.musubie.org/interview-endo）
■ 新田 信行（にった のぶゆき）
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メッセージ：
私はこれまで地域金融の実務家の立場から、さまざまな社会課題の現場を見てきましたが、その多くは根底に「人の孤立」と「未来への不安」があります。人は共に食事をすることで、人と人との関係性を育むことができます。また、子どもは未来への希望でもあります。今の日本の社会課題の解決を図る上で、こども食堂の果たす役割は極めて大きいと感じています。
融資、出資と並んで、寄付もまた重要な金融手段です。人と人との絆による、未来に向けたあたたかいお金の流れを「むすびえ」を通じてより活性化出来るよう、これまで以上に皆さんと一緒に、理事として尽力してまいります。
プロフィール：
1956年生まれ。千葉県出身。1981年第一勧業銀行（現 みずほ銀行）入行。みずほフィナンシャルグループ与信企画部長、みずほ銀行銀座通支店長、みずほ銀行コンプライアンス統括部長を経て、2011年みずほ銀行常務執行役員。2013年第一動業信用組合理事長。同会長を経て、2021年退任。2016年黄綬褒章受章。著書に『よみがえる金融』（ダイヤモンド社）、『誇りある金融』(共著、近代セールス社）、『リレーションシップバンキングの未来』（共著、金融財政事情研究会）。開智国際大学客員教授・一般社団法人ちいきん会代表理事。
■ 番野 智行（ばんの ともゆき）
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メッセージ：
私自身、20年間、多くの仲間とともに、社会活動に取り組んできました。よりよい社会の実現に向けて働くことは、楽しく、やりがいがある仕事です。いくばくかの良い変化を生み出すこともできたと思います。同時に、まだまだ悩みながらの日々でもあります。それでも、これまでの経験から確信しているのは、社会をつくるという営みは誰か特別な人の仕事ではなく、私たち一人ひとりに役割があるということです。こども食堂に関わる方々の思いと力が、どうすれば発揮され、つながり合えるのか。そのためにむすびえが果たすべき役割は何か。どのような価値観を大切に、どのような組織に進化していけるのか。その問いを胸に、理事の役割を楽しみながら、皆さんとともに歩んでいけたらと思っています。
プロフィール：
1977年生まれ。京都府出身。東京大学法学部卒業。2000年より、起業家型リーダー育成をミッションとするNPOであるETIC.（エティック）にインターン生として参画し、新卒で就職。社会起業家支援に携わる。2005年から5年間のコンサルタントとしてのキャリアを経て2010年11月1日に独立。ETIC.にも再合流し、ソーシャルイノベーション領域を統括。企業や行政、財団とのパートナーシップで、500名以上の全国の社会起業家に対する資金的支援・非資金的支援に携わる。ETIC.の自律分散型組織（ティール組織）への変革もリード。プロコーチ。
【こども食堂とは】
地域食堂、みんなの家などという名称にかかわらず、子どもが一人でも安心して来られる無料または低額の食堂。各地で自発的に運営され、多くは子どもを中心に幅広い世代の人たちが食を通じて交流する「みんなの居場所」となっています。地域のにぎわいづくりや高齢者の生きがいづくり、孤独孤立や貧困などの課題の改善にも寄与しています。制度の裏付けはありませんが、箇所数は10,867（2024年度確定値）あることが明らかになっています（参考：全国の小学校は約2万校、中学校は約1万校、児童館は4,000箇所）。
「こども食堂が大事にしていること／これからも大事にしていきたいこと」
https://musubie.org/precious/
【認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ】について
代表者 ： 理事長 湯浅 誠 （社会活動家、東京大学先端科学技術研究センター 特任教授）
所在地 ： 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿16F
設立 ： 2018年12月（2021年5月認定NPO法人取得）
むすびえは、「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」をビジョンに、こども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整えるとともに、こども食堂を通じて、多くの人たちが未来をつくる社会活動に参加できるように活動しています。具体的には、各地でこども食堂を支える地域ネットワーク支援事業、こども食堂支援を行う企業・団体との協働事業、こども食堂の実態を明らかにし普及・啓発する調査・研究事業という、3つの分野の事業を行っています。2023年度は、のべ1,919団体に約5.2億円の助成を行った他、企業等からの物資等支援をのべ9,616団体へ仲介しました（売価計算で約3.8億円）。
https://musubie.org/プレスリリース提供：PR TIMES
記事提供：PRTimes
