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世界人口デーに寄せて:思春期の女の子の権利とウェルビーイング

国際NGOプラン・インターナショナル

世界人口デーに寄せて:思春期の女の子の権利とウェル

データで読み解く過去30年の変化とSDGs達成に向けた緊急提言


国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)は、7月11日の世界人口デーを前に、思春期の女の子の権利、特に性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の実現が、ジェンダー平等と持続可能な開発目標(SDGs)達成のために不可欠であることを強調します。

7月11日は、世界人口デー。1987年7月11日に世界総人口が50億人を超えたことに基づき、世界の人口問題についての関心を高め、啓発活動を行う目的で、1990年正式に国連デーに制定されました。それ以降も世界の人口は増え続け、2024年時点で82億人に達しています。国連の予測では、2050年には97億人に達し、増加分の半分以上がサハラ以南のアフリカで占められるとされています。この急速な人口変動は、思春期の女の子をめぐる環境に大きな影響を与えており、彼女たちの未来を形作る上でSRHRとジェンダー平等への投資がこれまで以上に重要になっています。
思春期の女の子をめぐる30年間の軌跡:進展と課題の狭間で
1994年の国際人口開発会議(カイロ会議)で採択されたカイロ行動計画は、人口問題が個々人の生活の質の問題であり、人権を開発計画の中核とすることを掲げ、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の重要性を認識する画期的な転換点となりました。それから30年、思春期の女の子を取り巻く状況は大きく変化しました。ユニセフ、UN Women、プランが共同で発表した報告書「女の子のゴール」によると、この30年間で多くの分野で改善が見られますが、一方で課題も残されています。

過去30年間で特筆すべき進展には以下が含まれます。
- 15歳の女の子の平均寿命は、1995年の74.6歳から2023年には79.1歳へと伸びました。- 高等教育を修了していない思春期の女の子とユース女性の割合は、2000年の49%から2023年には30%に減少しました。これは、女の子の教育機会が飛躍的に拡大したことを示しています。- NEET(就業・就学・職業訓練のいずれにも従事していない)の女の子とユース女性(15~24歳)の割合は、2005年の33%から2023年には28%へと減少しました。- 児童婚率(18歳未満で結婚または婚姻関係にあった20~24歳の女性の割合)は、1998年の25%から2023年には19%に減少しました。特に南アジアでは大きな進展があり、このリスクは半減しました。- HPVワクチン接種率(最低1回)は、2010年の3%から2023年には20%へと大幅に増加しました。- 年間新規HIV感染者数(15~19歳の女の子)は、1995年の30万人から2023年には9.6万人へと大幅に減少しました。- 思春期の出産率(15~19歳の女の子1,000人当たりの出産数)は、1995年の73人から2025年予測では38人へとほぼ半減しました。- 基本的な衛生設備が利用できない思春期の女の子(10~19歳)の割合は、2000年の45%から2022年には19%へと減少しました。
しかし、このような進展がある一方で、変化が遅い、または停滞している分野も存在します。例えば、10~19歳の思春期の女の子の低体重者の割合は、1995年の10%から2022年には8%と、わずか2%しか減少していません。また、世界のほとんどの国で、思春期の女の子は同年代の男性に比べて、教育・雇用・職業訓練のいずれにも従事していない割合が2倍であり、低所得国では10人中9人がインターネットを利用できない状態にあります。技術革新が進む一方で、デジタルスキルやインターネット利用におけるジェンダー格差が、不平等を悪化させるリスクをはらんでいます。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12939/263/12939-263-510a35c6895544ccaa7a2f123bab0a7d-1275x1650.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


女の子のゴール(ユニセフ、UN Women、プランによる共同発表)



思春期の女の子のSRHR実現に向けた喫緊の課題
SRHRは、出産に関する選択だけでなく、性教育や医療サービスへのアクセス、暴力や差別からの保護を含む包括的な自己決定権であり、ジェンダー平等の実現に不可欠です。しかし、現在も多くの女の子が、性と生殖に関する健康と権利を十分に享受できていません。
- 妊娠・出産に伴う合併症は、世界全体で15~19歳の女の子の約23人に1人が死亡する要因となっており、15歳未満の場合は死亡リスクがさらに倍増します。- 思春期の若者の年間新規HIV感染者数のうち、70%を女の子が占めています。サハラ以南のアフリカでは、思春期の女の子のHIV新規感染者数は男の子の約6倍に上ります。これは、彼女たちが力を持たず、リソース・サービス・情報の入手が困難であることを示唆しています。- 多くの国で、既婚の思春期の女の子が自身の生殖に関する健康について情報に基づいた意思決定を行える割合は低い状況です。- 有害なジェンダー規範は、女の子や若い女性が自身の身体や人生について、十分な情報を得た上で選択する権利をいまだに否定しています。
プラン・インターナショナルの取り組み
プランは、カイロ行動計画の精神に基づき、すべての子どもが自分の体や人生について自由に主体的に決められるべきだと考え、SRHR分野の支援を拡大しています。私たちは、包括的性教育の提供、思春期の子どもと若者が利用しやすい性と生殖に関する保健サービスの提供、児童婚や女性性器切除(Female Genital Mutilation、以下FGM)を含むやジェンダーに基づく暴力の防止、人道危機におけるSRHRの保護など、多岐にわたる活動を行っています。

ラオス:「女の子の衛生改善」プロジェクト

ラオス北部の山岳地域では、安全な水や衛生設備の不足が大きな課題であり、特に学校では子どもたちが安心して手洗いや用を足すことが困難です。また、月経に対処するための設備や、月経衛生管理について学ぶ機会も限られています。プランは、「女の子の衛生改善」プロジェクトにおいて、小中学校での給水システムや男女別・バリアフリートイレ、手洗い場の建設・修繕を進めています。さらに、月経衛生管理に関する生徒クラブの活動や、教師、郡職員、コミュニティ住民、政府職員を対象とした保健衛生や包括的性教育に関する啓発活動を通じて、女の子たちが自身の身体の変化や正しい衛生習慣への理解を深め、健康に関する課題に対応できるようになることを目指しています。このプロジェクトは、質の高い教育(SDGs 目標4)、ジェンダー平等(目標5)、安全な水とトイレ(目標6)の普及・推進に貢献します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12939/263/12939-263-a763457e819747149157e1a05992f6ff-750x500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
生理はタブーではないことを啓発するためのファッションショー(ラオス)

ソマリア:「女性性器切除(FGM)から女の子を守る」プロジェクト

アフリカと中東地域の約30カ国で、約2000年前から続くと言われるFGM。FGMを禁ずる国際条約を批准し、法律で禁止する国も多いなか、ソマリアでは法整備は進められているものの、15歳から49歳の女性のうち99%が施術を受けているというデータがあります。※1
プランは、医療サービスへのアクセスが困難な遠隔地や難民キャンプで、FGMの合併症治療や母子保健を中心とした巡回診療を行い、また性と生殖に関する健康と権利についての啓発活動や、医療従事者へのトレーニングなどを行っています。
※1 Female Genital Mutilation/Cutting: A Global Concern(UNICEF, 2016)

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12939/263/12939-263-dd4f24efd3ddf85c0909265d59d24efb-750x500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
性と生殖に関する健康と権利についての啓発活動(ソマリア)

※実際に現地を視察したプランのスタッフへの取材をご希望の方は、広報担当者までご連絡ください。

すべての女の子のために、行動を加速する時
思春期は、女の子が将来を形作り、社会に貢献する可能性を秘めた「第2の絶好の機会」です。女の子への投資は、道義的責任であるだけでなく、社会全体、経済全体に多大な恩恵をもたらすことが実証されています。例えば、2040年までに思春期の女の子に重点的に投資することで、アフリカ諸国は2兆4,000億ドルの追加収入を創出できる可能性があります。

プランは、今こそ、すべての女の子が可能性を最大限に発揮し、自身の未来を創造できる公正で公平な世界を実現するために、賢明な投資と重点的な注力を重ねる時だと考えます。政府、機関、政策立案者に対し、最も重要なこととして「女の子の声を聴くだけでなく、尊重し、考慮し、その声に力を与える」ことを求めます。明確な目標設定と賢明なリソース投入を通じて、思春期の女の子の権利実現に向けた行動を加速するよう、国際社会に強く訴えます。

国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。
https://www.plan-international.jp/

プレスリリース提供:PR TIMES

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