ELYZAが「マイナビAI Pencil」へ生成AI関連技術を提供・共同開発
株式会社ELYZA

文章生成AI・評価AIを用いて事前に草案の大規模データベース化を行いユーザビリティの向上と企業のランニングコストの削減を実現
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大規模言語モデル(LLM)の社会実装を進める株式会社ELYZA(代表取締役:曽根岡侑也、以下ELYZA)は、株式会社マイナビ(代表取締役 社長執行役員:土屋芳明、以下マイナビ)が2025年7月6日より「マイナビ転職」アプリ上で提供を開始した、選択したキーワードから自己PRの草案を提案するサービス「マイナビAI Pencil」へ生成AI関連技術の提供・共同開発を行いました。生成AIによって作成され、評価AIによって評価を行った質の高いデータを事前に大規模データベース化しておくことにより、より高品質な草案をより早いレスポンスでユーザーに提供することを実現しています。
「マイナビ AI Pencil」詳細はこちら:
https://tenshoku.mynavi.jp/opt/pencil/
なお、実装における技術的な詳細についてはELYZAのテックブログにて公開をしております。
LLMを本番品質に育てる PromptOps:”100回の試行錯誤”を支えた仕組みと文化レビュー
従来の生成AIによる草案作成サービスでは、ユーザーが入力した内容に基づきその都度生成AIが草案を生成するアプローチが採用されていました。一方で、リクエストの度に都度生成するアプローチでは、生成ならびに評価の処理の間、ユーザーが待つ時間が発生してしまいます。さらにハルシネーションの発生や意図しない出力があった場合、その生成の処理を何度も繰り返す必要が生じます。これによりユーザビリティが低下してしまうことはもちろん、サービスを提供する企業にとっては複数回の処理によるランニングコストの増加が課題となっていました。
本取り組みにおいてはそのアプローチを抜本的に見直し、事前に生成AIによって大量の草案生成と評価を行ったものをデータベース化し、ユーザーの入力に基づき草案を引き当てるアプローチを採用しています。特に評価においては、評価AIの構築の際に複数の観点を組み込むこと(表1)で、より高品質な草案データの生成を実現しています。結果として、生成・評価された高品質な草案データ約115万件を事前に大規模データベース化し、ユーザーの入力を元に引き当てを行うことで、ユーザーがレスポンスを受け取るまでの時間を短縮し、ハルシネーションの発生や意図しない出力のリスク、処理が繰り返されることによる手間を軽減します。また全体の処理回数が減ることで、企業側のランニングコストも削減することができます。
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表1:AIが草案の質を測る評価観点。全てを満たしている草案に対して適切な品質であると判断
実際の評価AIによる評価結果サンプルは以下の表2になります。多様なプロンプトとモデルの組み合わせで生成された大量の自己PR草案をAIが評価し、高品質な草案のみを取り出すことに成功しています。百万以上の草案を作り、かつそれを評価することは人手では不可能なため、生成AIの活用により得られた成果と言えます。
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https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47565/62/47565-62-4ce0420076fc6e7b6d2fef9993205cde-2464x1478.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
表2:評価AIによる評価サンプル
生成AIの技術進展により、生成AIを活用した様々なサービスが登場しています。その中で、ELYZAは「ビジネス上の課題を解決するために、どうAIを活用し、社会に実装していくか」に重きをおいて活動しております。今回の取り組みにおいても、ユーザーやサービス提供企業の視点に立ち、人間では処理できない大量のデータを処理できるAIの特性を活かし、よりよいユーザー体験とビジネス上の制約条件を両立させる仕組みを実現いたしました。今後もELYZAはその視点に立ちながら、生成AIの社会実装を推進してまいります。
株式会社ELYZAは、「未踏の領域で、あたりまえを創る」という理念のもと、日本語の大規模言語モデルに焦点を当て、企業との共同研究やクラウドサービスの開発を行なっております。先端技術の研究開発とコンサルティングによって、企業成長に貢献する形で大規模言語モデルの導入実装を推進します。
社名 :株式会社ELYZA
所在地 :〒113-0033 東京都文京区本郷3-15-9 SWTビル 6F
代表者 :代表取締役 曽根岡 侑也
設立 :2018年9月4日
URL :
https://elyza.ai/プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes