日本曹達(ニホンソーダ)、KAICO株式会社と動物用医薬品に関する共同研究開発契約を締結
日本曹達株式会社

当社は、九州大学発のスタートアップ企業であるKAICO株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:大和 建太、以下「KAICO社」)と動物用医薬品における共同研究開発契約を締結しましたので、お知らせいたします。
1.KAICO社について
KAICO社は、九州大学オリジナルのバキュロウイルスゲノムやカイコを利用した「カイコ-バキュロウイルス発現系」をコア技術に、カイコの体内で目的タンパク質を発現させ、研究用試薬品、診断薬、ワクチンの開発を進めているバイオベンチャー企業です。KAICO社が持つカイコ-バキュロウイルス発現系は、従来の微生物細胞や培養細胞と比較して、組換えタンパク質において高い発現成功率が期待されており、他の発現系では生産困難なタンパク質の生産を可能にします。
【KAICO社概要】
[表:
https://prtimes.jp/data/corp/115085/table/30_1_92e4265744adc62317848aa012fc67a2.jpg?v=202508061116 ]
2.契約締結の目的
当社グループは、長期経営ビジョン「かがくで、かがやく。2030」において、持続可能な社会の発展に貢献し、企業価値を向上させるためのマテリアリティ(重要課題)として、ヘルスケア分野を特定しています。また、研究技術戦略「Brilliance through Chemistry 2030」において、人・動物のヘルスケア技術による新たな価値ソリューションの提供を通じた新規事業の創出を目指しています。
近年、ペットの高齢化や畜産業における疾病予防への関心の高まりを受け、動物用医薬品市場は拡大傾向にあります。このような市場環境において、動物用医薬品分野における技術革新を通じて社会課題の解決に寄与するという、当社と共通した理念を掲げるKAICO社との協業により、両社がそれぞれ持つ技術力と専門性を結集し、当社の研究開発を加速することができると判断し、今回の契約締結を決定いたしました。この協業を通じて、動物のヘルスケア分野における新たなソリューションの創出を目指します。
3.今後の展開
当社は、KAICO社との協業により、特定疾患の動物用医薬品に関し、KAICO社が持つ独自のカイコ-バキュロウイルス発現系を活用した必要なタンパク質の開発と提供を目指します。両社は、本提携を通じて、将来的な製品化や応用可能性を見据えた技術検証、素材評価を段階的に進めてまいります。
当社は、新たな価値を化学の力で創造し、「社会への貢献」を通じ「企業価値の向上」を実現することをミッションとしています。当社は引き続き、このミッションのもと、オープンイノベーションを積極的に推進し、動物用医薬品の研究開発を通じ、動物のヘルスケアに関する社会課題の解決に向けたソリューション提供を加速させ、新たな事業機会の創出を目指してまいります。
日本曹達株式会社について
[画像:
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日本曹達は1920年の創立以来、独自の技術とノウハウを蓄積し、農薬、医薬品、特殊化学品など高機能・高付加価値の化学製品を提供してきました。また、化学物質を取り扱う企業として、レスポンシブル・ケアの考え方を常に意識し、環境、安全、品質、健康に配慮した事業活動を行ってきました。これからも独創的な技術や製品を通じて、新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献していきます。日本曹達株式会社 (
https://www.nippon-soda.co.jp/)
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes