柏の葉中学校で1年生148名に講演・全クラス巡回ワークショップを実施
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト

- 2学期は探究を本格化、12月開始の海外活動で生徒制作教材を活用へ -
なかよし学園プロジェクト(本部:千葉県松戸市、代表:中村雄一)は、9月12日に柏市立柏の葉中学校の1年生148名へ講演を実施し、続く10月2日には1年生の各教室をクラスごとに巡回してブレインストーミング(ブレスト)支援と世界の現状の共有を行いました。2学期中に各クラスが探究を進め、12月から始まる海外活動で生徒の教材を実装する計画です。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/25/166170-25-b34f6662cb3994b625dc417e5d6607d7-1477x1108.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
世界の現状を知り、これから「世界とつながる」を体感する柏の葉中学校1年生
実施概要(講演→巡回ワーク→探究へ)
9/12の講演は「世界のリアルを知って、今、自分に何ができるか」をテーマに、対立の背景を“違いへの固執”として捉え、解きほぐす方法として「同じを見つける」視点を提示しました。10/2の巡回ワークでは、各クラスがまとめたブレスト案に対して、なかよし学園が具体化の手順(誰に・何を・どのように届けるか)を助言。学級の特色を活かしたアクションに落とし込みました。
このプロセスについて、長島麻利子校長は「中村さんの世界を身近に感じられるお話を聞いて、1年生の各クラスがそれぞれの特徴を活かして世界に対してアクションしていけることが嬉しいです。教員も楽しみにしています」と語りました。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/25/166170-25-ca9adc68a7f9ce74d34c381b4bbc40ab-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ワークショップに参加する柏の葉中学生
ワークショップでは、なかよし学園のネットワークを通じてシリア、ネパール、コンゴ民主共和国の3名と教室をリアルタイムで接続しました。生徒たちは「あなたの町の暮らしは?」「学校では何を学んでいる?」「今、いちばん困っていることは?」「日本に伝えたいことは?」と次々に問いを重ね、ゲストの言葉に耳を澄ませました。さらに、生徒が日本語を“教える側”に回る場面も生まれ、「こんにちは/ありがとう」「1~10の数え方」などを身振りや英語を使って伝え合い、教室には笑顔と拍手が広がりました。
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/25/166170-25-d521db22dc901731d13681310d9802b5-894x1016.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
シリアのアラさんとつなぐ
[画像4:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/25/166170-25-15a0f70420b2ac679096a29f9f808b70-1256x818.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ネパールのラビンドラさんとつなぐ
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/25/166170-25-3e536de6aee9845c35af5ccefa7b36b9-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
コンゴのエリーさんとつなぐ
今回つないだ3地域は、情勢・環境・文化背景が大きく異なり、とりわけシリアやコンゴ民主共和国の現地と、同年代の若者が直接やり取りする機会は学校教育の文脈では多くありません。だからこそ、生徒が“世界の話を聞く受け手”から、“言葉や文化を手渡す担い手”へと自然に主語を切り替えた瞬間の学びは大きく、「遠い国」が“同じリズムでやりとりできる相手”へと変わりました。事前の講演(9/12)で提示した「違いに固執せず、同じを見つける」という視点が、対話の設計と日本語レッスンという具体的な行為で体験知へと落ちた格好です。
この双方向ワークショップは、2学期の探究学習の土台になります。各クラスは、今回のやり取りで見えた“ニーズ”と“強み”をもとに、だれに・何を・どう届けるかを設計し、12月から始まるなかよし学園の海外プログラムで生徒制作の教材を実装します。たとえば、挨拶や数の数え方、学校生活の用語を絵とピクトグラムで表したフレーズカード、ことば遊びを通じて算数・国語に触れるミニゲーム教材、日本と相手国の“同じ”を探すワークシートなど、低コストで持ち運びやすい教材が候補です。現地での授業後には、反応の手紙・写真・動画が“里帰り”し、クラスの振り返りと次の改良に循環させます(つくる→届ける→共創→還る)。
“里帰り”する交流
本講演に先立ち、柏の葉中学校と富勢東小学校の先生方が制作した折り鶴を、なかよし学園がルワンダの平和学習で活用しました。現地の子どもたちに折り鶴とメッセージを手渡した様子(写真・動画)を学校で共有すると、教室がざわめき、視線が一気に画面へ集まりました。
[画像6:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/25/166170-25-f4f4f635e53ca3fdb5a53a176156b14c-1518x924.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
託された折り鶴はシリア・ルワンダでの平和授業に活用された
[画像7:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/25/166170-25-2c978b9b11d9e942e9e3fba7ce987255-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
折り鶴を作成した柏の葉中、富勢東小校長
[画像8:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/25/166170-25-845ad0d12f973144c346b18e9c73e402-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
折り鶴の入った絵本を手にするシリアの学生
[画像9:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/25/166170-25-23b2d6d7381a10acbe8184b80199b765-3520x1980.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
絵本を使ってルワンダで平和授業を行うなかよし学園
[画像10:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166170/25/166170-25-350fbb7ed3af6a7f94d533a5c06ba916-1477x1108.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
生徒たちは自分の先生が「世界とつながる」様子を見て当事者意識を高めていった。
山田教諭は「折り鶴が確かに現地に届いた様子を見た生徒たちは、今まで遠かった世界が一気に近づいたと感じていました。今学んでいることを世界につながる探究にしてほしい」と話します。届けた思いが感謝のメッセージとなって戻る“往還”を体験したことで、「作る→届ける→共創→還る」という循環の具体像が生徒に可視化され、『自分にもできる』手応えが生まれました。
なお、10月には同市の富勢東小学校での講演も予定しており、市内での学校間連携による往還型の国際学習を広げていきます。
今後の計画
・2学期: 1年生はクラス単位で探究を継続し、教材の試作・検証まで実施。
・12月以降: なかよし学園の海外授業(カンボジア、シリア、南スーダン等)で生徒教材を活用し、現地児童と共創版へアップデートしたうえで、“感謝と学び”のフィードバックを里帰りさせます(つくる→届ける→共創→還る)。
・派生展開: 10月には同市の富勢東小学校でも講演予定。市内の学校間で往還型の国際学習モデルを共有し、横展開を図ります。
本取り組みのポイント
・当事者性の育成: 学校の学びを社会・世界へ接続し、“支援される側から支援する側へ”の主語転換を体験します。
・授業内への落とし込み: 総合・道徳・外国語活動・美術/技術等へ教科横断的に実装可能。
・SDGs4への貢献: 包摂的で質の高い学びを、教材制作→海外実装→里帰り評価で具体化します。
団体概要
団体名:特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
代表者:中村 雄一
所在地:〒270-0021 千葉県松戸市小金原4-14-14
設立:2019年(活動開始 2007年)
事業内容:教育支援/平和・防災教育/探究学習の設計運用/海外(アフリカ・中東・アジア)での教育協働
公式サイト:
http://www.nakayoshigakuen.net/npo/index.html
お問い合わせ先(報道・学校関係者)
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト(事務局・広報)
担当:中村 里英
TEL:047-704-9844
E-mail:nakayoshigakuen.office@gmail.com
※写真素材・取材対応(対面/オンライン)可能です。掲載時はクレジット「(C)なかよし学園プロジェクト」をご明記ください。
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes