社員のノウハウを可視化して共有・活用できる「DNPノウハウ継承支援サービス」を開始
大日本印刷(DNP)

生成AI等で知的資本を有効活用し企業価値向上を支援
大日本印刷株式会社(DNP)と株式会社DNPコアライズは、企業のノウハウ継承や人材不足等の課題解決につながる「DNPノウハウ継承支援サービス」*1の提供を開始しました。本サービスは、ベテランをはじめとした社員の経験や知恵などのノウハウを整理して可視化し、蓄積した情報を生成AIの活用で誰もが共有・利用できる環境を提供します。サービス導入後も利用データを分析することによって、さらなる業務の効率化と品質改善に向けて継続的にサポートします。
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「DNPノウハウ継承支援サービス」の全体イメージ
「DNPノウハウ継承支援サービス」開始の背景と狙い
近年、企業では社員が保有するノウハウの継承や人材不足が大きな課題の一つとなっています。これらの課題の解決に向けて、経済産業省の2018年の「DXレポート ~ITシステム『2025年の崖』 克服とDXの本格的な展開~」でも、すでにデジタル技術を活用した知識共有と業務効率化の重要性が指摘されています。
こうした状況に対してDNPはこれまでも自社内に存在する知識・ノウハウの共有を実践しており、今回その知見を体系化し、「DNPノウハウ継承支援サービス」として提供します。
「DNPノウハウ継承支援サービス」の特長
○DNPの実践知に基づくサービス設計
本サービスは、DNPが蓄積してきた“ノウハウ継承の実践知”を活用して設計しました。DNPの熟練技術者へのインタビューやワークショップを実施し、ノウハウをどのように整理・言語化すれば効果的に伝承・継承していけるかについて検証しました。その成果を基に、経験や知識を継続的に共有できる仕組みとして整備しました。
○生成AIによる情報資産の高度活用
DNP独自のデータ構造化技術*2を用いて、属人化された情報や、社内に分散して存在する情報を生成AIが認識しやすいデータ形式に整理します。生成AIの大規模言語モデル(Large Language Model:LLM)*3や検索拡張生成(Retrieval-Augmented Generation:RAG)*4の技術を活用して、チャットボット等で効率的にノウハウの共有・活用ができます。
○継続的な運用支援
企業独自の文化やルールなどに配慮した設計で、円滑な運用と持続的な改善を支援します。また、月次レポートによる利用状況の分析、FAQデータの最適化、AIのチューニングなど、サービス導入後も継続的にサポートします。
導入事例
今回、本サービスの一部の生成AI活用支援を一般社団法人日本自動車工業会(自工会)/一般社団法人日本自動車部品工業会(部工会)へ提供しました。自動車産業全体のサイバーセキュリティ対策のレベルアップや対策レベルの効率的な点検を推進することを目的とした“自動車産業サイバーセキュリティガイドライン”に関して、(自動車メーカーやサプライチェーンを構成する各社など)自動車産業に関わる企業からの多様な問い合わせに対応し、90%の回答精度を実現しました。今後、さらなる業務効率化と品質の向上が期待されています。
今後の展開
DNPとDNPコアライズは、「DNPノウハウ継承支援サービス」の提供を通じて、幅広い業界の知的資本の活用を支援し、2026年度までに累計100件の採用を目指します。自工会/部工会で得られた定量・定性の効果を踏まえて機能を拡張するとともに、知的資本を未来へ活かす仕組みづくりを推進し、持続可能な企業の成長に貢献していきます。
*1 「DNPノウハウ継承支援サービス」について →
https://www.dnp-coarise.co.jp/service/bpr/352.html
*2 「生成AIの回答精度を向上させる独自のデータ整形技術」について →
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20170163_1587.html
*3 LLM : 生成AIが自然言語処理を行うために使用するモデル。
*4 RAG : 生成AIがリアルタイムで情報を検索し、それを基に回答を生成する技術。
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プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes