産総研の技術と企業の事業課題をつなぐ生成AI「Bibbidi」を開発 ストックマークとAIST Solutionsが産学連携のオープンイノベーション支援を開始
ストックマーク

ストックマーク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:林 達、以下:ストックマーク) は、産総研グループ(国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下:産総研)および株式会社AIST Solutions(以下:AISol))と協業し、オープンイノベーション特化生成AIプラットフォーム「Bibbidi(ビビディ)」を開発しました。
「Bibbidi」は、産総研が保有する約15万件の膨大な技術情報(シーズ)を核に、企業の事業課題/市場課題などの情報(ニーズ)と結びつけることで、産学連携によるオープンイノベーション創出を加速する生成AIプラットフォームです。
ストックマークとAISolは、「Bibbidi」と産学連携コーディネートのノウハウを掛け合わせた、企業のオープンイノベーション支援を開始いたします。
ストックマークおよび産総研グループは、既存事業の変革や、社会課題解決に繋がる新規事業開発に取り組む企業の皆様の強力なパートナーとなり、事業検討のスピード/質/数などを大幅に向上し、我が国の産業競争力強化に貢献します。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/24407/308/24407-308-8d611a8498610a7a2f4d868a31d30cd4-3349x1681.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
オープンイノベーション特化生成AIシステム「Bibbidi」
「Bibbidi」は、産総研が保有する15万件の技術情報データベースと、ストックマークのナレッジグラフやハルシネーション抑止などの高度な生成AI技術を組み合わせることにより、生成AIマッチングの中でも実現困難な「ビジネス」と「技術」の高精度な接続を実現した、産学連携のオープンイノベーションを加速する生成AIプラットフォームです。
「Bibbidi」を活用することで、企業のビジネスアイデア(ニーズ)と産総研の技術(シーズ)のマッチングや、シーズから、新たな事業機会のニーズ探索が可能になります。
「Bibbidi」は、属人化した知識や経験に依存しがちなシーズとニーズのマッチングにおいて、生成AIが妥当かつ網羅的な情報で、多角的な視点からのマッチング結果を提供します。
マッチングにおける情報の抜け漏れを減らすことができ、効率的かつ効果的な産学連携のベースプランを得ることが可能です。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/24407/308/24407-308-c6bf4635a83646d53d7eb661b2370f09-3900x1178.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
I.企業課題/業界分析起点:取り組みテーマのアイディエーション
記事情報の検索による市場ニーズの分析を行い、市場ニーズを適切な粒度にブレイクダウンした上で、どのような方向性でニーズを満たすことができるか(取り組みテーマ案)まで、生成AIで提示します。
II.ニーズ起点:専門家でなくても活用可能なビジネス用語で技術を翻訳し、 ニーズから技術をマッチング。技術を組み合わせた適切な提案
業界や企業の市場情報分析、社会課題のロジックツリーから、技術検索が可能です。その際には、ストックマークの生成AIを活用する知見とAISolの技術を活用する知見を組み合わせることで、市場ニーズを満たす適切な技術を専門的な用語ではなく「ビジネスの言葉」でも技術を正確に検索し生成AIが出力します。
さらに、分野/組織を横断しワンストップで検索をすることが可能です。例えば、これまでの「Bibbidi」のトライアルユースで「フェムテック」のニーズと産総研が保有する「地質学」の技術を連携させるような、想定外のマッチングの提案例が示されました。
III.シーズ起点:技術を使ったビジネスアイデアの創出/新技術の用途探索
市場ニーズ起点での技術マッチングのみではなく、活用したい技術起点でのアイデア創出も可能です。ストックマークが保有する生成AIによるアイデア導出知見とAISolの顧客/事業開発知見を組み合わせることで、想定外で新しくビジネスチャンスの目利きが効いた技術活用案を生成AIが提示します。
IV. 分析結果をレポート形式で要約し、スムーズにAISolへ相談可能
ニーズ起点の技術検索/シーズ起点のビジネスアイデアに加え、分析結果を要約したレポート形式で生成可能です。要約には分析結果に加え「実装のコンセプト」など具体的なイノベーションに繋がるレポートを生成するため、Bibbidi上で検討した内容を最小限の工数でスムーズにAISolへ相談することができます。
「Bibbidi」を活用したオープンイノベーションの支援
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/24407/308/24407-308-3167e79c65203b200716b347f925adf5-3900x1572.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
本取り組みは、新たに開発された生成AI「Bibbidi」の提供と産総研グループのコーディネートに関するノウハウを組み合わせた、前例のない産学連携でのオープンイノベーション支援サービスです。
企業の「こんな事業はできないか」というアイデアの壁打ちから、最適な技術シーズの探索、そして事業化に向けた戦略策定までをワンストップで支援します。
各企業が、国内外のニュース・特許・論文に含まれる膨大な情報も活用し、自社だけでは成しえないイノベーションを実現し続けられるようにすることで、産総研グループは日本の産業競争力強化に貢献していきます。
「Bibbidi」開発の背景:イノベーションの課題
現在、多くの企業では、既存事業の深化と並行して、未来の成長を担う新規事業の創出を両立させるという課題に直面しています。しかし、その答えは必ずしも自社の中にあるとは限りません。真のイノベーションは、これまで出会うことのなかった異分野の知見や技術が結びつくことで生まれます。
一方で、社外に存在する無数の技術シーズの中から、自社の事業課題に合致するものを発見し、事業化へと繋げるプロセスには、専門知識と多大な時間が必要でした。
この課題を解決するのが、新たに開発した生成AI「Bibbidi」です。「Bibbidi」は、産総研が保有する膨大な技術情報(シーズ)と、企業のビジネスアイデアや市場の課題(ニーズ)を、対話形式で結びつけます。最大の特長は、人間の思考の枠を超えた「予期せぬ出会い」を創出する点にあります。これまで結びつくことのなかった分野の技術をAIが組み合わせ“イノベーションの種”の発見を可能にします。
「Bibbidi」の一般提供開始により、今後、イノベーションに起きる変化の展望
「Bibbidi」の一般提供に先立ち、社内および一部顧客企業へのトライアルユースの結果、利用者からは高い評価を得ています。本サービスが産学連携の推進に大きく貢献できることを確認いたしました。 10月以降、「Bibbidi」の提供を順次拡大してまいります。
今後は、特許技術の実装や既に一部実装されている産総研グループ以外の大学や研究機関が持つ技術情報も「Bibbidi」でマッチング可能な対象に加えることで、より高度なマッチングや、幅広い組み合わせ提案が可能になり、日本の知の結集地となるオープンな技術イノベーションプラットフォームの形成を目指します。
また、「Bibbidi」の分析結果はAISolの産学連携コーディネートへのシームレスな相談が可能です。国内最大級の研究機関である産総研グループでは、分析結果から創出されるアイデアを基にした新たなR&Dテーマの策定や新規事業の構想に向けて、協議を迅速に開始することが可能です。
こんな方にオススメ
・産学連携をこれまで以上にうまく活用したい、成果に繋げたい企業
・研究機関等が保有する技術を起点に、新たな研究開発テーマの着想やアイディアを得たい方
・オープンイノベーションによる技術活用を通じて差別化された
ソリューション/新規事業を検討したい企業
「Bibbidi」の技術特徴
「Bibbidi」の開発では、産業界と学術界の技術知見・情報・言語のギャップを解消し、質の高いビジネスマッチングを実現するために、主に3つ生成AI技術に注力しました。
高品質な回答を生成するLLM構築技術
ストックマークが得たLLMにかかる知見とAISolのイノベーションコーディネータ知見を組み合わせ、最適な回答を生成するためのプロンプトをプリセットとして100個以上作成しました。これにより、ユーザーがプロンプトのプリセットを必要に応じて選択するだけで、専門性の高い産業界の技術領域に精通し、ユーザーの意図を正確に理解した回答生成を可能にしました。
AI活用を加速させるデータ構造化とデータベース技術
「Bibbidi」の質の高い回答を実現するために、外部の市場情報を収集する「クローリング」技術と、テキストマイニングやマルチモーダルAIを活用した「データ構造化」技術、さらにこれらの技術と人手による品質の向上を掛け合わせたストックマーク独自の「ノウハウ」の3つのプロセスを組み合わせました。これにより、産総研が保有する膨大な技術データや外部の市場情報を効率的かつ高精度に収集・構造化し、AI活用に適したデータベースに変換し、必要情報の正確な学習・抽出を可能にしました。
産業界と学術界を繋ぐナレッジグラフ構築技術
ビジネス現場で使われる言葉と、研究開発で使われる技術的な専門用語の表現の違いなど、産学における言語のギャップをナレッジグラフの構築により解消し、大量の技術情報から重要な技術の的確なマッチングや、意味に基づいた正確で効率的な情報抽出を可能にしました。
ストックマーク株式会社について
ストックマーク株式会社は「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」をミッションに掲げ、最先端の生成AI技術を活用し、多くの企業の企業変革を支援しています。
社内外の情報をワンストップで検索できる「Aconnect」及び、あらゆるデータを構造化し企業の資産に変える「SAT」を運営しています。さらに、企業特化生成AIの開発や、独自システムの構築も支援しています。
会社名 :ストックマーク株式会社
所在地 :東京都港区南青山一丁目12番3号 LIFORK MINAMI AOYAMA S209
設立 :2016年11月15日
代表者 :代表取締役CEO 林 達
事業内容:自然言語処理を活用した、
事業機会の探索と意思決定の支援を行うサービスの開発・運営
URL :
https://stockmark.co.jp/
国立研究開発法人産業技術総合研究所について
国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)は、経済および社会の発展に資する科学技術の研究開発などを総合的に行う日本最大級の公的研究機関であり、「社会課題の解決」と「我が国の産業競争力強化」をミッションとしています。
全国12か所にある研究拠点において多岐にわたる研究開発を実施しており、傘下の株式会社AIST Solutionsと一体となった産総研グループとして、世界最高水準の成果の創出とその社会実装に力を入れています。
法人名 :国立研究開発法人産業技術総合研究所
所在地 :東京都千代田区霞が関一丁目3番1号
代表者 :理事長 兼 最高執行責任者 石村 和彦
URL :
https://www.aist.go.jp/
株式会社AIST Solutionsについて
AIST Solutionsでは社会課題解決と産業競争力強化を可能にすべく、 産業技術総合研究所とそのパートナーが蓄積してきた科学技術を総動員することで オープンイノベーションを加速していきます。技術資産の提供、共同研究のコーディネーション、 社会実装に向けた実証プロジェクト実施などに加え、異分野融合や企業・スタートアップのパートナーが保有のテクノロジーと組み合わせてソリューション開発・共同事業展開までを行います。
会社名 :株式会社AIST Solutions
所在地 :茨城県つくば市梅園一丁目1番1号
代表者 :代表取締役社長 逢


記事提供:PRTimes