福井県坂井市 自動運転実証「イータク プラス」10月15日スタート!
坂井市役所

春江町市街の目抜き通りをスイスイ行く
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坂井市の春江市街をスムーズに走る坂井市「イータクプラス」のミニバン。現在は「レベル2」ながら、27年度には運転手がいない状態のレベル4の自動運転も期待されている
全国で数少ないバン型自動運転 坂井市モデルを発信
福井県坂井市は、市内の高齢者らに好評を呼ぶ予約制乗り合いタクシーの「イータク」をさらに進化させる形で、自動運転実証事業「イータクプラス」の運行を15日から始めた。市内春江町の市街地、市役所春江庁舎―春江病院間の片道約2.5キロを運転手が乗車する「レベル2」(部分運転自動化)で運行する。10月7日には春江中コミュティセンター前で、出発式も行われ、市長や住民代表らが試乗。「運転手はいるだけで、(自動運転で)あれだけスムーズに走るとは思ってもみなかった。利用者も不安がらずに、違和感なく使ってくれると思う」などの感想が出ていた。無料で市民が乗ることができる運行は11月29日までで、従来のイータクのアプリで予約できる。市ではこの無料期間中に多くの市民に利用してもらい、「実際に利用して、気が付いた課題や意見など、どしどし言っていただきたい」(公共交通対策課)と話している。
坂井市の自動運転社会実証は、市内で利用者が増えている「イータク」の増車対応や公共交通の運転者不足解消、持続可能な交通手段の確保などが目的。実証走行を通じて、自動走行中に手動対応があったかや、運行にかかるコスト、利用者の声を集めて社会受容性などを検証していく。運行に当たっては、「イータク」の導入や配車システム構築で協力した、ソフトバンクとトヨタ自動車の合弁会社「MONET Technologies(モネ テクノロジー」(東京)への委託のもと行われ、同社が用意したミニバンのハイブリット車(運転手を除き5人乗り)が実際に走行する。また運転手は地元のケイカン交通会社の運転手が務める。実際に、春江町は、市内の中でも先行するイータク事業で利用者が多いことから、利用者からの声も集めやすいとルートに選んだ。初日の15日は、予約が7件あり、実際には17人の利用した。
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自動運転の試乗を終え、報道陣に囲まれ、市民に対し乗車を呼び掛ける池田市長
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写真上は、除幕によって披露された「イータクプラス」車のボディ。下は出発式でテープカットした池田市長(右から3人目)ら関係者=坂井市役所春江中コミュニティセンター前
乗用車を使った自動運転実証は全国的にも珍しく、北陸エリアでは初めて。車外搭載センサーなどで車や歩行者を検知し、道路状況の情報収集しながら決められたルートを自動運行。自動運行時の最高速度は48キロで、実際に坂井市内でも日中も交通量が多い、目抜き通りの嶺北縦貫道を走る。運転手は基本的には自動運転時はハンドルを操作せず、交通量が多い状況での車線変更(合流)や路上で駐車された車両があった場合、回避するなど、限られた状況では運転手が手動運転に切り替える。追突事故などがないよう、安全を期して追走車両も走る。
7日に同市春江中コミュニティセンター前で行われた出発式には、池田禎孝市長や市議議員関係者、地元の自治会など30人余りが出席。池田市長もあいさつで「このタイプの自動運転実証は、多くの市民の方にどんどん利用していただき、次世代に向けた最先端のこの交通手段を、新たなモデルとして全国発信していきたい」と述べた。
車体が除幕され、黄色をバックに大きな文字で「イータク」と表記された文字がラッピングされたボディが披露されると、大きな拍手が起きていた。
関係者5人によるテープカットの後、市長はじめ地元自治会関係者らが順次試乗。池田市長も「自動で時速50キロ近くで走る感触を、市民の皆さんも実際に乗って感じてもらいたい」などと話した。実際に自動運転車両に乗ってみると、後部座席からは目の前のモニターで、実際に自動運転で走行している様子がゲーム風の画面で見ることができるとあって、乗客にとっても今の走行が自動か手動かが確認できる。 試乗した市自治会連合会の山内松丸会長(79)も「自動運転で方向指示を出すなど道路の状況が良く把握できているな、と感じた。将来的にはこの自動運転が運転手不足の解消につながってくれれば」と今後に期待していた。
坂井市公共交通対策課によると、この実証は国の「地域公共交通確保維持改善事業補助金(自動運転社会実装推進事業)」の採択を受け、今年度は11月29日まで実施。実際に試乗した利用者の意見や感想などを参考にしていく。さらに今後の展望については「できれば毎年、こうした自動運転を繰り返して地域事情の細かいデータを把握、徐々にレベルを上げ、できれば2027年度には、一部区間でのレベル4(完全自動運転)を目指したい」(島野大司課長)としている。
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自動運転車のボディには、「イータク プラス」や「自動走行実証中」の大きな文字がラッピングされ、道行く人からも気が付きやすい
なお、坂井市のイータク(オンデマンド型交通)は2023年1月から開始。2024年度の利用者は、年間で延べ約3万人の実績があり、今年度も月約3,000人程度の利用があり、年間延べ3万5,000人以上の利用が見込まれている。
実証事業の概要
【事業名】
自動運転社会推進実証事業「イータクプラス」
【事業主体】
坂井市
【関係企業】
MONET Technologies 株式会社(事業マネジメント)
May Mobility Japan 合同会社(自動走行システム)
ケイカン交通株式会社(運行事業者)
【自動運転レベル】
自動運転レベル2(運転手が乗車し、いつでも手動介入が可能な状態)
【実施期間】
2025年7年10月上旬~11月末(約2か月間)
【運行区間】
坂井市役所春江支所~春江病院間(約2.5km)
【使用車両】
ミニバン「シエナ(トヨタ自動車)」をベースとしたMay Mobility社のシステムを搭載した車両(運転席除き5人乗り)
【最高時速】
48km(自動走行時)
【運行日時】
月~土曜日(日・祝除く)午前8時~午後4時(到着時刻)
【運行方法】
事前の予約内容に応じて停留所間を運行(オンデマンド型)
【停留所数】
7か所(県道春江川西線、嶺北縦貫道、市道江留上針原線を経由)
【特色】
全国的にも事例の少ない、乗用車タイプの自動運転車両を活用した実証事業。
機動性や加減速性能に優れているため、地域の交通環境との親和性が高く、よりスムーズな社会実装が期待される。
きめ細やかな利用者ニーズに応えるべく、既存の「イータク」と同じアプリケーションを活用して運行を実施する。
プレスリリース提供:PR TIMES



記事提供:PRTimes