マイケル・カム監督「人間を探求するシンガポールの俊英」その独特な視点から展開される映画「老人と車」の舞台裏を語る。第38回東京国際映画祭
一般社団法人モナコウィークインターナショナル
マイケル・カム監督は、映画を通して人間の感情や変化を探求し、それを作品に深く落とし込むことに長けた、シンガポールの映像作家である。映画とメディアを学んだ後、数々の短編映画を監督し、国内外の様々な映画祭で受賞経験を持つ。これまでは短編映画が主だったが、この度、初の長編映画を完成させた。
マイケル・カム初の長編映画『老人と車』
2025年、マイケル・カム監督は初の長編映画『老人と車』を公開し、同年11月2日に東京でプレミア上映された。上映はアジアのインディペンデント映画にとって重要なイベントとなり、観客の間で大きな反響を呼んだ。
プロデューサーはタン・カンシェン、ヨー・ジーチー、アンジェリーナ・マリリン・ボク、撮影はジェレミー・ラウが務めている。主演はリム・ケイ・トン、クリスティン・ティアラ、リチャード・ロウだ。
本作はすでに現代シンガポール映画の金字塔として高い評価を受けており、数々の国際映画祭に招待されている。
車を通じて一人の老人の葛藤を形にした作品
この映画は、海外移住を前に長年連れ添った車を売却しようとしている老人の物語である。
彼にとって、車は単なる所有物以上の独立の象徴であり、手放すことに苦悩する。車と共に記憶に残る、愛する人たちと過ごした歳月を思い返すと、車を手放すことに強い躊躇の念に縛られてしまうのだ。そんな彼が、車の購入者であるトランスジェンダーの女性と出会い、新たな物語が始まる。
マイケル・カム監督によると、この物語は個人的な記憶から生まれたという。
「いつも車が好きだった父が、運転できなくなるのを見てきました。車は独立、自由、アイデンティティ、そしてステータスを象徴するものです。…これらを失ったことを振り返ることが、この映画のきっかけとなりました。」
※マイケルカム監督個人から樽谷に連絡があり、登壇後に取材させていただくことになりました。
樽谷 「マイケルカム監督、インタビューをさせていただきます。お名前と自己紹介をお願い致します」
マイケル・カム 「私はマイケル・カムです。シンガポール出身の映画監督です。」
私の映画のタイトルは『The Old Man and His Car(老人と車)』です。
マイケル・カム「この映画は、カナダに移住しようとしている一人の老人に関する物語で、彼は自分の空間にある全てのものを整理する必要があります。彼が本当に手放すのをためらうものの一つが彼の車なのですが、そうせざるを得ません。
この物語は、彼の旅路について描いています。」
樽谷 「この映画を、たった一言で表現するとどうなりますか?」
マイケル・カム「思索的(Contemplative)です。」
樽谷 「本当にありがとうございます。」
マイケル・カム 「どうもありがとうございます。」
マイケル・カム「記念写真を一緒に撮りましょう(笑)」
樽谷 「撮りましょう、撮りましょう、サインもお願い致します」
マイケル・カム「本当にありがとうございます。」
樽谷 「監督、ありがとうございました」

欧州ジャーナリスト連盟(European Federation of Journalists)
会員No.JP465 N J269写真家
日本外国特派員協会メンバー
会員No.TA1321
(社)モナコウィークインターナショナル
取材 国際ジャーナリスト
樽谷大助
d.tarutani0120@gmail.com
取材アシスタント Tatiana Ivanovna
取材アシスタントKANAME YAGIHASHI
配信元企業:一般社団法人モナコウィークインターナショナル
プレスリリース詳細へドリームニューストップへ
記事提供:DreamNews