iDAが採用担当者向けの第3回人事交流会を開催
WORLD MODE HOLDINGS

―ファッション・ビューティ業界の採用課題と「内定辞退率改善」に向けた最新動向を共有-
株式会社 iDA(アイ・ディ・エー、以下 iDA / 本社:東京都渋谷区、代表取締役:堀井謙一郎)は、2025年10月22日にファッション・ビューティ業界における採用課題の解決と企業間ネットワークの活性化を目的とした第3回人事交流会を開催しました。当日は企業の採用担当者約50名が参加し、iDAおよびビューティーツリーが、採用市場の最新動向と内定辞退を防ぐための具体的な取り組みを紹介。採用活動の現状と今後の方向性を踏まえ、企業が実践すべき戦略について解説を行いました。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/10360/296/10360-296-ce169ddf3a77f1b0c320276489436dcc-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
講義:内定辞退を防ぐ採用戦略 ~歩留まり向上と採用ブランディングの重要性~
2025年、採用市場はますます競争が激化すると予想されています。企業が採用活動を加速させるためには、変化する市場への柔軟な対応が必要です。
1. なぜ今「内定辞退対策」が必要か
講義の前半では、iDAがデータをもとに辞退の背景を分析し、採用市場の最新動向について解説しました。
ファッション・ビューティ業界では、採用意欲の回復が進む一方で、応募者数の減少が顕著になっています。特に販売職志望者の減少や学生の志向変化により、母集団形成の難易度は年々高まりを見せています。こうした環境下で多くの企業が直面しているのが、「内定辞退」や「内定承諾後の離脱」といった課題です。せっかく採用に成功しても、入社までのフォローが十分でなければ辞退につながり、採用活動全体の効率を下げてしまいます。そのため、採用活動のゴールは「内定を出すこと」ではなく、「入社意欲を維持し、入社後の活躍につなげること」へと変化しています。
このような市場背景を受け、講義では、“歩留まり向上”のための具体策を提示しました
2. 採用市場に見える学生動向と内定辞退の要因
講義の後半では、ビューティーツリーが登壇。同社が保有する登録ユーザー約34,437名のデータ分析によると、大学生の内定辞退率は約62.5%、専門学生は約28.8%と大きな差が見られます。大学生は「納得してから決めたい」という傾向が強く、就職活動の長期化に伴い、意思決定に時間を要するケースが増えています。一方で、専門学生は限られた選択肢の中から早期に決定する傾向があり、学校との連携や早期接点づくりが有効であることが示されました。さらに、学生の企業選択パターンを3つに分類し、それぞれに応じたコミュニケーションの在り方が解説されました。特に「就活の軸が明確でない学生」へのサポートとして、面接を“見極めの場”から“動機形成の場”へと転換することの重要性が強調されました。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/10360/296/10360-296-e9ff5ea376a8c932615d00ea1c3afab7-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
3. 企業の取り組み事例と効果的なフォロー施策
講義では、具体的な取り組みの事例を通して、効果的なフォロー施策についても解説しました。面接後に人事が個別フィードバックを行い、学生が自らの就職軸を再確認できる仕組みを構築した事例や、内定通知や合格連絡をすべて電話で実施し、「期待している」というメッセージを直接伝えることで承諾率を向上させた事例などを紹介。さらに、学生を取り巻く家族の理解・応援を得るように努めることで辞退を防止するなど、人間的なつながりを重視した工夫も紹介されました。
企業間で知見を共有したグループディスカッション
講義に続いて実施されたグループディスカッションでは、「自社でどのように内定辞退を防いでいるか」「入社意欲を維持するためにどのようなフォローを行っているか」という2つのテーマをもとに、各社の採用担当者による意見交換が行われました。
参加者からは、内定から入社までのフォロー期間が長期化する中で、候補者との接点を継続的に設計する重要性や、人事と現場社員が連携し一貫したメッセージを発信する必要性が挙げられました。また、「採用段階からキャリアパスや成長環境を明確に伝えることが、内定承諾率の向上につながる」といった意見も多く見られました。
さらに、採用広報やブランディングを通じて企業理解を深める取り組み、学生が安心して交流できる内定者コミュニティの構築など、入社前後を通じたエンゲージメント強化の事例も共有されました。「現場社員のリアルな声を伝えることで、入社後のミスマッチを防ぐことができる」といった意見もあり、採用から定着までを一体的に捉えたアプローチの重要性が再確認されました。
ディスカッション後のネットワーキングでは、企業規模や採用フェーズの異なる参加者同士が自由に交流し、各社の課題や工夫を共有しました。参加者からは「他社の事例を聞くことで自社の課題を客観的に整理できた」「同じ業界の人事担当と課題を共有し、前向きな刺激を得られた」といった声が寄せられ、業界全体で課題意識を共有する有意義な機会となりました。
担当責任者のコメント
■株式会社ビューティーツリー
代表取締役/クリエイティブディレクター 辻堂篤 氏
今回の交流会では、「ビューティー業界の新卒採用市場の現状と課題」をテーマに、ビューティーツリーが蓄積している約35,000名の学生データから、化粧品販売職の採用市場の変化と、27年卒採用に向けた課題を共有しました。私たちは、美容業界を志す学生一人ひとりの行動や感情データを日々分析し、企業の皆様と共に“歩留まり向上”や“辞退抑制”に向けた実践的な採用支援を行っています。
学生の価値観が「スピード」から「納得」へと変化する中で、面接やフォローのあり方も「見極めの場」から「納得感を醸成する場」へと進化しています。今回の分析結果が、皆様の採用活動の新たな気づきや改善のヒントとなれば幸いです。
ビューティーツリーは、今後も美容業界に特化したデータとノウハウを活かし、企業と学生双方にとってより良いマッチングの実現に貢献してまいります。
■株式会社iDA
BP事業戦略本部 RPO事業部 中村正樹
今回で3回目となる交流会では、「内定辞退を減らす」をテーマに開催いたしました。採用市場が常に変化を続ける中で、各企業が直面する課題や取り組みを共有しながら、ファッション・ビューティー業界における採用のあり方について活発な意見交換が行われました。当日は内定辞退防止に向けた具体的な施策や、候補者とのコミュニケーション手法など、実践的な情報や事例が多く交わされ、参加者同士の学び合いの場となりました。
iDAは今後も、最新トレンドや現場の声をもとにしたテーマを取り上げ、企業間で交流ができる機会を設けることで業界の発展に貢献してまいります。
【株式会社iDA について】
https://www.ida-mode.com/
1999年3月創業。ワールド・モード・ホールディングスのグループ企業であり、ファッション・ビューティー業界を中心にクライアントニーズに応じて人材紹介、派遣、教育、店舗運営などトータルメニューでサービスを提供。求職者のキャリアプランやライフスタイルに沿った提案を行い、年間約1800人の社員転籍等を実現しています。
【株式会社ビューティーツリーについて】
https://beautytree.fan/company
2018年7月設立。ビューティー業界に特化した就職・転職メディア「BeautyTree」を企画・運営。業界志望の学生や求職者に向けた面接体験談やキャリア情報を発信し、企業には求人広告・スカウト・人材紹介・体験型イベントなど多角的な採用支援サービスを提供。月間3万人超の利用者を有し、化粧品・美容クリニック・ファッションなど幅広いブランドの採用活動を支援しています。
プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes