再生可能エネルギーの普及拡大に貢献する系統用蓄電池設置工事が完工
日揮HD

~蓄電所統合制御ネットワークを構築し、各種電力市場に対応可能~
日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長兼社長CEO 佐藤 雅之)は、国内EPC事業会社である日揮株式会社(代表取締役社長執行役員 山口 康春。以下「日揮」)が、出光興産株式会社などが同社兵庫製油所跡地で推進する系統用蓄電池事業向けの蓄電池設備の設置工事(以下「本プロジェクト」)を完工したことをお知らせします。また、本日11月10日に兵庫県姫路市の同社兵庫製油所跡地内で竣工式が執り行われました。
系統用蓄電池設備は、発電設備や需要家とは独立し、送配電網に直接接続された蓄電池設備を指します。電力の需要状況に合わせた充放電が可能であるため、余剰再生可能エネルギーの蓄電や出力変動の調整への活用が期待されています。
本プロジェクトは、2023年6月に出光興産株式会社などが設立した合同会社姫路蓄電所より日揮が受注し、これまで数多くのEPC(設計・調達・建設)遂行で培ってきた知見や技術を活かしつつ、質の高い設計・建設等の管理を徹底しながら2025年8月に完成、その後試運転・性能確認試験などを経て2025年10月に顧客へ引き渡し、顧客からの高い評価を獲得しました。
また、本プロジェクトにおいて日揮は、高い技術力およびプロジェクト遂行力を発揮し、複数の蓄電池を統合的に管理・制御するエネルギーマネジメントシステム(EMS:Energy Management System)の最適化に加えて、電力系統側の中央給電指令所システムや事業運営者側の需給管理システムなどの上位制御システムとの連携も実現した、国内でも類例の少ない系統用蓄電池向けの蓄電所統括制御ネットワークを構築しました。これにより、「需給調整市場※1」・「容量市場※2」・「卸電力市場※3」での取引に活用可能な、安全性・信頼性・保守性を備えた系統用蓄電池設備を実現しました。
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完成した系統用蓄電池設備
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蓄電所統括制御ネットワークのイメージ
日揮グループは今後も、ニーズの高まりが予想される蓄電池分野において、各種市場取引に活用可能な蓄電所の建設を通じ、電力需給の安定化やカーボンニュートラル実現に貢献してまいります。
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(※1) 電力の需給バランスを調整し、電力系統の安定を確保するための市場。
(※2) 将来の電力供給力を確保するため、発電所の供給能力を対象に取引し、必要な設備投資等を確保するための市場
(※3)発電事業者と小売電気事業者の間で電力量を取引し、需給に応じた効率的な電力供給を実現するための市場
【関連リリース】
系統用蓄電池設置工事を受注 | 2023年ニュースリリース | 日揮ホールディングス株式会社プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes